この記事では、種類や取得の難易度も交え、VBAの資格を紹介します。
こんにちは!侍エンジニアブログ編集部です。
取得するとどういうメリットがあるの?
そのように考えている方に向けて、この記事ではVBAの資格の種類や取得するメリット、勉強法について詳しく解説していきます
プログラミングスキルを示すことができる資格は、転職・就職の際でも武器になるので人気があります。
ただ、種類や概要などは詳しくわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、VBA資格の概要から種類、取得するメリットまでまとめて説明していきます!
これからVBAを学習していこうとしている方や、VBAを仕事に活かそうとしている方はぜひ参考にしてみてください。
【こんな方に向けて書きました】
- VBA従事者としての実力を示したい
- VBAの資格を取得して、転就職時に他の人と差を付けたい
- VBAの資格はどのようなものがあるか知りたい
- Excel VBAの資格は「VBAエキスパートのみ」
- マクロ初心者には「Excel VBAベーシック」がおすすめ
- VBAエキスパートの取得試験は学習本で対策できる
VBAとは?
まずそもそも、「VBAとはなんなのか」があまり詳しくわかっていない方もいると思います。VBAとは、Microsoftオフィスのエクセルで使用できるプログラミング言語です。
エクセルで便利なマクロ操作を実装できたり、繰り返し処理や条件式を記述することも可能です。
そんなVBAについては、わかりやすくまとめた記事がありますので、こちらも参考にしてみてください。
なお、ITの仕事に興味はあるものの、どの職種が自分にあうのかわからない人もいますよね。そんな人は「ITキャリア診断」をお試しください。
かかる時間はたったの1分。5つの質問に答えるだけで、自分にあうIT職種を診断してもらえます。
自身に適した職種が知りたい人は、手軽に試してみると良いですよ。
\ 5つの質問に答えるだけ /
VBAの資格はどんなものがあるの?
それではまず、VBA資格の種類に関して説明していきます。ただ、種類といっても大きくは1つだけです。
VBAの資格は「VBAエキスパート」のみ
VBAの資格は基本的に「VBAエキスパート」と呼ばれるものだけです。VBAエキスパートの資格を取得することにより、マクロ・VBAのスキルを証明することが可能です。
このVBAエキスパートという資格には更に詳細なスキルごとに分かれていますので、次項で細かくご説明していきます。
VBAエキスパートの種類
先程ご紹介した「VBAエキスパート」はさらに詳細に区分が分けられており、全部で4つの種類がありますので、順番にご紹介していきます。
ExcelVBAベーシック
最初に紹介するのが「ExcelVBAベーシック」こちらの試験で出題される問題は、マクロ初心者レベル程度のものとなります。VBE(マクロの操作盤)から実際にExcelでの作業を自動化する所までが出題されており、VBAの資格としては入門的な位置づけとなっています。
ExcelVBAスタンダード
次に紹介する「ExcelVBAスタンダード」は先程の「ExcelVBAベーシック」と比べて、基礎文法はある程度理解している方向けの試験となっています。
試験問題は、プロパティ・メソッドなどのExcel VBAで使う基本文法が理解できていて、ベーシックレベルよりも高度なマクロ能力が試されます。具体的には、「配列・検索とオートフィルター・ソート機能・テーブル操作・エラー対策」なども含まれています。
AccessVBAベーシック
「AccessVBAベーシック」では、データベースの基礎知識やAccessVBAの基本文法・SQLの基礎的な知識が試されます。
このベーシックレベルのスキルには「変数・条件分岐・繰返し処理・オブジェクト操作・関数」などの他にも「Visual Basic Editor」を利用する際の基礎スキルやデバッグの基礎なども試されることになるので、より現場に近いようなスキルが求められます。
AccessVBAスタンダード
最後に紹介するのがこちら「AccessVBAスタンダード」です。こちらは先程のベーシックのさらに応用編のような扱いになります。スタンダードの資格でも求められた、データベースの基礎知識やAccessVBAの基本文法・SQLなどに加えてより高度で応用的なプログラムの能力が試されます。
スタンダードレベルで診断するスキルには、ファイル操作やADO/DAOによるデータベース操作・オブジェクト操作やプログラミングのトレース・エラー対策能力などが含まれています。
MOSとVBAエキスパートの違いは?
