突然ですが、女性エンジニアのみなさん!今の仕事、このまま続けていても、将来妊娠や結婚と両立できるか不安ですか?このページにたどり着いたということは、もしかしたら
残業が多くて体力がもたない・・・。
これからのキャリアに悩む・・・。
細く長く勤められる所はないかな・・・。
など、こんな悩みを抱えてはいないでしょうか。女性エンジニアは年々増加傾向にあるものの、まだまだ男性の割合の方が多い職業です。
それゆえに男性との体力・給料・任される仕事量の差に悩んだり、女性の結婚・出産・育児によるライフイベントによって今後のキャリアへの不安を感じることもあると思います。
しかし、諦めないでください。
「今の職場だけがすべてではありません!」
解決の一つの手段として思い切って転職を考えてみてはいかがでしょうか。今回は、女性エンジニアが活躍している会社の取り組みや、フリーランスについてご紹介したいと思います。
転職やフリーランスになるということは、自分を見つめ直し知見を広げ、新しいことに挑戦できるチャンスでもあります。ぜひ参考にしてください。
- 女性エンジニアは残業や変化するライフスタイルへの対応に悩むことがある
- キャリアの見本が少ない点も女性エンジニアの悩みの1つ
- 女性エンジニアが働きやすい環境を整える企業は増えている
- 在宅で働ける女性エンジニアは生活と仕事のバランスが取りやすい
また、次の記事ではエンジニアが女性に適した職業だといえる理由を、なるメリット・デメリットや目指し方も交え詳しく紹介しているので良ければ参考にしてください。
→ エンジニアが女性に適した職業だといえる3つの理由!目指し方も紹介
女性エンジニアが抱える5つの悩み
エンジニアはまだまだ男性が多い職業で、女性の割合は2割程度。これによって女性エンジニアはあらゆる悩みを抱えています。
①残業が多くてキツイ
エンジニアの仕事は残業が多くてハードな印象がありますよね。打ち合わせが深夜まで続いたり、休日も出勤しなければならない場合もあります。
職場によっては急な呼び出に対応したりしなければならないので、男性の体力に合わせるのはとても大変です。
②キャリアの見本がない
女性の管理職がなかなかいないため、お手本になるキャリアが見えづらいことがあります。また、男性には話しづらい女性特有の悩みを相談できなかったりして一人で抱えてしまうこともあります。
女性管理職が少ないのも、結局はまだまだ男社会だからです。また、日本社会全体で見ても女性が社会進出をして歴史が浅く、女性が活躍する業界は限られています。
③女性だからという偏見がある
女性だからということで、雑用や事務的なことを任せられたりすることがあります。もっと仕事がしたいのに仕事を減らされたり、技術がないと思われて打ち合わせでなかなか発言できなかったりします。
また、職場に平気でグラビア写真などを飾っていたり、変なあだ名で呼ばれたり・・・男性が気づかないうちにセクハラをしていることも多いのが現実です。
④結婚・出産・育児と仕事の両立が難しい
これはエンジニアに限らず女性が一度は考える悩みですよね。特にエンジニアは残業が多くてスケジュールがタイトなので、育児との両立は難しいようです。
出産後も残業ありきなので、キャリアアップが困難な場合があります。まだまだ女性は寿退社をすると考えている男性も多く、会社として産休復帰のサポートがない事が当たり前・・・。
そのため、ブランクによる不安も抱えてしまいます。
⑤上司が女性エンジニアを教育できない
上司も今まで男性社員の教育経験はあっても、女性社員の教育経験が乏しい現実があります。そのため、どの様に教育しキャリアを築いて行く事が女性社員にとっての幸せかという部分に配慮がかけてしまいます。
また、男性と同じ様に接したために、ミスコミュニケーションに繋がり、人間関係がギクシャクしてしまうこともままあります。
女性エンジニアが活躍できる企業選び
①社内制度が整っているか
まずは社内制度がしっかりしているか、というのを確認しましょう。育休や産休などは、会社によりその内容が大きく変わります。
自分が育休や産休を取得しているイメージを描きながら、実際に取得する前提でチェックをしましょう。また、女性が働きやすい環境を整えている企業は、ちょっと変わった制度を取り入れている事も多いので楽しみながら比較してください。
②復帰した女性エンジニアがいるか
先ほどは制度の話をしましたが、制度ばかりが立派で実際は取得できる雰囲気ではないという事もあります。なので、現在育休や産休をとっている社員がいるか、または復帰している人がいるかも要チェックです。
復帰した後も育児や家事と両立して仕事をしなければいけないので、実際にそうやって働いている人にお話を聞けるとなお良いでしょう。
③フリーランスとして働くことも視野に入れる
最後に、フリーランスとして独立し働くこともお勧めです。家で仕事が可能になり、小さい子どもがいる場合も同じ部屋の中で、目が届く範囲で仕事ができます。
家事も仕事の合間を見てこなせますし、通勤の時間もなくなり、トータルとして時間にゆとりが持てます。ただし、時間管理や納期管理は自分で行わなくてはなりません。
自己管理が必要になりますが、家事育児と両立の面から考えるとメリットは大きいです。
女性エンジニアが活躍できる環境づくりに積極的な企業
女性が抱える悩みを解決するには、
・女性エンジニアを増やしてバランスをとる
この2つが重要です。
