AI(人工知能)の身近な活用例5選!AIを活用している理由も解説

AIはどんなところで活用されているの?
なぜAIが使われているか理由を知りたい!
企業はどのようにAIを利用しているの?

このように身近なAIの利用に関して様々な疑問がありますよね。

AI(人工知能)は私たちの日常生活にも幅広く浸透してきています。スマートフォンのアシスタント機能や、オンラインショッピングのおすすめ商品、ナビアプリの経路案内など、気づかないうちに私たちはAIの恩恵を受けているのです。

そこでこの記事では、身近にあるAIについて以下の内容を解説します。

ぜひとも最後までご一読ください。

目次

【前提知識】そもそもAI(人工知能)とは

AI(人工知能)とは、人間の知能を模倣し、コンピューターがデータを基に学習して、予測や判断を行うものです。特に「機械学習」や「ディープラーニング」と呼ばれる技術を駆使し、データから規則やパターンを見つけ出し、効率よく答えを導き出す仕組みが特徴です。

私たちの身の回りでも、AIはさまざまな形で活用されています。例えば、スマートフォンの音声アシスタントやオンラインショッピングのレコメンド機能、さらには自動運転や医療分野でもその活躍が広がっています。

AIは今後も発展が期待されており、さらに多くの分野で人々の生活を便利にし、新しい価値を提供する技術として重要な役割を果たすでしょう。このように、AIは私たちの日常生活や社会全体を大きく変えるポテンシャルを秘めた技術です。

身近なAI(人工知能)の活用事例5選

身近なAI(人工知能)の活用事例5選

この章では、身近なAI(人工知能)の活用事例として以下の5つをご紹介します。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

1. スマートフォンの音声アシスタント

スマートフォンの音声アシスタントは、AIを活用した便利な機能で、私たちの生活をサポートしてくれます。

この音声アシスタントは、ユーザーが話しかけると、その内容を理解してメッセージの送信天気の確認アラームのセットなどを行ってくれます。手を使わずに操作ができるため、運転中や料理中など、両手がふさがっている時でも安心して使用が可能です。

また、音声アシスタントは、使うほどにユーザーの声の特徴や言い回しを学び、認識精度が向上する仕組みです。たとえば、ユーザーの好みに応じた答えや情報を提供するため、ますます頼りがいのある存在になっていきます。

AIによる音声アシスタントは、私たちの日常に寄り添い、より快適で便利な生活を支えています。

2. オンラインショッピングのレコメンド機能

オンラインショッピングのレコメンド機能も、AIが活用されている代表的な例です。

AIは、ユーザーの過去の購入履歴や閲覧履歴を基に、その人に合った商品を提案します。これにより、ユーザーは自分の好みにぴったりのアイテムを効率よく見つけられ、ショッピング体験が向上するでしょう。

また、レコメンド機能は、ユーザーの興味や関心を正確に捉えるため、販売側も売上アップを見込めます。さらに、AIが利用者の傾向を学習すると、提案される商品も徐々に個別化され、利用者の満足度が高まります。新しい商品との出会いが増え、ユーザーはより楽しいショッピングが楽しめるのです。

このように、AIのレコメンド機能は、買い物を便利にし、日常生活を豊かにする役割を果たしています。

3. 地図アプリの経路案内

地図アプリの経路案内
地図アプリの経路案内

地図アプリの経路案内は、AIがさまざまなデータをもとにして提供する便利なサービスです。

AIはリアルタイムの交通情報や天候の変化を収集し、渋滞を避ける最適なルートを提示します。これにより、利用者は目的地までの移動時間を短縮でき、効率的な移動が可能です。

また、予測到着時間の計算や、経路上の混雑工事情報も考慮するため、予定が立てやすくなり、移動中のストレスが軽減されるでしょう。さらに、利用者が何度も経路案内を使うとAIはユーザーの移動傾向を学習し、より個別化された案内が可能になります。

こうした経路案内の発展により、地図アプリは私たちの毎日の移動を支え、快適でスムーズな体験を提供する大切なツールとなっています。

4. 音楽・動画配信サービスのおすすめ機能

音楽や動画配信サービスのおすすめ機能も、AIが活用された便利なサービスのひとつです。

AIはユーザーの視聴履歴や評価、好みのジャンルを分析し、その人に合った音楽や動画を提案します。これにより、ユーザーは自分の好みに合った新しい作品に出会いやすくなり、エンタメ体験が充実します。

また、個人の趣味に合わせておすすめが表示されるため、サービスの満足度も向上し、利用頻度も増加するでしょう。さらに、AIはユーザーが楽しむコンテンツの傾向を学習し、より精度の高い提案を行うように進化していきます。

こうして、音楽・動画配信のおすすめ機能は、利用者の時間を有意義にし、日々のエンタメ体験を豊かにしているのです。

5. 写真アプリの自動分類機能

写真アプリの自動分類機能も、AI技術が使われている身近な事例です。

AIは写真内の人物や風景、物体を認識し、カテゴリーごとに整理します。これにより、ユーザーは写真を効率よく管理でき、家族や旅行の写真をまとめて見返すことが簡単になります。

