この記事では、学習ツール・言語別に、初心者からのプログラミング勉強法を解説します。
プログラミングを挫折せずに習得したい
国内におけるIT人材の不足が深刻化していることもあり、ITエンジニアの需要は高まっています。なかでも将来性の高い分野では、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。
こうした状況のなか、ITを生み出すうえで欠かせないプログラミングを学びたいと考える人は多いですよね。プログラミングは、転職や副業での収入獲得に向けたリスキリングでも注目されています。
ただ、どのような方法でプログラミングを学べばいいのか、イメージが湧かない人もいるはず。手探りでプログラミングを学び始めても多くの時間がかかるばかりか、勉強の途中で挫折するリスクもあります。
そこで、この記事では「学習ツール」と「言語」別に、プログラミングの勉強法を解説します。挫折せずプログラミングの勉強を継続するコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
次の記事ではプログラミングの勉強手順をわかりやすく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
- プログラミングの勉強法は学習サイトや本、アプリなどさまざま
- プログラミング言語によって勉強法は変わる場合がある
- 効率よくプログラミングを勉強するなら実践の場を設けるべき
プログラミングの勉強法【学習ツール別】
弊社でプログラミング学習を始めた100名が選んだ勉強法を調査したところ、下記が独学に使える学習ツールとしてトップ3を飾りました。手軽に勉強を始めやすいことが人気の理由といえます。
- 32%:学習サイト/サービス
- 20%:本・書籍
- 18%:YouTube
もちろん、スクールや知人から教えてもらうなど、上記のほかにもプログラミングの勉強法は存在します。
勉強法に絶対的な正解はありませんが、自分に合った方法を選択することが長続きするコツです。そこで、ここからは学習ツール別の勉強法として次の6つを紹介します。
各勉強方法のメリット・デメリットを簡単にまとめました。なお、1つの勉強法だけに絞る必要はありません。複数の勉強法を併用すれば、それぞれのデメリットをカバーすることも可能です。
学習サイトで勉強する
パソコンを使って効率的に勉強したい人には、学習サイトでの勉強がおすすめです。学習サイトはパソコンとインターネット環境さえあれば利用でき、パソコン上で実践学習を効率よく進められます。
学習サイトによって料金や学習形式(動画やスライド)、扱っているプログラミング言語は変わります。学習サイトを選び間違えると勉強したい内容がなかったり、勉強がスムーズに進まなかったりするため注意が必要です。
無料で使える学習サイトもありますが、確実性を重視して有料の学習サイトを使う人も多いです。弊社が学習サイトの利用経験者100名に学習サイトの種類を質問したところ、有料サイト・無料サイトがちょうど50%ずつでした。
また、同アンケートで「学習サイトに出せる上限金額」を質問したところ「1,000~3,000円」が最多でした。実際のところ、この価格帯の学習サイトは多数あります。無理なく独学できる範囲といえるでしょう。
人気の学習サイトを3つピックアップしたので、参考にしてください。
有料サイトは月額料金や買い切り型のケースが多く、合わなければ利用を中断することも可能です。興味があれば無料プランで使い始めるとよいでしょう。
下の記事でそれぞれの特徴を詳しく解説しているので、ぜひあわせて参考にしてください。
→ 【完全無料】プログラミング学習サイトおすすめ14選を徹底比較|独学のコツも紹介
なお、プログラミングを学びたい気持ちはあるものの、どの言語が自分にあうのか、どう学習を進めればいいのかなどがあいまいな人は「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
かかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、あなたにあう言語や学習プランを診断してもらえます。
効率よくプログラミングを学習したい人は、ぜひ一度お試しください。
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本・参考書で勉強する
パソコンを使わずにじっくり学びたい人には、本・参考書での勉強がおすすめです。1冊2,000~3,000円ほどで始めやすく、1冊だけでも豊富な知識を習得できるでしょう。
ただし、実践学習ではパソコンを用いることになるため、本を見ながらだと不便に感じやすいのがデメリットです。プログラミングを勉強できる本は多数ありますが、今回はおすすめの2冊を紹介します。
この本は、「そもそもプログラミングとは何か」といった基礎の基礎から丁寧に解説しています。小学校高学年の子供でも読み切れるわかりやすい内容のため、プログラミング経験のない人におすすめの一冊です。
この本は、Webサイトに欠かせない言語である「HTML」と「CSS」の基本をしっかり解説しています。Webサイトの基礎知識から解説しているため、Webエンジニアを目指している人におすすめの一冊です。
上記で紹介した2冊を含め、プログラミングが勉強できる本は次の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
