自動運転技術、最近のAI・IT技術の進歩によってどんどんと開発が進んでいますね。
この技術はGoogleを傘下に収めるAlphabetや、トヨタ、テスラなどの大企業が開発を行っています。
「自動運転はいつ実用化されるの??」
「日本でも普及するのかな?」
などなど自動運転を取り巻く技術の話、皆さんも興味ありますよね。
この記事では
- 自動運転の現在
- 自動運転のレベル分け
- 自動運転に使われる技術
に注目して自動運転について紹介します。
最新ニュースを追いかけてトレンドの技術をキャッチアップしちゃいましょう!
- AIは自動運転車の画像解析システムを中心に活用されている
- 「ロボネコヤマト」など自動運転車の開発は加速している
- 将来的に完全自動運転車が通行する日は近いかもしれない
自動運転の今
テレビで聞いたことがある・実際にサービスを利用したことがあるであろう大企業の自動運転への取り組みをまとめました。
Waymo
[動画:Waymo 360° Experience: A Fully Self-Driving Journey –Waymo 2018/02/28 に公開]
Googleの自動運転プロジェクトWaymo、今はAlphabet(Googleの親会社)の子会社になりました。
waymoは世界中から注目される企業で、様々なメディアが報道しています。
- Waymoの360度ビデオを見ると自動運転車の仕組みがよく分かる、VR体験もあり by Jordan Crook — 2018年3月01日 techcrunch.com
- Waymo、Fiat Chryslerとの提携を拡大–6万台超を追加導入へ Tim Stevens (CNET News)– cnet.com
今年の三月に公開された360度ムービーでは、Waymoの自動運転車の疑似乗車体験ができます。
Google(やその関連会社)といえば、人工知能の研究に力を入れていることで有名です。
自動運転は人工知能だけなく、様々な技術が融合した技術ですが、この分野でもGoogleパワーは健在のようです。
ロボネコヤマト
物流大手のヤマト運輸株式会社とDeNAが共同で行っている次世代物流サービスプロジェクト「ロボネコヤマト」。
ロボネコヤマトは自動運転などの技術により宅配の自動化を目指しています。
無人配達、物流を大きく変える試みですね。
こちらも様々なメディアで報道がありました。
- 「非対面での受け取りニーズ」を自動運転技術で克服:ロボネコヤマトが初の「無人宅配」実験に成功 by 今井大一 — 2018年04月25日 ITmedia
- 「ロボネコヤマト」って何? 無人で荷物をどこにでもお届けへ — HUFFPOST
ヤマト運輸とタッグを組んでいるDeNA、AIの分野に力を入れている日本企業です。
既に実用実験にも成功しているようですし、自動運転を使った業務の無人化は更に進みそうです。
SBドライブ(ソフトバンクの自動運転バス)
[バスがまた、通るようになったから — SBドライブ / SB Drive 2017/01/19 に公開]
携帯電話キャリアで有名なソフトバンクグループも、国内で自動運転バスの実証実験を行っています。
ソフトバンクの自動運転バス開発を行うのはSBドライブ株式会社。
ソフトバンクと先進モビリティ株式会社の合弁会社です。
先進モビリティ株式会社はトヨタで自動運転を研究していた技術者が創設したベンチャー企業です。
SBドライブについての報道は以下の通り。
- SBドライブの自動運転バスは、無人運転可能なレベル4自動運転へどのように進化したのか? 編集部:谷川 潔 — 2018年3月2日 21:33
- 【速報】全日空(ANA)とソフトバンク(SBドライブ)が羽田空港エリアの公道で完全自動運転バス(レベル4相当)の実証実験 By 神崎 洋治 — 2018年2月25日 ロボスタ
SBドライブ株式会社が行っているこのバス自動運転の試みは、既に実証実験段階に入っています。
[動画:2017年6月 石垣島自動運転バス実験 –SBドライブ / SB Drive 2017/06/25 に公開]
SBドライブのyoutube チャンネルにはこの実証実験の記録動画が公開されていますので、興味がある方はご覧になってください。
過疎地域の公共交通機関がこの自動運転バスで活性化していったらありがたいですね。
自動運転に使われる技術
自動運転のレベル分け
[引用:http://www.mlit.go.jp/common/001226541.pdf]
国道交通省の自動運転のレベル分けの資料を紹介します。
このレベル分けは日本独自のものではなく、米国、欧州、日本とも共通で使われています。
自動運転のレベルは以下の通り。
- 運転支援
- 部分運転自動化(特定条件下での自動運転機能)
- 条件付運転自動化
- 高度運転自動化(特定条件下における完全自動運転)
- 完全運転自動化
レベル4まではドライバーがいることが必須です。
レベル5は完全自動運転ですので、ドライバーがいないことを仮定しています。
SBドライブはレベル4ですので、特定条件下で「無人運転可能」なレベルになっています。
最終的にはレベル5を目指すのでしょうが、進化の早さに驚きそうですね。
ディープラーニングを使った画像認識と自動運転
GPUメーカーのNVIDIAが、ディープラーニングを用いた自動運転の研究をしています。
この取組ではカメラ映像のみを判断材料にして自動運転を行っています。
深層強化学習を使った自動運転技術
数年前からディープラーニングの分野で流行っている強化学習。
これを使った自動運転技術も開発されています。
この動画は2015年のものですが、タイヤの付いたロボットが試行錯誤を繰り返してゼロから動き方を学習していく様子がわかります。
また、最近だと2018年6月28日に公開された「深層強化学習を使ったAIが15~20分で自動運転方法を学習した」という内容の記事も注目です。
これはケンブリッジ大学の研究者の設立した企業「Wayve」のブログ記事です。
完璧な自動運転を実現したというわけではありませんが、わずか20分足らずで自動運転システムが車線をたどるという動作を学んだのは非常に興味深いことではないでしょうか。
NVIDIAの車載コンピュータ
[引用:NVIDIA DRIVE PX 自動運転のためのスケーラブルなスーパーコンピューター]
自動運転や運転補助などのスマートドライブが流行っている昨今、車にも高性能なコンピュータを搭載することが求められます。
そんな中で先程紹介したNVIDIAが販売しているのがNVIDIA® DRIVE™ PX 2です。
DRIVE PX 2は「自動運転向けAI車載コンピュータ」と銘打たれたデバイスです。
ニューラルネットワークの運用を想定して設計されたコンピュータとのことなので、まさにディープラーニング向け、といった感じですね。
これから自動運転技術が進歩していくと、このような自動車とコンピュータとの融合は更に進んでいくことでしょう。
まとめ
この記事では自動運転について紹介しました。
数年前まで夢物語のような話だと思っていた自動運転。いつの間にか実現間近になっていますね。
この記事を読んだら、次は実際に自動運転で使われている技術を調べてみると面白いかも知れませんよ。