また、日付や位置情報に基づいて写真を検索できるため、探したい写真をすぐに見つけられるでしょう。さらに、AIはユーザーの写真のパターンを学習し、将来的にはさらに精度の高い分類が期待されます

このように、写真アプリの自動分類機能は、思い出の整理をスムーズにし、便利なデジタルライフをサポートしている重要な機能です。

AIの活用による業務効率化の事例5選

AIの活用による業務効率化の事例5選

この章では、AIの活用による業務効率化の事例として以下の5つをご紹介します。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

1. アサヒビール:社内情報検索システム

アサヒビール株式会社は、丹青社および日本マイクロソフトと協力し、生成AIを活用した社内情報検索システムを9月上旬から研究所で試験導入しました。このシステムはAzure OpenAI Serviceを基盤に、膨大な技術情報を効率的に検索・要約できるもので、R&D部門を中心に運用されています。

今後、アサヒグループ全体の技術データを集約し、商品開発や業務効率化を目指す予定です。システムは丹青社の「saguroot」を基に構築され、PDFやPowerPointなど多様な形式の資料を複合的に検索、要約表示する機能を備えます。

アサヒグループは中期経営方針に基づき、DX推進の一環として全社的なAI活用を計画しています。

参考:アサヒビール株式会社

2. ベネッセ:社内AIチャット

ベネッセホールディングスは、Microsoft Azure上で「Benesse GPT」という社内向けAIチャットを約1.5万人のグループ社員向けに提供開始しました。このシステムは、セキュアな環境で運用されており、Azure OpenAI Serviceを活用して業務効率化や新商品開発支援を目的としています。

2021年に設置されたDX推進組織Digital Innovation Partners(DIP)が主導し、情報の2次利用を防ぎ、外部漏洩リスクを排除したクローズド設計です。社員はイントラネットでAIチャットを利用し、迅速な情報検索や技術検証が可能になります。

ベネッセはDX戦略の一環として、このAI活用をさらに進化させ、「よく生きる」の理念実現を目指します。

参考:株式会社ベネッセホールディングス

3. 三井住友海上:生成AIの文章要約技術

三井住友海上火災保険とNECは、事故対応業務の効率化を目的に、生成AIを活用した文章要約システムを導入しました。

このシステムは、NECの音声認識技術で通話内容を高精度にテキスト化し、Azure OpenAI Serviceで自動要約します。これにより担当者の負担が軽減され、より迅速かつ丁寧な顧客対応が可能となり、サービス品質も向上するでしょう。

2024年には全国の保険金お支払センターでの展開を目指し、NECの「Generative AI Advanced Customer Program」も活用して、損害保険業界に特化したAI技術の導入も検討しています。

参考:三井住友海上火災保険株式会社

4. サイバーエージェント:広告クリエイティブの自動生成

株式会社サイバーエージェントは、生成AIを活用して広告効果の高い商品画像を自動生成する「極予測AI」の機能を開発し、2024年1月から本格運用を開始します。この機能により、撮影用の機材やロケーション準備を不要とし、あらゆるシチュエーションで商品画像を迅速に生成可能です。

効果予測AIとの連携で、広告効果が見込まれる画像を提供し、広告制作の効率を大幅に向上させます。透明なガラス製品や光の反射など複雑な表現にも対応しており、高精度なクリエイティブを実現します。

今後も、表現の多様性や予測精度向上を目指し、広告主の効果最大化に貢献するでしょう。

参考:株式会社サイバーエージェント

5. 佐川急便:AIによる伝票入力自動化

佐川急便とSGシステム、フューチャーアーキテクトは、配送伝票入力業務を自動化するAIシステムを開発し、2019年7月に本格稼働を開始しました。

このシステムは深層学習による高精度な文字認識技術を用い、手書きのサイズや重量情報を99.995%以上の精度で読み取ります。これにより、SGシステムの作業時間が月間約8,400時間短縮され、労働資源を有効活用可能となりました。また、複写伝票の擦れや修正も認識し、高品質なデータ入力を実現します。

今後はこの技術をSGホールディングスグループ全体へ展開し、AIと人の協働による業務効率化を推進していきます。

参考:佐川急便株式会社

AIの活用が増えている3つの理由

AIの活用が増えている3つの理由

AIの活用が増えている主な理由は次の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

大量のデータを効率的に処理できるから

AIが普及している理由の1つは、膨大なデータを効率よく処理できる点にあります。

現代社会ではインターネットやスマートフォンの普及により、毎日膨大な情報が生成されています。これを人間が手作業で分析するのは難しいですが、AIは短時間で大量のデータを分析し、必要なパターンや規則性の抽出が可能です。