→ 【初心者向け】プログラミング入門書としておすすめの本9冊
なお、IT企業への転職や副業での収入獲得を見据え、独学でプログラミングスキルを習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。
「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく転職や副業収入の獲得が実現できますよ。
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YouTube動画で勉強する
まったくお金をかけずに勉強したい人には、YouTube動画での勉強がおすすめです。YouTubeには、ITエンジニアによるプログラミングの講座動画が多数あり、基本的に無料で勉強できます。
ただし品質にバラつきがあり、YouTube動画によっては誤った情報が含まれる場合もあります。また、動画の途中で広告が表示される不便さもあるため、快適さを求める人には学習サイトのほうが合っているでしょう。
ここでは、プログラミングの勉強におすすめのYouTube動画を2つ紹介します。
プログラミングスクールを運営する弊社が公開している講座動画です。「そもそもプログラミングとは何か」を初心者向けにわかりやすく解説しているため、基礎の基礎から勉強したい人に適しています。
IT企業の経営者が運営しているYouTubeチャンネルの入門動画です。初心者でも習得しやすいプログラミング言語「Python」の基本を丁寧に解説しているため、AI(人工知能)開発やWeb開発に興味がある人に適しています。
なお、副業での収入獲得を目指しているものの、どんな仕事が自分に合うかわからない人は「副業診断」をお試しください。
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自身が取り組みやすい副業で収入を獲得したい人は、ぜひ一度お試しください。
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アプリで勉強する
スキマ時間を有効活用したい人には、プログラミング学習向けアプリでの勉強がおすすめです。スマートフォンやタブレットがあれば、外出先や通勤・通学時など短い時間でも勉強できます。
ただし、アプリだけでは応用的な内容は学べないことも多いです。プログラミングを深く学び、実践力を身につけたい場合は、学習サイトなどを併用すると良いでしょう。
なお、プログラミング学習向けアプリはある程度無料でも利用でき、学習範囲や機能の拡張には課金が必要なケースが多いです。ここでは、プログラミングの勉強におすすめのアプリを2つ紹介します。
「Progate(プロゲート)」は、人気のプログラミング言語を基本から勉強できるアプリです。イラストが充実したスライドで楽しく勉強できるため、プログラミング初心者はもちろん子供にも向いています。
「Programming Hub」は、問題を解きながら人気のプログラミング言語を勉強できるアプリです。アプリは基本的に英語表記ですが、プログラミングの基礎文法を幅広く勉強できます。
おすすめアプリについては、次の記事で詳しく解説しているので、ぜひ他のアプリもチェックしてみてください。
学習用ゲームで勉強する
モチベーションを維持できるか不安がある人には、学習用ゲームでの勉強がおすすめです。プログラミングを勉強できるゲームは多数あり、楽しみながらプログラミング学習を続けられる工夫が詰まっています。
ただし、ゲームに熱中して本来の目的を見失ってしまわないよう注意が必要です。また、多くの学習用ゲームは無料でプレイできますが、課金が必要となるケースもあります。
ここでは、無料で使えるおすすめの学習用ゲームを2つ紹介します。
「ロジックサマナー」は、RPG形式で人気のプログラミング言語を勉強できる学習用ゲームです。プログラミングの問題を解きながらストーリーを進めていきます。ランキングもあり、モチベーションを維持しやすいでしょう。
「CodinGame(コーディンゲーム)」は、ミッションを達成しながら人気のプログラミング言語を勉強できる学習用ゲームです。グラフィックが秀逸なうえに、プログラミング以外のテスト(動作確認)なども練習できます。
なお、プログラミングにおすすめの学習用ゲームをほかにも知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ プログラミングゲーム28選!無料・子供向け・大人向けを一挙紹介
スクールで勉強する
これまでに紹介した勉強法は、いずれも独学が前提となります。しかし、プログラミングの独学では不明点や問題点を自己解決することが難しく、多くの学習者が挫折してしまうのが現実です。
事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%がプログラミングの学習途中で「挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
こうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折してしまえば学習にかけた時間を悔やむことになります。プログラミング学習の難しさを痛感し、スキルの習得自体を諦めかねません。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