実は、年々会社全体でこの課題に取り組んでいる企業は増えています。
例として、2つの企業を紹介したいと思います。
①富士通ITマネジメントパートナー株式会社
富士通では、女性活躍推進に向けての取り組みが行われています。
2.女性管理職が少ない
という会社の課題をあげ、それに対する目標を
2.新任幹部社員の女性社員比率を延べ20%とする
と明確に定めています。産休取得にも好意的で、実際に子育てをしながらエンジニアとして働いている方もいるようです。
一番いいなと思った取り組みは、産休・育休中も上司が連絡をくれたり、グループ会社の育休社員向けの研修も用意されているようで、休んでいる間も会社と常につながっていられるというところです。
女性活躍推進 富士通ITマネジメントパートナー株式会社
文系出身「子育てママSE」が活躍! 富士通の女性が働きやすい環境づくり
②株式会社 サイバーエージェント
サイバーエージェントでは、どの会社よりもいち早く、女性エンジニアが長期に渡って安心して働ける環境を創り、女性エンジニアのスキル・環境向上を目的とした活性化プロジェクトを実施しています。
その背景には、
2.国籍、言語、性別などにこだわらないフラットな組織作りを進めていく
という目的があります。
さらに、女性エンジニア向けのセミナーや、出産・育児などに対応した在宅勤務、時短勤務など、女性が長期にわたって安心して働ける制度も、これから積極的に拡充を図っていくそうです。
参考1:サイバーエージェント、女性エンジニア採用強化の真意
参考2:サイバーエージェントが女性エンジニアを増やす理由
上で紹介した2つの企業は氷山の一角です。
女性の社会進出が進んでいる今、エンジニアの職業だけではなく、女性の働きやすさに重点をおいて会社の環境を変えていこうとしている企業はどんどん増えているのが現状です。
女性にエンジニアをおすすめする4つの理由
①収入が増える可能性がある
2016年4月1日〜2017年3月31日のにマイナビ転職に掲載された求人の「モデル年収例」から平均値を算出されたランキングです。エンジニアはある程度スキルと経験があれば、転職でのアピールポイントになります。
また、雇用形態を正社員だけに絞らないで、派遣社員・フリーランスとして働くと交渉次第で収入を増やすことも可能です。
②自分と向き合うチャンスになる
本当に自分のやりたい仕事を明確にするためには自分と向き合うことがとても大切です。
今の仕事内容が本当に自分のやりたいことなのか、職場環境が自分にあっているのかを考えて、今後のキャリアの目標を立ててみましょう。
③女性でもエンジニアとしての需要がある
どんなサービスでも、男性と女性の両方の目線が必要です。なので、女性のエンジニアとしての感性は非常に需要があり、重宝されます。
求人を出す際も、男性と女性の比率も考慮されるので、男性の多いエンジニアという職業は女性が採用されやすい傾向もあります。
④フリーランスで家事育児との両立へ
転職だけではなく、フリーランスとして活動することも選択肢です。こちらも転職と同様、ジョブスキルと信頼を十分高めることができれば収入アップにもつながります。
また通勤時間の制約もなく、子どもと同じ空間に居られるため家事育児も両立しやすいです。妊娠出産で退社を余儀なくされた方や、結婚に伴い退職された方がフリーになり働く選択肢もあります。
次の項目でより詳しくみていきましょう。
フリーの女性エンジニアを目指す
①フリーで働くとは
フリーランスエンジニアは常駐型とリモート型の働き方があります。常駐型とは、オフィスに出勤するスタイルです。対してリモート型は在宅勤務のリモートワークです。
妊娠出産や育児、家事との両立を考えている女性は、こちらのリモートワークに惹かれるのではないでしょうか。リモート可能であれば自由な場所・時間で働けますし、案件も選んで作業することが可能です。また副業も可能です。
ただしメリットばかりではありません。
仕事は自分で取得しないといけないため、営業力が必要になるでしょう。自由に時間が使える分、自己管理がしっかり出来ないと厳しいでしょう。
また安定して仕事があるとは限らないため、収入面で不安定になったり、将来の不安に繋がる可能性もあります。また、フリーランスには出産手当金および育児休業給付金の給付と、社会保険料の免除がありません。これは不安ですよね。
この辺りのセーフティネットについて、フリーランス協会が有志の女性経営者や弁護士と共に発起したワーキンググループ「雇用関係によらない働き方と子育て研究会」があり、各種活動を行っています。
②セーフティネット強化の取り組み
雇用関係によらない働き方と子育て研究会は、経営者やフリーランスの出産育児の問題について2018年6月に13900名の署名を厚生労働省に提出しています。
近い将来、フリーランスとして妊娠出産や育児、また介護も安心して両立でき、働ける社会の実現に繋がると良いですね。
参考:小さな声を大きな声へ。13900名の署名を厚生労働省に提出してみた(フリパラ)
参考:雇用関係によらない働き方と子育て研究会(Facebook)
まとめ
いかがでしたでしょうか。エンジニアは男性の多い職業なので、女性エンジニアのみなさんは少し肩身の狭い思いでいることがあるかもしれません。
しかし、より自分が輝くためには転職をしたり、フリーランスとしての一歩踏み出すことも大切です。今の自分としっかり向き合い、自分のライフスタイルにあった職場を見つけましょう!