WordPressで改行を入れる方法徹底解説!読まれる記事の作り方とは?

こんにちは!ライターのmuramatsuです。

みなさんWordpressでブログなどの記事を書くときに、見やすさ・読みやすさに注意して作成していますか?読んでもらいやすい記事を意識すると、文章中の「改行」が重要になってきます。

ただ記事を書いていて改行を入れたのに、

思い通りに改行されていない
追加したはずの改行がプレビューでは反映されていない
画像と文章の間がうまく改行されない

なんて思ったことありませんか?

うまく改行できない理由としてWordpressが持っている自動整形機能が原因となっています。今回はそんな改行について、

  • 改行とは
  • 改行と段落の違い
  • WordPressで改行が消える理由

を解説して、まずは「改行」についての基礎知識をつけていただき、

  • うまく改行・段落を使いこなすコツ
  • 自動整形機能を無効にする方法

を応用編として紹介していきます。

改行についての「困った」を無くして、読んでもらえる記事を作っていきましょう!

目次

WordPress上での改行とは

Googleで「改行」と検索すると

《名・ス自》文章を進め(整え)るために、そこで行を変える(=改)こと。

とでてきます。つまり文章を見やすくするために、改行を入れて文章を整えることが、改行の本来の意味になります。


改行で文章と文章の間にスペースを入れる事により、

  • 1行1行の文を読みやすくしてくれる
  • 文全体をパッと見た時の心理的負担を減らしてくれる

などの効果があるため、とても重要になってきます。よく使っているEメールやMicrosoftのWordなど、改行をする際は通常Enterキーで1行下の段(行)に移動しますよね。

ただWordpress上での改行は少し異なっています。Wordpress上で改行をしたい場合、テキストエディタ上では

改行したい場所でEnterキーとShiftキーを同時押し

をします。


ビジュアルエディタ上では

Shiftキー + Enterキー

を押すと次の行(1行下)にカーソルが移動します。

ただEnterを押した場合と何が違うのでしょうか?それは、実際にプレビュー画面でソースコードを見ると違いがわかってきます。改行はHTMLでは<br>タグを使います。

WordPress上で文章を改行すると、ソースコードでは以下のように改行した部分に<br>タグが反映されます。

この画像を見てみると、改行をしていない他の部分は<p>タグが使われているのがわかりますね。

HTMLの<p>タグは段落を意味しています。段落とは改行とどう違うのか、次で説明していきましょう。

改行と段落の違い

改行とよく混同してしまうのが段落。Googleで「段落」を検索すると

長い文章を幾つかのまとまった部分に分けた、その一くぎり。転じて、物事の切れ目。

とでてきます。つまり文章を区切り、できたまとまり1つ1つが段落、ということですね。改行の時の例で見てみると、wordpress上での段落は以下の赤枠の部分になります。

お気づきかと思いますが、先ほどの改行した時にソースコード上で<p>タグに囲まれていた部分となります。

改行と段落の違いは、

  • 改行は文章を見やすくするために行を変えること
  • 段落は文章を読みやすくするためにまとめて区切ること

となり、どちらも見やすく・読みやすくするための手法です。Wordpressのテキストエディタ上では

  • Enterを押すと次の行(1行下)

にカーソルが移動して段落分けされます。

ビジュアルエディタ上では

Enterを押すと1行抜かした次の行(2行下)

にカーソルが移動して段落分けされます。

Enterのみ

WordPress上では、Enterキーのみで文章の行を変えた場合、通常は段落を分けている事になります。

1文は自動的に<p>タグで囲まれ、ShiftキーとEnterキーで改行を入れた場合<p>タグの中で改行されます。

WordPressで改行が消える理由

WordPressではもともと自動整形機能を持っています。これにより、エディタ上で書いた文章をHTMLコードに自動的に入れてくれるのです。

HTMLの知識がなくても記事をタグで分けて編集してくれるので、とても便利な機能なのですが、意図していない表示になってしまうこともあります。

例えば、Wordpressが自動的に整形してしまう事により、テキストエディタ上で何回かEnterを押して改行したとしても反映してくれません。テキストエディタ上で何回か改行してみます。