分割料金 | 一括料金 | 受講期間 |
---|---|---|
4,098円~ | 16万5,000円~ | 1ヶ月~ |
- 転職・副業・独立などの目的に特化したコースあり
- 累計指導実績4万5,000名以上
- 給付金活用で受講料が最大80%OFF
侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師による個別レッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えており、学習中に出てきた不明点や問題点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、挫折の少なさがうかがえます。
また、カウンセリングにて勉強の目的や理想の生活・仕事像をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成します。そのため、限られた受講期間でも自分の目的や理想を最短距離で実現可能です。
なお、侍エンジニアでは最大80%OFFで受講可能な「給付金コース」を提供中。金銭面での支援を受けつつ、スキルの習得から転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までをフルサポートしてもらえます。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してプログラミングスキルの習得や仕事獲得を果たせますよ。
公式サイトで詳細を見るプログラミングの勉強法【言語別】
プログラミング言語ごとに、適した勉強法は異なります。そこで、ここからは次の言語別に、プログラミングの勉強法を紹介します。
なお、どのプログラミング言語を学べばいいのか、どう学習を進めればいいのかなどがあいまいな人は「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
診断にかかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、上画像のようなあなたにあうプログラミング言語やおすすめの学習プランを診断してもらえます。
どうプログラミング学習を進めていけばいいのかわからない人は、ぜひ一度お試しください。
自分にあうプログラミング言語や学習プランを診断してみるAI開発が得意「Python」の勉強法
「Python」は、AI開発によく利用される言語です。文法の難易度が低めであることから初心者にも人気があります。Pythonを勉強する場合、次の手順で進めるとよいでしょう。
- 1.Pythonの環境を構築する
- 2.本や学習サイトでPythonの基礎文法を学ぶ
- 3.教材のサンプルコードを参考にPythonプログラムを作る
- 4.Pythonを使ったオリジナルプログラムを開発する
- 5.開発したい分野(AIやWebアプリなど)に合わせた知識を身につける
Pythonの基礎文法はシンプルなため、本や学習サイトでも学びやすいでしょう。基礎文法を学んだら、サンプルコードを用いた実践で慣らしていき、最終的にはオリジナルプログラムを開発できるように実践していきます。
ただし、AIを開発するなら数学やデータ分析、Webアプリを開発するならWebの知識なども身につける必要があります。これらについては、Pythonスキルを身につけたうえで勉強しましょう。
AI開発の難易度は低くないため、企業やスクールで確実にスキルを身につけるのもおすすめです。Pythonスキルを習得する勉強法をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ Pythonを独学するには?初心者におすすめの勉強法・教材・本を紹介
汎用性が高い「Java」の勉強法
「Java」は汎用性が高く、WebアプリやAndroidアプリ開発などに用いられる言語です。Javaを勉強する場合、次の手順で進めると良いでしょう。
- 1.Javaの環境を構築する
- 2.YouTube動画や学習サイトでJavaの基礎文法を学ぶ
- 3.教材のサンプルコードを参考にJavaプログラムを作る
- 4.Javaを使ったオリジナルプログラムを開発する
- 5.開発したい分野(WebアプリやAndroidアプリなど)に合わせた知識を身につける
Javaは習得難易度が高く、いきなり難しいことから学び始めても挫折の原因になります。そのため、最初は評価の高いYouTube動画や、初心者向けの学習サイトで勉強するのがおすすめです。
基礎文法を勉強するときには、Javaの環境を用いて実際にプログラムを動かすと理解しやすいでしょう。慣れないうちは、サンプルコードを写経(真似して書くこと)するとアウトプットの練習になります。
一通り学べたら、オリジナルプログラムの開発にチャレンジしてみましょう。WebアプリやAndroidアプリを開発したい場合は、それぞれの学習も必要です。
Javaスキルを習得する勉強法をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
→ Javaを勉強するには?初心者向けに基礎知識から実践方法まで解説
Webサイトに動きを与える「JavaScript」の勉強法