よく間違われる資格にMOSというものがあります。MOSとは、「Microsoft Office Specialist」の略で、マイクロソフトが認定している国際資格のことです。この資格は「パソコンが使えること」を証明するための資格です。
簡単に説明すると、MOSとはエクセルやワードなどのオフィスソフトが使えることを証明する資格で、VBAエキスパートはエクセルなどのVBAが使えることを証明する資格となっています。試験難易度としてはVBAエキスパートの方が高くなっています。
なお、VBAを学びたい気持ちはあるものの本当に自分にあう言語なのか、どう資格取得の勉強を進めればいいのかなどがあいまいな人は「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
かかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、あなたにあう言語や学習プランを診断してもらえます。
効率よくプログラミングを学習したい人は、ぜひ一度お試しください。
\ 4つの質問に答えるだけ /
VBAの資格の難易度は?
VBA資格取得の難易度はどのくらい?
VBAエキスパートの試験の難易度は比較的高めです。例えば、MOS試験だと公式のテキストが多く出ています。そのため、類似問題を数多くこなすことで徐々に問題が解けるようになってきます。
基本的にベーシック→スタンダードの順に難易度が上がります。
合格に必要な勉強時間・勉強量はどのくらい必要か
VBAエキスパートの試験で満点合格ではなく合格ラインを狙うということであれば、早い人でVBAエキスパートベーシックは1ヶ月程度。スタンダードは3ヶ月程あれば十分に取得できるのではないでしょうか。
1つ注意してほしいのが、この期間の目安は「あなたがどれだけパソコンが得意か」で決まって多少前後します。
例えばあなたがITエンジニアで、会社などで既にVBAを使っていたり、エクセル関数も活用していれば、もっと短期間で取得できます。
一方で、パソコンが苦手でエクセル関数すらも使えないとなると、数ヶ月で取得しようとすると、かなりの努力が必要です。まずはVBAエキスパートで出題される問題を確認してみて、自分のレベルを確認してみるのも良いでしょう。
なお、IT企業への転職や業務・作業の効率化などを見据え、独学でVBAスキルの習得・資格を取得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。
「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく転職や効率化が実現できますよ。
VBAの資格をとるメリット・デメリットは?
メリット
VBAの資格を取得することによるメリットをご紹介していきます。
就職/転職に役立つ
Microsoftのオフィス製品を使用している企業は多いので、Excelでマクロを実装できたり、VBAを使いこなすスキルがあれば、それだけ就職/転職に有利になります。
また、資格を取得しているということは意欲のある人、とみなされる場合も多いと言えます。
実力アピールになる!
Excelマクロ、VBAのスキルを客観的に証明できるようになりますので、実力をアピールできることに繋がります。
もし、他に有効なスキルを持っていない場合は、ぜひとも資格取得を目標にしてみましょう。
作業効率が向上!
