この記事では、初心者の人に向け、PHPの入門方法をわかりやすく解説します。
PHP入門者におすすめの勉強方法は?
PHPの勉強をこれから始めたい方の多くは、このような考えを持っているのではないでしょうか。PHPの習得を成功させるために、まずは基本的なことを知っておきたいですよね。
そこで今回は、PHP入門者が押さえておきたい情報について一通り解説します。プログラミング初心者でも分かりやすい内容になっていますので、ぜひご一読ください。
本記事を読むことで、PHPを入門するための必要な知識がわかります。気になるところからお読みください。
- PHPは1990年代に登場して以来高い支持を集める開発言語
- PHPはWebのバックエンド開発が得意+初心者でも習得しやすい
- PHP学習は開発環境の構築からはじめよう
PHP入門者に必要な5つの知識
なお、本記事を読む前に、PHPがどんなプログラミング言語をおさらいしておきたい人は次の記事を参考にしてください。
→ PHPとは何かわかりやすく解説!できることや将来性、学習方法も紹介
そもそもPHPとは
PHPは1990年代に開発された、日本で10万人以上が利用している人気のプログラミング言語です。世界でも広く使われており、TIOBE Indexによると2021年3月現在、PHPは世界8位の人気があります。
ユーザーのパソコン側(フロントエンド)とWebサーバー側(バックエンド)の2つで構成されていますが、PHPはバックエンドのプログラム開発に使われています。
PHPを使ってできること
PHPを使うと前述のとおり、Webシステムのバックエンド(Webサーバー側)で動くプログラムを開発できます。具体的に言うと、ユーザーのブラウザ上に表示するWebページのもととなるデータを、Webサーバーから取得するのが主な使い方です。
PHPはWeb開発に特化した言語で、Web関連であれば以下の通りなんでも作れます。
- SNSサイトの制作
- ECサイトの制作
- ブログや掲示板サイトの制作
- 社内管理システムの構築
- お問い合わせフォームの実装
- 予約システムの実装
- グループウェアシステムの開発
- 様々なAPIとの連携
- 検索機能
- データベースとの連携
- 広告配信システムの開発
- バッチ処理の作成
その反面Web以外の分野には不向きで、ほとんど使われることがありません。しかしWeb開発での需要は圧倒的に高く、今後も安定した仕事が期待できるでしょう。
PHPでできることをもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧くださいね。
PHPの難易度
コンパイルはエラーの内容を見つけにくいもの多く、コンパイルで発生したエラーを取り除く→再度コンパイルの繰り返しとなるため、プログラムを実行するまでに手間がかかります。
また、規模が大きいプログラムほどコンパイルエラーも発生しやすく、多くのエラーを解決しなければなりません。
このようなコンパイルで発生するエラーに悩まされることなくプログラムの動作を確認できるという点で、PHPの難易度は比較的低めです。しかも、長年使われており日本語の参考情報も多いので、初心者でも学習しやすいでしょう。
PHPと一緒に学習したいプログラミング言語
PHPは、Webシステムのバックエンド開発で良く使われていると解説しました。Web開発に強くなるために、以下のプログラミング言語も一緒に学習しておくのがおすすめです。
- HTML/CSS
- JavaScript
「HTML」は、Webページに表示するコンテンツを記述するための言語で、Webエンジニアには習得が欠かせません。「CSS」はWebページのデザインをカスタマイズするための言語で、HTMLとセットで使われるので学習しておきましょう。
HTML/CSSの知識をもっと増やしたい方には、以下の記事もおすすめです。
また「JavaScript」は、Webシステムのフロントエンド開発で必ず使われるプログラミング言語です。PHPと併せて習得すれば自分だけでのWebシステム構築も可能となり、Webエンジニアとしての価値が高まります。
JavaScriptについてもっと情報が欲しい方は、以下の記事も読むと良いでしょう。
なお、PHPや上記言語の学習は何らかの成果物を制作目標に掲げると、効率よく習得できます。
ただ、何を作ればいいのか、そもそもPHPや上記の言語で何が作れるのかあいまいな人もいますよね。そんな人は「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
かかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、ホームページやWebアプリといった、学習目標に適した成果物を診断してもらえます。
効率よくスキル習得したい人は、ぜひ一度お試しください。
PHP入門者にも必須のフレームワークとは?