例えば、顧客の購買履歴やウェブサイトの閲覧履歴を分析すると、個々のニーズに合わせた商品提案ができます。また、医療の分野でも患者のデータをAIが解析し、診断や治療のサポートを行うことで、医療の質を向上させています。

AIのデータ処理能力により、私たちは日々の生活でより多くの価値を引き出し、効率的な活用ができるのです。

人間を超える精度で複雑なタスクを実行できるから

AIは、人間を超える精度で複雑なタスクを実行できる点でも高く評価されています。

AIは機械学習やディープラーニングによって膨大なデータを基に分析し、最適な判断が可能です。例えば、画像認識技術においては、人間の目では見落としがちな微小な異常を検出し、医療や製造業でのミスを最小限に抑えられます。

また、AIは学習を重ねると精度が向上し続けるため、時間とともにより信頼性が増していきます。このように、AIは人間の能力を超えた精度でタスクを実行し、日常生活の向上や社会の発展に貢献していくでしょう。

こうしたAIの力が、複雑な作業やリスクの高い分野での導入を加速させています。

様々な分野でコスト削減と効率化が期待できるから

AIは、コスト削減と効率化においても多大な効果が期待されています。

AIを導入すると、人手を削減しながら業務を自動化し、作業のスピードや精度が大幅に向上します。例えば、製造業ではAIを使った検品作業の自動化により、人的ミスを防ぐだけでなく、コストも大幅に削減可能です。さらに、カスタマーサポートの分野でも、AIの素早い顧客対応により、効率的にサービスを提供できるようになっています。

このように、AIが様々な業界でコストを削減し、業務の効率化を進めると、企業や社会全体の生産性が向上し、私たちの生活はますます豊かで快適なものになっていくのです。

AIを学びたい方におすすめの講座3選

AIを学びたい方におすすめの講座は以下の3つです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

侍エンジニア

侍エンジニアの「AIデータサイエンスコース」は、データサイエンティストを目指すための実践的なカリキュラムを提供します。

Pythonや機械学習、データクレンジング、ディープラーニングの技術を4つのステップで体系的に学び、Kaggleコンペを通じて実務レベルのスキルを習得可能です。学習中は、専属講師のチャットサポート学習進捗管理システム(LMS)面談サポートが充実しており、挫折を防ぎます。

また、厚生労働省指定講座のため条件を満たせば受講料の最大80%が給付金として支給されます。卒業後の転職サポートも手厚く、自己分析から求人紹介、面接対策まで幅広く支援し、ITキャリアの実現が可能です。

ヒューマンアカデミー

ヒューマンアカデミーの「AI入門講座」は、プログラミング未経験者でもAI技術を基礎から実践的に学べる6カ月間のオンライン講座です。

AIロボット開発の第一人者、古田貴之氏と保坂謙史郎氏が監修しており、AIの基礎、ROSの操作、画像や音声認識技術、さらにAIとハードウェアを組み合わせた統合システム開発まで4ステップで学びます。専用システムで無制限の質問サポートもあり、疑問を解決しながら効率的に学習可能です。

ビジネスでAIを活用するスキルだけでなく、アイデアを形にする発想力も養われ、最新のAIプロジェクトに触れることで、IT業界でのキャリア構築にも役立ちます。

TechAcademy

TechAcademy
引用:TechAcademy

TechAcademyの「AIコース」は、AI構築に必要な機械学習やディープラーニングを短期間で学べるパーソナルメンター付きのオンラインプログラムです。

6カ月間のコースで、Pythonのライブラリを活用し、実務で役立つ実践的なスキルが身につきます。受講生には週2回のマンツーマンメンタリング毎日のチャットサポートが提供され、疑問を解消しながら効率的に学習を進められます。

また、scikit-learnやKerasなどのライブラリを使用して、画像認識や評判分析などのAI実装も学習可能です。さらに、受講者の3人に1人以上が女性で、年齢や性別を問わず多くの人がスキル習得を実現しています。

経済産業省認定講座のため、受講料の最大70%がキャッシュバックされる制度も適用可能です。

まとめ

この記事では、身近にあるAIについて以下の内容を解説してきました。

[

AIは、私たちの生活のいたるところで役立っています。自動で最適な情報を提供することで日常をより便利に、快適にするAIの技術は、今後さらに進化して私たちの暮らしに欠かせない存在となっていくでしょう。

なお、生成AIを使いこなせるようになりたいという人にはSAMURAI ENGINEERの「AIデータサイエンスコース」がおすすめです。

SAMURAI ENGINEERでは以下の内容が学べます。

  • Pythonの書き方と言語仕様
  • 機械学習を用いた予測モデルの構築
  • データ取得(API、スクレイピング)
  • ディープラーニング
  • Google Colab / Jupyter Notebook
  • データ取得 / pandas / モデル学習
  • 画像処理 / Django

SAMURAI ENGINEERの「AIデータサイエンスコース」で挫折なく、AIについて学びましょう。

この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

目次