「JavaScript」は、Webサイトに動きを与える言語です。ブラウザ上でアニメーションやスライド画像などを実現できます。JavaScriptを勉強する場合、次の手順で進めるとよいでしょう。
- 1.YouTube動画などでWebの仕組みを学ぶ
- 2.本や学習サイトで「HTML」と「CSS」の基礎文法を学ぶ
- 3.本や学習サイトでJavaScriptの基礎文法を学ぶ
- 4.教材のサンプルコードを参考にJavaScriptプログラムを作る
- 5.オリジナルのWebサイト制作を実践する
JavaScriptは基本的にWebサイトの制作に用いられます。そのため、前提としてWebの仕組みや、Webの基本言語である「HTML」と「CSS」の基礎文法を学ぶ必要があります。
前提知識を身につけたうえでJavaScriptの基礎文法を学び、徐々に開発の実践にもチャレンジしていきましょう。最終的には、オリジナルのWebサイトを制作してみるのがおすすめです。
なお、JavaScriptはブラウザ上で動作する言語のため、ブラウザさえあれば動かせます。そのため、特別な開発環境は省略していますが、効率的にソースコードを書きたい場合はテキストエディタを導入するのもおすすめです。
JavaScriptスキルを習得する勉強法をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ 【JavaScript完全入門ガイド】初心者向け学習ロードマップ必勝正攻法
Webアプリ作成時に役立つ「PHP」の勉強法
「PHP」は、Webサイトのデータやプログラムを管理するサーバー上で動作する言語です。Webアプリのバックエンド(サーバー側)開発で高い需要があります。PHPを勉強する場合、次の手順で進めるとよいでしょう。
- 1.YouTube動画などでWebの仕組みを学ぶ
- 2.本や学習サイトでHTML・CSS・JavaScriptの基礎文法を学ぶ
- 3.PHPの環境を構築する
- 4.本や学習サイトでPHPの基礎文法を学ぶ
- 5.教材のサンプルコードを参考にPHPプログラムを作る
- 6.オリジナルのWebアプリ開発を実践する
PHPは基本的にWebアプリの開発に使われます。前提として、前述のHTML・CSS・JavaScriptの勉強も必要です。多くの事前勉強が必要なため、挫折が不安な場合は確実に学べるスクールの利用をおすすめします。
PHPスキルを習得する勉強法をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
→ PHPを独学!初心者必読の学習ロードマップや効果的な勉強法
アプリ開発ができる「C言語」の勉強法
「C言語」は古くからあり、組み込みシステム(電子機器の制御プログラム)やシステム開発でよく利用されている言語です。C言語を勉強する場合、次の手順で進めるとよいでしょう。
- 1.C言語の環境を構築する
- 2.本や学習サイトでC言語の基礎文法を学ぶ
- 3.教材のサンプルコードを参考にC言語プログラムを作る
- 4.C言語を使ったオリジナルプログラムを開発する
- 5.開発したい分野(組み込みシステムやシステムなど)に合わせた知識を身につける
歴史ある言語のため、本や学習サイトといった教材が豊富にあります。ただし習得難易度は高いため、難しいと感じたらYouTube動画や学習用ゲームなどで感覚をつかむのもおすすめです。
基本的な勉強の流れはPythonなどと同様、基礎文法を身につけたうえで開発実践にシフトしていきましょう。C言語スキルを習得する勉強法をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ 挫折知らず!独学でC言語をマスターする3つの正しい学習方法
Webアプリ開発が強み「Ruby」の勉強法
「Ruby」はPHPと同様、Webアプリのバックエンド開発で人気がある言語です。文法がシンプルで、プログラミング初心者でも学びやすいといえます。Rubyを勉強する場合、次の手順で進めるとよいでしょう。
- 1.YouTube動画などでWebの仕組みを学ぶ
- 2.本や学習サイトでHTML・CSS・JavaScriptの基礎文法を学ぶ
- 3.Rubyの環境を構築する
- 4.本や学習サイトでRubyの基礎文法を学ぶ
- 5.教材のサンプルコードを参考にRubyプログラムを作る
- 6.オリジナルのWebアプリ開発を実践する
RubyでWebアプリを開発したい場合、大まかな流れはPHPと同様です。前提知識を身につけたうえでRubyの基礎文法を学び、開発実践にシフトしていきましょう。
Rubyは日本で生まれた言語のため、日本語の参考情報がWeb上に多くあります。不明点があればWeb上で調べましょう。Rubyスキルを習得する勉強法をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ Ruby学習サイト7選!初心者向け必勝ロードマップを徹底解説
iOSやMacOSアプリ開発に使う「Swift」の勉強法
「Swift」はApple社が開発した言語で、iOSやmacOSアプリの開発に使用されています。Swiftを勉強する場合、次の手順で進めるとよいでしょう。
- 1.Swiftの環境(Xcode)を構築する
- 2.本や学習サイトでSwiftの基礎文法を学ぶ