VBAの資格は、仕事に使わない場合でも学習そのものがスキル向上につながるので、実務力に直結することになります。今まで煩雑に感じていて作業などもサクッとこなせるようになり、作業効率がグンと上がるでしょう。
デメリット
では次にデメリットの紹介をしていきます。
費用がかかる
これについては、試験を受験する際にかかる受験料だけでなく勉強する際の教材費やインターネット通信料なども費用に含まれますので、試験を受ける際には当たり前ではありますが費用がかかってしまいますね。
ですが、新しい知識やスキルを身に着けて仕事に活かすことができれば、安い投資となるので悩んでいる方は是非資格取得を目指すことをおすすめします。
実務に直結しない
実際のVBAエキスパートの試験では試験問題が選択式の問題が多いため、試験問題の勉強にだけフォーカスをおいて勉強すると、実務で使おうと思ったときに対応ができなくなります。
もちろん実務は選択式ではありません。すべて自分で記述していく必要がありますので、試験を合格することにだけのために学習すると、本来得るべき知識やスキルが身につかないので、あくまで実務のための勉強だということを忘れないようにしましょう。
勉強に時間がかかる場合がある
もし必要であれば、試験問題を見てほしいのですが、ある程度の知識が備わっていないと全くと言っていいほど分からない内容です。エクセルの知識が多少なりともあったり、マクロをかじったことのある人は早いですが、そうでない人は時間がかかってしまうことがあります。
なお、IT企業への転職や業務・作業の効率化などを見据え、独学でVBAスキルの習得・資格を取得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。
「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく転職や効率化が実現できますよ。
VBAの資格を勉強するには
資格の難易度ですが、公式サイトにVBAエキスパート学習本があるため、そこまで難易度は高くありません。やみくもに学習を進めるのではなく、赤本のような公式本があると学習がスムーズにいくのでおすすめです。
以下に公式で推奨している書籍を紹介いたします。
ExcelVBAおすすめ学習書籍3選
VBAエキスパートには公式本がありますが、VBAそのものを初めて使う場合は入門本を持っておくことをお勧めします。
「VBAエキスパートの本で学習をする → わからないところを入門本や学習サイトで学習する → VBAエキスパートの本で学習を進める」の流れで学習ができると学習速度が加速するのでおすすめです。
おすすめの書籍を厳選して3つご紹介します。学習サイトは以下でおすすめをまとめていますので、サイトを見ながら学習を進めたい方はコチラをどうぞ!
1.自分のペースでゆったり学ぶ Excel VBA
タイトルの通り、ゆっくりと自分のペースで学ぶことができます。本当の初心者向けなのでVBAがまったくわからないという人におすすめの書籍です。
2.ExcelVBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本
とにかくわかりやすく丁寧な内容なのでVBAに苦手意識がある人にもおすすめです。図解でわかりやすく説明されているので基本をしっかりとマスターできます。
3.Excel VBA 脱初心者のための集中講座
この本は、プログラミングの基礎から、フォーム・コントロールの使い方、さらには関数の利用やプロシージャの連携など、やや高度なトピックまでをカバーしています。基本テクニックは手順ごとに詳しく解説しています。
読者用サイトからサンプルデータをダウンロードできますので、実際に試しながら学ぶことができます。関連知識や応用テクニックは簡潔なコラム形式で多数盛り込まれています。順番に読み進めていけばきっとVBAをマスターできるでしょう。
なお、IT企業への転職や業務・作業の効率化などを見据え、独学でVBAスキルの習得・資格を取得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。
「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく転職や効率化が実現できますよ。
VBAの資格を最大限活かすには?
VBAの資格取得を目指し、見事資格が取得できた後にはちゃんと資格を最大限活かしたいですよね。なので今回はVBA資格を最大限に活かす方法を少しだけご紹介します。
事務職/経理職に就く
1つ目は「事務職や経理職に就くこと」です。給与の計算や経費の計算など、日々の業務ではエクセルとにらめっこして格闘している方も多いと思います。 そんな方にこそ、VBAでマクロを組んで作業を効率化してほしいですね。
VBAを使ってマクロを組むと作業の効率は今までと比にならないくらいその効果は絶大なものです。と入っても、いきなり複雑なマクロを作れとは言いません。まずは「半角全角の統一・集計・印刷」などの部分的な作業から自動化していくのもひとつの手ですね。
プログラマー/SE職に就く
実験や開発をするたびに、蓄積されていくデータがあります。その日々膨張していくデータを、手軽にそして瞬時に統計をするにはVBAが一番便利です。
ITに限らず非IT系の技術者や開発者の方は、統計分析をする際の手軽なツールとして是非VBAを活用してみてください。
まとめ
いかがでしたか?VBAの資格に関して概要やメリットなどをまとめてみました。資格は確実に一つの武器になりますこれを機にVBAの学習を深めてみて、資格取得を仕事や自己スキルの向上に活かしてみてください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
独学でプログラミング学習を始めるも挫折。プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」を受講し、Web制作を学ぶ。副業でWeb制作を行いつつ、「初心者がプログラミングで挫折しないためのコンテンツ制作」をモットーにWebライターとして侍エンジニアブログ編集部に従事。