【C#入門】Compareで文字列を比較(大文字と小文字などの無視も解説)

こんにちは!エンジニアの中沢です。

C#には文字列を比較するためのCompareメソッドがあります。

Compareメソッドでは、大文字・小文字を無視して比較することもできて便利です。

この記事では、

・Compareメソッドとは
・Compareメソッドの使い方

という基本的な内容から、

・大文字・小文字を区別しないで比較する方法
・半角・全角を区別しないで比較する方法

などの応用的な使い方に関しても解説していきます。

今回はこれらの方法を覚えるために、Compareメソッドの様々な使い方をわかりやすく解説します!

目次

Compareメソッドとは

Compareメソッドは文字列の並び順を比較する場合に使います。

Compareメソッドは以下のように定義されています。

public static int Compare(
    string strA,
    string strB,
    bool ignoreCase
)

引数strAと引数strBに比較する文字列を指定します。

引数ignoreCaseにtrueを指定すると、大文字と小文字の区別を無視することができます。

戻り値は以下の通りになります。

説明
負の整数strAはstrBの前
0strAはstrBと同じ順番
正の整数strAはstrBの後ろ

Compareメソッドの使い方

それではCompareメソッドの使い方についてサンプルコードで確認しましょう。

using System;

namespace Sample
{
  class Sample
  {
    static void Main()
    {
      string strA = "Osaka";
      string strB = "Tokyo";
      string strC = "Nagoya";
      
      Console.WriteLine(string.Compare(strA, strB));
      Console.WriteLine(string.Compare(strA, strC));
      
      Console.ReadKey();
    }
  }
}

実行結果:

-1
1

このサンプルコードでは、まず文字列strAとstrBの並び順を比較しています。

strA(Osaka)はstrB(Tokyo)の前ですので、負の値を返しています。

次に文字列strAとstrCの並び順を比較しています。

strA(Osaka)はstrC(Nagoya)の後ろですので、正の値を返しています。

Compareメソッドを使って並び替え(ソート)を行う方法については、こちらで詳しく解説しています。

ぜひ参考にしてください。

大文字・小文字を区別しないで比較する方法

大文字・小文字を区別しないで比較するには、Compareメソッドの第3引数に「true」を指定します。

次のプログラムで確認してみましょう。

using System;

namespace Sample
{
    class Sample
    {
        static void Main()
        {
            string strA = "ABCDE";
            string strB = "abcde";

            int result = string.Compare(strA, strB, true);

            if (result == 0)
            {
                Console.WriteLine("strAとstrBは同じです");
            }
            else
            {
                Console.WriteLine("strAとstrBは違います");
            }

            Console.ReadKey();
        }
    }
}

実行結果:

strAとstrBは同じです

半角・全角を区別しないで比較する方法

半角・全角を区別しないで比較するには、「System.Globalization.CultureInfo.CurrentCulture.CompareInfo」のインスタンスを生成し、Compareメソッドの引数で、「System.Globalization.CompareOptions.IgnoreWidth」を指定します。

次のプログラムで確認してみましょう。

using System;

namespace Sample
{
  class Sample
  {
    static void Main()
    {
      string strA = "ABCDE";
      string strB = "ABCDE";
      
      var ci = System.Globalization.CultureInfo.CurrentCulture.CompareInfo;
      int result = ci.Compare(strA, strB, System.Globalization.CompareOptions.IgnoreWidth);
      
      if(result == 0) {
        Console.WriteLine("strAとstrBは同じです");  
      } else {
        Console.WriteLine("strAとstrBは違います");
      }
      
      Console.ReadKey();
    }
  }
}

実行結果:

strAとstrBは同じです

文字列の比較まとめ

Equalsメソッドなどを使った文字列を比較する様々な方法は、次の記事で解説しているのでぜひ確認してください。

文字列の使い方総まとめ

文字列の様々な使い方は次の記事でまとめて解説しているので、その他の文字列の使い方に興味がある方はぜひ確認してください。

まとめ

いかがでしたか?

今回はCompareメソッドで比較する様々な方法を解説しました。

大文字と小文字を無視する方法など便利な使い方があるので、状況に応じて使い分けてくださいね。

もし、文字列を比較する方法を忘れてしまったらこの記事を確認してください!

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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