ビジュアルエディタでスペースを確認しても反映されません。

そしてテキストエディタに戻ると追加した何行かの改行が消えてしまいます。

これはWordpressが持っている自動整形機能を無効にしない限り、勝手に削除されてしまうのです。

自動整形を有効にしたまま、もし何行かの改行を入れる場合は、ビジュアルエディタ上で希望の箇所までEnterを押します。

すると、テキストエディタ上にスペースの特殊文字 &nbsp; が表示され、希望のスペースを開けることができます。

なお、スペースの &nbsp; も<p>タグで囲まれます。

改行、段落、スペースの特殊文字を入れた場合のビジュアルエディタ、テキストエディタ、プレビュー画面、プレビュー画面のソースコードをそれぞれみてみましょう。

ビジュアルエディタ

テキストエディタ

プレビュー画面

ソースコード

エディタ画面で見ると、改行と段落の違いが分かりにくいですが、ソースコードを見ると一目瞭然ですね。

見やすい文章にするコツ

改行と段落を理解したところで、Wordpressでうまく改行と段落を使いこなすコツを解説していきましょう。

やたら改行を使わない

あまりに文章が長いと、せっかく書いた文もユーザーにとっては苦痛に感じてしまうことがありますよね。

そこで読みやすくするのに、句読点の場所で改行(Shift Enter)を入れる方も多くいらっしゃると思います。ですが、長い文章中に改行を何回も入れるのは要注意です。

パソコン上で編集していると特に気付きにくいのですが、点などの文章の区切り部分で改行を入れても、スマートフォンで見たときに変な場所で改行が入ってしまうのです。

実際に見てみましょう。ビジュアルエディタで以下のように長い文章を点の箇所で改行を入れて見てみます。

まずはパソコンの画面でどのように反映されているか見てみましょう。

次にスマートフォンでみた場合では、どのように反映されているでしょうか。

点で改行を入れたはずなのですが、画面が小さくなった事により改行を入れていない箇所でも自動的に改行されてしまっています。

せっかく読みやすくしていたはずの文章が、余計に見にくくなってしまいますね。

このように余分な箇所での改行を避けるためにも、点の場所では改行せず1文が終わった丸(。)のところで改行を入れるようにしましょう。

段落で見やすい文にする

1文で改行にする他にも、まだまだ読みやすい文章に見せる方法はあります。

1文終わった後にEnterで段落を入れて、文と文の間にスペースを空ける事です。ずらーっと並べられた文章を見るよりも、心理的に負担か軽くなり、読みやすく感じられます。

パソコン画面の場合。スペースなし

スペースあり

スマートフォン画面の場合

スペースなし

スペースあり

いかがですか?スペースがあるかないかで、どちらの方が読みたくなるかが分かりますね。

1文を短くまとめる

ただ上記だけでは、まだちょっと改行数が多くあり、少し読みにくさが残ってしまっています。さらに改善するには、1文をなるべく短くまとめることです。

特にスマートフォンで見た時に、いくら改行や段落を入れたとしても、1文が長いと改行数が増えてしまい段落を入れた意味がなくなってしまいます。

先ほどの例文を少し短くしてみましょう。パソコン画面

スマートフォン画面

先ほどの長い1文が少しでも短くなった事で改行数が減り、更に読みやすくなりましたね。

1文を短くして、なるべく改行数を減らすようにしましょう。

自動整形を無効にする方法

さてここまで、Wordpressの自動補正を有効にしたままで文章を入力してきましたが、

もう少し簡単に作業をしたい
もっと思い通りに改行したり、スペースを作りたい
画像と文章の間のスペースをどうにかしたい
テキストエディタとビジュアルエディタの両方を使って作業したいけど形が崩れる

と思うことがあると思います。そういった場合は、Wordpressの自動整形を無効にしましょう。

無効にする方法は、プラグインを入れる方法と、手動で行う場合の2パターンあります。

プラグインを使う

TinyMCE Advancedというプラグインを使って、簡単に自動整形を無効にできます。


https://ja.wordpress.org/plugins/tinymce-advanced/

「高度なオプション」部分で「段落タグの保持」にチェックを入れるとWordpressの自動整形を無効にすることができます。

またこのプラグインを使うと、ビジュアルエディタ上で編集画面を操作するボタンを増やしてくれます。ビジュアルエディタで見ながら簡単に操作・編集ができるため、初心者の方でも使うことができます。

なお、以下の記事でTinyMCE Advancedのダウンロード方法や設定方法も記載していますので、参考にしてみてください。

手動で無効にする方法

プラグインを使いたくない、という方は手動で自動整形を無効にすることもできます。

function.phpフォルダにコードを書く方法です。
function.phpをいじるときは、必ずバックアップをとってから行うようにしてください。

詳しくは以下のサイトを参考にしてトライしてみてくださいね。

>>https://fragileheart.net/674/
>>http://buburinweb.wp.xdomain.jp/wordpress-automatic-forming-plugin

まとめ

改行といっても普段メールやWordでのEnterキーで行う改行とは異なることが分かりましたね。

WordPressでの改行は Shift + Enter を使い、Enterキーは段落となることをぜひ覚えておいてください。改行と段落をうまく使いこなして、ユーザーから読んでもらえる記事にしていきましょう!

もし改行と段落がごっちゃになってしまったら、この記事を思い出してくださいね。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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