【Java入門】コメントの種類と書き方(Javadocに関する規約も解説)

コメントを記入しておくと、後からプログラムの内容を確認したり、再利用したりする場合にわかりやすくなります。

またJavadoc用のコメントを記述しておくと、自分で作ったメソッドやクラスなどを他の人が利用しやすくなります。

そこでこの記事では、コメントについて以下の内容で解説していきます。


・コメントとは?
・1行コメントの書き方
・複数行コメントの書き方
・Javadocコメントの書き方

今回はコメントについて、わかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてください!

なお、Javaの記事については、こちらにまとめています。

目次

コメントとは

コメントとは、プログラム実行時に無視される記述のことです。

ですので、プログラムの動作には何の影響もありません。

後からプログラムの内容を確認したり、再利用したりする場合にわかりやすくなるように記述します。

1行コメント

Javaではコメントを1行で書く場合と複数行で書く場合とで書き方が違います。

1行で書く場合は「//」のあとにコメントを記述します。

// 1行のコメント

複数行コメント

複数行で書く場合は「/*」と「*/」の間にコメントを記述します。

/*
複数行の
コメント
*/

Javadocコメント

JavadocとはJavaのソースコードからHTML形式のAPI仕様書を生成するソフトのことです。

Javadocのフォーマットに従って記述しておくと定義したメソッドやクラスを説明するドキュメントをJavadocで簡単に作成することができます。

Javadocコメントを書く場合は「/**」と「*/」の間にコメントを記述します。

/**
Javadocコメント
*/

1行コメントの書き方

1行コメントの書き方をサンプルコードで確認しましょう。

public class Hello {
    public static void main(String[] args) {
        // ディスプレイに表示するためのメソッド
        System.out.println("Hello Java!");
    }
}

実行結果:

Hello Java!

コメント「ディスプレイに表示するためのメソッド」はプログラムの実行には何の影響も与えていません。

複数行コメントの書き方

複数行のコメントの書き方をサンプルコードで確認しましょう。

public class Hello {
    public static void main(String[] args) {
        /*
        ディスプレイに
        表示するためのメソッド
        */
        System.out.println("Hello Java!");
    }
}

実行結果:

Hello Java!

Javadocコメントの書き方

Javadocコメントの書き方をサンプルコードで確認しましょう。

/**
 * @author Samurai Engineer
 * @version 0.0.1
 */

 /**
  * Javadoc解説用のメインクラス
  */
public class Hello {
    /**
     * mainメソッド
     * @param args 使用しない
     */
    public static void main(String[] args) {
        // ディスプレイに表示するためのメソッド
        System.out.println("Hello Java!");
    }
}

実行結果:

Hello Java!

下記のようにjavadocコマンドを使うとソースコードからドキュメントを作成することができます。

javadoc -d html Hello.java

htmlという名前のフォルダが作成され,ドキュメントがそのフォルダ内に作られます。

フォルダhtml内のindex.htmlをWebブラウザで開くとドキュメントの内容を確認できます。

規約

以下の表のように「@」(アットマーク)がついたタグが用意されています。

タグ説明
@atuthorプログラムの作成者
@version作成したプログラムのバージョン
@paramメソッドの引数の説明
@returnメソッドの戻り値の説明

まとめ

今回はコメントについて解説してきましたが、いかがでしたか?

コメントを記入しておくと、後からプログラムの内容を確認したり、再利用したりする場合にわかりやすくなります。

またJavadoc用のコメントを記述しておくと、自分で作ったメソッドやクラスなどを他の人が利用しやすくなります。

コメントを活用して楽にプログラムが利用できるように、この記事を何度も参考にして下さいね!

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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