PHPの学習を進める上で、押さえておきたいのが「フレームワーク」です。
フレームワークとは、プログラム開発の手間を減らしてくれる「出来合いのプログラム」のこと。フレームワークを活用すると複雑な機能でも短時間で実現できるので、開発効率アップには欠かせない存在です。
この章では、代表的なPHPのフレームワークを3つご紹介します。
世界で最も人気な「Laravel」
幅広い機能を提供しているので、大規模な開発プロジェクトでも利用しやすいのが特徴です。Laravelが気になる方は、以下の記事も読むと良いでしょう。
日本でも人気の「CakePHP」
CakePHPを使ってみたい方は、以下の記事でさらに理解を深めておきましょう。
カスタマイズしやすい「FuelPHP」
自由度が高くカスタマイズしやすい反面、プログラミング初心者にはやや学習コストが高いと言えます。FuelPHPに魅力を感じる方は、以下の記事を読めばさらに詳しく理解できますよ。
なお、独学でPHPやフレームワークを扱うスキルが習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、1回60分・週1のペースで経験豊富な現役エンジニアによるオンラインレッスンが受けられます。もちろん、レッスン外でも直接講師に質問可能です。
侍エンジニアなら、未経験からでも安心してPHPのスキルが習得できますよ。
PHPを入門するために必要な3つのステップ
PHPを入門するためには、以下の3ステップを行うと良いでしょう。
- ステップ1:PHPの開発環境を構築する
- ステップ2:PHPファイルを作成する
- ステップ3:PHPのプログラムを実行する
各ステップの詳細については、順番に解説していきます。
ステップ1:まずはPHPの開発環境を構築しよう
簡単なプログラムを動かせるとイメージしやすいので、まずはPHPの開発環境を構築すると良いでしょう。PHPの開発環境として、以下3つをインストールしておくことをおすすめします。
- PHP本体
- Apache(アパッチ)
- MariaDB
PHP本体は、プログラムを実行するためには必須となります。「Apache」は、Webサーバーとやり取りを行うために必要なソフトウェアです。
またWebサーバーで大量のデータを取り扱うためには、データベースも欠かせません。データベースを管理するために必要なソフトウェアの1つが、「MariaDB」です。
PHPの環境構築には、これら3つをまとめた「XAMPP(ザンプ)」というパッケージをインストールするのがおすすめです。
具体的なXAMPPを使ったPHPの環境構築方法については、以下の記事を参考にしてくださいね。
ステップ2:PHPファイルを作成しよう
次に、簡単なプログラムを実行するために必要なPHPファイルを作成しましょう。XAMPPをインストールすると、「C:\xampp\htdocs」というフォルダが作成されているはずです。
実は、Webブラウザで「http://localhost/」というURLにアクセスした時に、このフォルダ内にあるPHPプログラムが実行されるのです。このようなパスを「ドキュメントルート」と呼びますが、今回はドキュメントルートを変更する方法は割愛します。
ドキュメントルートには様々なファイルやフォルダが存在するので、区別するために「sample」というフォルダを作成してみてください。そして、その中に「test.php」という空のPHPファイルを作成しましょう。
ステップ3:PHPのプログラムを実行してみよう
作成したPHPファイルに、「Hello World」と表示する簡単なプログラムを書きましょう。以下のソースコードをコピーアンドペーストして、上書き保存すればOKです。
<?php echo 'Hello world'; ?>
今回はソースコードの細かい説明は割愛しますが、“<?php”と”?>”の間にPHPのプログラムを書いていくのが基本です。PHPファイルを変更したら、デスクトップの検索バーに「XAMPP」と入力して、「XAMPP Control Panel」を起動しましょう。
これがPHPプログラムを実行する最も基本的な方法ですが、それ以外の実行方法について知りたい方は以下の記事も見ると良いでしょう。
PHP入門者が勉強するためにおすすめな4つの方法とは
- オンラインサイトで勉強する
- 動画を見て勉強する
- 本を読んで勉強する
- プログラミングスクールに通う
詳細はひとつずつ順番に解説していきます。
なお、PHPの勉強方法については以下の記事でも詳しく解説していますので、併せて参考にしてくださいね。
オンラインサイトで勉強する【おすすめサイト3選】
何でも分かる公式サイト「PHP マニュアル」
情報が分かりやすく整理されているため、知りたい情報だけをピンポイントで取得できるのもメリットです。サンプルコードも充実しており、プログラミング初心者でも理解しやすいでしょう。
公式サイトで詳細を見るエンジニアに質問できる「SAMURAI TERAKOYA」
また、現役エンジニアに質問できるQ&A掲示板があるのも魅力です。PHPの勉強で発生した不明点はもちろん、転職に関する相談も聞いてくれるので、PHPを仕事にしていきたい方におすすめします。
公式サイトで詳細を見るスライド形式で学べる「Progate」
前のスライドに戻ったり途中から再開したりできるので、自分のペースに合わせて勉強できるのがメリットです。無料の会員登録でも基本的な部分は学べるので、コストをかけずに勉強したい方は使ってみると良いでしょう。
公式サイトで詳細を見る動画を見て勉強する【おすすめサイト2選】