- 3.教材のサンプルコードを参考にSwiftプログラムを作る
- 4.Swiftを使ったオリジナルプログラムを開発する
- 5.開発したい分野(iOSアプリやmacOSアプリなど)に合わせた知識を身につける
大まかな流れはPythonなどと同様です。基礎文法を身につけたうえで開発実践にシフトしていきましょう。
Swiftでのアプリ開発では「Xcode」というApple社公式の開発環境を用いることが一般的です。本や学習サイトを選ぶときには、Xcodeの使い方も学べるものを選ぶとよいでしょう。
また、開発したいアプリの対象OS(iOSやmacOS)に関する知識も身につける必要があります。Swiftスキルを習得する勉強法をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
→ Swift初心者が1ヶ月の勉強で習得できた爆速学習方法まとめ
効率よくプログラミングを勉強する4つのコツ
プログラミングの勉強にあたっては、コツを押さえることで習得までの勉強時間を短縮できます。そこで、ここからは効率よくプログラミングを勉強するコツを、4つにまとめて紹介します。
コツ1:既存のソースコードを写経する
プログラムの書き方を理解するために、既存のソースコードを「写経」するのがおすすめです。写経とは、教材のサンプルコードやWebサイトなどのソースコードをそのまま書き写すことを指します。
学校の勉強でも、漢字や英語を覚えるときはなんども書いて覚えることが多いですよね。プログラミングも同様に、正しいソースコードを真似して書き写すことで、基礎文法への理解を深めることが可能です。
写経は、実業家でありプログラミングの習得経験もあるホリエモン氏も実践した勉強法です。同氏は、本のサンプルコードを真似することから始め、少しずつアレンジしながら実践力を身につける方法を勧めています。
写経の勉強法については、次の記事で詳しく解説しているので、ぜひ確認してみてください。
→ プログラミング上達の近道は写経!やり方やおすすめサイトも紹介
なお、IT企業への転職や副業での収入獲得を見据え、独学でプログラミングスキルを習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。
「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく転職や副業収入の獲得が実現できますよ。
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コツ2:ノートを活用する
プログラミングを効率的に学びたいなら、ノートを勉強に活用するのも効果的です。勉強のなかで見直したいところや、ポイントになる用語・概念をノートにまとめておくことで、実践時に素早く見直せます。
また、理解したことを文字に起こしてアウトプットすることで、より頭に残りやすいこともメリットです。
注意点として、何もかもノートに書こうとすると必要な情報を探しづらくなります。書くべき情報を取捨選択する、付箋を利用するなどして、実践時に活用しやすくしましょう。
ノートにメモを取ることの大切さは次の記事でも詳しく解説しているので、参考にしながらメモを取ってみてください。
→ プログラミング学習を3倍加速!エンジニアの『メモ』の作り方
なお、ITの仕事に興味はあるものの、どの職種が自分にあうのかわからない人もいますよね。そんな人は「ITキャリア診断」をお試しください。
かかる時間はたったの1分。5つの質問に答えるだけで、自分にあうIT職種を診断してもらえます。
自身に適した職種が知りたい人は、手軽に試してみると良いですよ。
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コツ3:実践の場を設けて練習を繰り返す
プログラミングを効率よく勉強するためには、実践の場を設けて練習を繰り返すことが重要です。事実、弊社の調査では「効率よくプログラミングを身につけるのに必要なもの」として「実践の場」が最も多く挙げられました。
頭のなかではプログラムの書き方を理解したつもりでも、実践してみると上手くいかないケースは少なくありません。そのため、実践的な練習を繰り返し、ポイントや感覚をつかむことが大切です。
なお「2ちゃんねる」の開設者であるひろゆき氏は、実際にWebサイトを作成しながら勉強するのが良いとしています。参考書をひと通り読んだうえで、Webサイトの制作を実践して動きを理解することが大事とのことです。
Webプログラミング以外を勉強する場合でも、実践的なスキルの習得には実践の場が欠かせません。手軽に実践したい場合、練習サイトの活用が効果的です。おすすめの練習サイトを知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ プログラミング練習サイトおすすめ7選!選び方や活用法も紹介【無料あり】
コツ4:実際にサービスを作ってみる
実践の場を設けるだけでなく、実際に他人が利用できるサービスを作ってみるのがおすすめです。自分のアイデアが形になったサービスを作ることで大きな達成感が得られるため、モチベーションの向上につながります。
もちろん、実践力がない状態で複雑なサービスを作ることはできません。まずは、簡単に作れるものを開発して経験値を積んだうえで、オリジナルのサービス開発にチャレンジしていくとよいでしょう。
