こんにちは!エンジニアの中沢です。
C#にはenum(列挙型)の値や名前を取得するための「GetValuesメソッド」と「GetNamesメソッド」があります。これらのメソッドとforeach文を組み合わせることで、enum(列挙型)のすべての値や名前を取得することができます。
この記事では、
- enumとは
- foreachとは
という基本的な内容から、
- GetValuesメソッドで値と名前を列挙する方法
- GetNamesメソッドで名前を列挙する方法
などの応用的な使い方に関しても解説していきます。今回はこれらの方法を覚えるために、foreach文とenum(列挙型)のさまざまな使い方をわかりやすく解説します!
enumとは
enumは列挙型を使用するために使います。列挙型とは名前の付いた定数の集まりです。列挙型で定義される定数は列挙子リストと呼ばれます。
デフォルトでは列挙子に、0(ゼロ)から順に整数値が付けられます。付けられる整数値の型は、byte、sbyte、short、ushort、int、uint、long、ulongに限られています。
最初の値を0(ゼロ)以外で定義することも可能です。また、列挙子リストの途中から付ける整数値を変えることもできます。
foreachとは
foreach文とは、for文のように繰り返し同じ処理を行うためのループ処理を行う構文です。配列やList、Dictionaryなどのコレクションの要素にアクセスする場合に使うことができ、for文と比べて簡潔に記述することができます。
また、enum(列挙型)もコレクションのようにforeach文でループを処理をすることができます。foreach文には、簡潔に記述しコードを読みやすくすることで、トラブルを減らすことができるというメリットがあります。
foreach文の詳しい使い方はこちらの記事で解説しているので、ぜひ確認してください。
GetValuesで値と名前を列挙する方法
ここでは、GetValuesで値と名前を列挙する方法を解説します。GetValuesメソッドは、enumの値の配列を返します。GetValuesメソッドで値と名前を取得する方法を次のプログラムで確認してみましょう。
using System; namespace Sample { enum SamuraiEnum { Samurai = 0, Engineer = 1, Juku = 2 } class Sample { static void Main() { foreach (SamuraiEnum Value in Enum.GetValues(typeof(SamuraiEnum))) { string name = Enum.GetName(typeof(SamuraiEnum), Value); Console.WriteLine("{0}:{1}", name, (int)Value); } Console.ReadKey(); } } }
実行結果:
Samurai:0 Engineer:1 Juku:2
このようにして、enumの値と名前を取得して表示することができました。
GetNamesで名前を列挙する方法
ここでは、GetNamesで名前を列挙する方法を解説します。GetNamesメソッドは、enumの名前の配列を返します。GetNamesメソッドで名前を取得する方法を次のプログラムで確認してみましょう。
using System; namespace Sample { enum SamuraiEnum { Samurai = 0, Engineer = 1, Juku = 2 } class Sample { static void Main() { foreach (string name in Enum.GetNames(typeof(SamuraiEnum))) { Console.WriteLine(name); } Console.ReadKey(); } } }
実行結果:
Samurai Engineer Juku
このようにして、enumの名前を取得して表示することができました。
まとめ
いかがでしたか?今回はenum(列挙型)の値や名前を取得する方法を解説しました。「GetValuesメソッド」と「GetNamesメソッド」で値と名前のそれぞれを取得できるので、ぜひ活用してくださいね。
もし、enumの値や名前を取得する方法を忘れてしまったらこの記事を確認してください!