3分の動画で学べる「ドットインストール」
PHPの基礎文法に関する講座が充実しており、サンプルコード付きで細かく説明してくれます。途中までは無料でも見られるので、使ってみて自分に合っていれば有料会員登録するのも良いでしょう。
公式サイトで詳細を見る動画を見ながら実践できる「paizaラーニング」
配列の使い方やオブジェクト指向など、PHPの基本的な書き方を重点的に学べます。こちらも途中までは無料で見られるので、試しに使ってみると良いでしょう。
公式サイトで詳細を見る本を読んで勉強する【おすすめ良書3選】
なお、以下の記事ではPHPの初心者から上級者まで、レベル別におすすめ勉強本をご紹介しています。PHPをもっと深く勉強したいという方には、こちらもおすすめです。
よくわかるPHPの教科書【PHP7対応版】
PHPの基本的なプログラミングスキルを学びたい人に最適な入門書です。まずはプログラムが動く仕組みから解説してくれるので、プログラミング初心者の方でも心配ありません。
そして簡単なWebアプリの作成を通して、基本的なPHPのテクニックを一通り勉強できる内容になっています。最終的にはPHPを使った掲示板アプリを開発できるようになるので、実践的なスキルも身に付くのがメリットです。
気づけばプロ並みPHP改訂版
ショッピングサイトの開発を通して、PHPについて勉強できる本です。PHPプログラミングの基礎学習が終わって何か作ってみたい方には、この本をおすすめします。
ユーザー認証やカート機能、注文フォームといったショッピングサイトに必要な機能をすべて最初から作り上げる方法を紹介しています。フレームワークなどに頼らず、必要な機能をゼロから作成するスキルを養えるのがメリットです。
PHPフレームワークLaravel入門
PHPの人気フレームワーク「Laravel」を活用して、Webサービスを開発する方法を紹介している本です。Laravelの基礎知識や導入方法はもちろん、Webシステムが動く仕組みなどについても勉強できます。
また実践的なノウハウも充実しており、フォームの作り方やデータベースの作成・連携まで幅広く取り扱っています。最終的にはユーザー認証を搭載したWebアプリの開発ができるようになるので、Laravelを使ったWeb開発を学びたい方におすすめです。
プログラミングスクールに通う
ここまでの解説を踏まえ、学習サイトや本を活用し独学でPHPを習得しようと考えている人のなかには、
独学で習得できるかな…
途中で挫折したらどうしよう…
と不安な人もいますよね。
実のところ、PHPといったプログラミング言語の学習途中で挫折する独学者は多くいます。事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
また、こうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。
加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました。
上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とPHPの習得自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、ITエンジニアへの転職や副業での収入獲得を実現できる実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
料金 | 月分割4.098円~ |
実績 | ・累計指導実績4万5,000名以上 ・受講生の学習完了率98% ・受講生の転職成功率99% |
侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
先ほど述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアのようなプロに質問や相談できない状況で、プログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境でプログラミング学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアではカウンセリングにて受講生一人ひとりの目的をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でも効率的に必要なスキルだけを習得可能です。
最短距離で目的を実現できるようカリキュラムが組まれているため、勉強する順番や内容を誤り非効率に時間や手間を費やす心配もありません。
なぜ侍エンジニアが挫折せずPHPを習得できるのか気になる人はぜひ公式サイトをご覧ください。
公式サイトで詳細を見るまとめ
今回はPHP入門者に向けて、以下3つの情報についてお伝えしました。
- PHP入門者に必要な5つの知識
- PHPを入門するために必要な3つのステップ
- PHP入門者におすすめな4つの勉強方法
在宅ワークの増加にともなって、自宅で使えるWebシステムの需要もどんどん高まっています。そんななかでWeb開発に使えるPHPはさらに注目されていくので、今のうちに勉強しておきましょう。
侍エンジニア塾ブログには、他にもPHP習得の手助けになる記事がたくさんあります。色々な記事を気軽に読んで見ると良いでしょう。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
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