なお、次の記事ではプログラミング初心者でも簡単に作れるものを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
→ プログラミング初心者が簡単に作れるもの3選!実践手順や開発例も紹介
プログラミングの勉強を挫折しない4つのポイント
実際にプログラミングを勉強する人は、さまざまな苦労に直面しています。弊社の調査では「プログラミング学習で苦労したこと」として「わからないことやエラーの解決」が最も多く挙げられました。
プログラミングの勉強で挫折しないためには、こうした苦労を乗り越えるためのポイントを押さえることが大事です。そこで、ここからはプログラミングの勉強で挫折しないポイントを、4つにまとめて紹介します。
ポイント1:勉強前に学習目的を明確にしておく
プログラミングに挫折しないためにも、勉強前に学習目的を明確にしておく必要があります。学習目的が曖昧だとモチベーションを保つのが難しく、つまずいたときに挫折しやすいためです。
「プログラミングで作りたいものがある」という人は、学習目的を決めやすいでしょう。そうではない場合は、まず現状の悩みや理想を書き出し、それをプログラミングで解決できないか考えるのがおすすめです。
勉強開始前に学習目的を決めて、その達成に向けて計画的にスタートしましょう。なお次の記事では、プログラミングの学習目的を決める手順を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
→ 目的がないプログラミング学習は挫折する!目的を決める3つの手順
ポイント2:毎日少しでも勉強する
プログラミングの勉強は、毎日少しでも行いましょう。プログラミングに慣れないうちは、あまり楽しく感じられないケースも少なくありません。そのため、毎日勉強を続けて習慣化しないと長続きしないのです。
勉強の時間帯や勉強時間を決めておき、できる限り同じペースで少しでも勉強を行いましょう。あまりに勉強時間を長く設定すると息切れしてしまうため、無理はしすぎないように注意が必要です。
なお次の記事では、プログラミングの独学でモチベーションを維持する方法や注意点を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
→ プログラミング独学でモチベーションを維持する7つの方法と注意点3つ
ポイント3:習得難易度が高い言語は避ける
プログラミング初心者の場合は、習得難易度が高い言語は避けるのが無難です。
プログラミング言語によって書き方や概念は変わってくるため、習得難易度も変わります。いきなり難しい言語を勉強しようとしても、不明点や問題点に直面することが増え、挫折の原因になります。
無理に難しい内容からスタートせず、少しずつ勉強内容をレベルアップするのが大事です。最初に習得難易度が低い言語を習得し、徐々に難しい言語にチャレンジするようにしましょう。
プログラミング初心者でも比較的習得しやすい言語としては「Python」や「Ruby」がおすすめです。なお次の記事では、習得難易度が高い言語をランキング形式で紹介しているので、あわせて参考にしてください。
→ プログラミング言語の難易度ランキングTop14!失敗しない選び方も
ポイント4:質問できる環境を用意しておく
継続してプログラミングを勉強するためには、質問できる環境を見つけることが大事です。
先ほど紹介した調査のとおり、プログラミング学習では9割近くの人が挫折や行き詰まりを経験しています。しかし、勉強で行き詰まったときに質問できる相手がいると、挫折のリスクは大きく下がるのです。
勉強会やセミナーなどに参加すれば、質問・相談できる相手を簡単に見つけられるでしょう。効率よく疑問点や不明点を解決し確実なスキル習得を目指すなら、スクールに通い講師へ質問できる環境を整えるのがおすすめです。
独学で疑問点や不明点を解決したい場合は、「teratail」などの質問サイトを活用しましょう。先輩エンジニアが解決のヒントをくれる可能性があります。おすすめの質問サイトを知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ 悩める初心者の味方!プログラミング質問サイトおすすめ10選
まとめ
今回は、プログラミングの勉強法をツール別・言語別に解説しました。プログラミングには、次のようにさまざまな勉強法があります。それぞれのメリット・デメリットを把握し、自分に合った勉強法を選びましょう。
プログラミングの勉強法は多数ありますが、自分に合った勉強法を選択することで長続きします。ぜひ、自分に合った勉強法を早めに見つけてみてください。
参考文献
- 文部科学省「プログラミング教育」
- 厚生労働省 職業情報提供サイト 「jobtag」
- IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「DX白書2023」
- 経済産業省「我が国におけるIT人材の動向」「IT人材育成の状況等について」「IT人材需給に関する調査」
- 松尾研究室「生成AI時代の人材育成」
- 厚生労働省「開発した教育訓練プログラム」
- プログラミング教育の問題と対策
- プログラミングの本質的難しさと 日本語/英語プログラミング言語の比較検討
- TIOBE Index
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。