この記事では、未経験からアプリ開発の副業で稼ぐ具体的な手順を解説します。
アプリ開発の副業ってあるのかな?
どれくらい稼げるんだろう?
政府の働き方改革や兼業推進を背景に、副業を始めようとしている人が増えている昨今、在宅で取り組めるプログラミングの副業は本業と並行しやすい点から注目を集めています。
そんななか、アプリ開発の副業で収入獲得を目指したいと考えている人もいますよね。
もちろん、個人でアプリ開発を行って一攫千金を狙い、実際に稼いだ方もいらっしゃいます。しかし、高収入が得られるのではないかと期待したくなりますが、アプリ開発の副業は簡単ではありません。
そこで、この記事では始め方や案件獲得など、未経験からアプリ開発の副業で収入を稼ぐ手順をわかりやすく解説します。アプリ開発の副業で稼げるリアルな収入や注意点なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
次の記事では、初心者からプログラミングの副業で稼ぐ方法を詳しく紹介しているのであわせて参考にしてください。
- 開発したアプリが大ヒットすれば一攫千金を狙える
- 収益化方法はアプリ販売、アプリ内課金、広告収入がある
- アプリで稼ぐには独創的なアイデアやマーケティング知識が必要
未経験からアプリ開発の副業で稼ぐのは可能
大前提として、初心者や未経験者からでもアプリ開発の副業で稼ぐことは可能です。事実、クラウドソーシングサイトではアプリ開発の副業案件が豊富に掲載されています。
開発規模や期間が大きければ、報酬金額は多くなります。アプリ開発には、すでにリリースされているアプリに機能を追加する種類の開発もあり、比較的難易度は低くなるため、初心者や未経験者にもおすすめです。
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アプリ開発の副業で稼ぐ方法
ここからは、アプリ開発の副業で稼ぐ方法を、3つにまとめて紹介します。
副業案件を受注する
アプリ開発の副業で稼ぐ1つ目の方法は、案件を受注することです。
個人でクラウドソーシングサイトやエージェントサイトから仕事を請け負う方法で、企業や個人を相手に開発案件をもらって、開発を行います。
基本的に企画書が定められており、内容に沿ったアプリを作成。自由度は低いですが、案件によっては高収入を狙えます。また、納期が定められているため、スケジュール管理が必要不可欠です。
案件ごとに求められる知識や経験が異なるため、自身の経験やスキル、目的に合わせて案件を探すのが大切です。
アプリの有料化
もっともオーソドックスな方法は「アプリの有料化」です。
値段を開発者自身で決められるほか、ダウンロードされるだけで収入を得られます。
しかし昨今のアプリは無料でもかなり高性能なものが増えています。そのため個人で作成したアプリを有料で配信するには何かしらの強みが必要です。
もう1つの方法は、アプリ自体は無料で配信して、機能の追加に課金を促すことです。最近では、この方法が浸透しておりベータ版を無料で配信して、製品版の購入やシステム強化に課金を促す流れが主流となっています。
アプリ内への広告掲載
「広告収入」はその名の通り、アプリ内に広告を載せることで収入を得る方法です。
こちらはアプリ内に気軽に取り込むことが出来るため、大抵の無料アプリに組み込まれています。ユーザー側から見ると煩わしく感じる広告ですが、無料アプリで収入を得る工夫でもある訳ですね。
しかし、広告収入の報酬は微々たるものです。広告収入だけで稼ぐのは難しいでしょう。
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アプリ開発副業の収入目安
アプリ開発副業の収入目安は、次のとおりです。
個人開発の収入目安 | ほとんどの場合、0~数百円程度 |
副業案件の収入目安 | 5万円~30万円程度(1案件) |
個人開発の多くは、収入がなく、稼げた場合でも時間がかかることが多いです。個人開発で成功した方を例として紹介します。
日本語エラーチェックサイト「enno.jp」を作成・公開しているhachi8833さんは、公開後6年間で400万PV・100万円近くの広告収入を獲得しました。1カ月ごとの収益としては、約1万円ほどという計算となります。
このように、成功を納めた事例でも、思ったほど稼げていないと感じてしまう人もいるかもしれません。
副業案件を受注した場合、報酬の幅はありますが、ある程度まとまった金額を受け取れます。しかし、その分責任も多くのしかかってきます。
なお、アプリ開発の副業に関心はあるものの、本島に自分にあう仕事なのかわからない人は「副業診断」をお試しください。
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開発アプリごとで稼げる金額は異なる
アプリ開発で副業をした際の収入は、目指す収入形態により異なります。
たとえば、開発したアプリをApple StoreやGoogle Playで販売した場合、手数料として30%引かれるため、売上の70%が利益になります。次の例は、Apple Storeでの最低販売金額50円で試算した場合の報酬金額です。
50円(アプリ料金) × 1,000個(販売数) = 50,000円
50,000円 × 70% = 35,000円(利益)
次に示すのは、有料アプリでも無料アプリでも設定が可能な、アプリ内課金です。
1,000個(ダウンロード数) × 10%(課金者数) × 50円(アプリ内課金) = 5,000円
5,000円 × 70% = 3,500円
アプリ内課金の場合、購入数はアプリをダウンロードしたユーザー数よりもさらに少ない人数となるため、収益は下がります。無料アプリをリリースしたのであれば、3,500円が実際に収益です。
「個人での副業は稼げない」といった意見もある
ところで、個人でアプリ開発の副業を請け負っても稼げないという意見を聞くこともあるでしょう。
このような意見が出る理由は、大きく分類すると「生産性の低さ」「企業と個人の格差」「競争率の高さ」が考えられます。
個人でも気軽にアプリ開発環境を整えられるようになりましたが、その分参入する人も増加しました。そのため、簡単に作成できるようなアプリでは収益を上げられません。必然的に求められるアプリにはクオリティが求められます。
しかし、個人開発では生産性に限界があり、企業と比較しても資金力や労働力に格差が生じてしまうのは事実です。さらに、競合に資金力があると、広告やSNSに費用を回せるため、競争率でも劣ってしまいます。
個人で売れるアプリを開発するためには、強みがありかつニーズに合ったアプリを開発する必要があります。
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未経験からアプリ開発の副業で稼ぐ手順
ここからは、次の方法別に未経験からアプリ開発での副業で稼ぐ手順を解説します。
副業案件で稼ぐ手順
アプリ開発の副業案件で稼ぐ手順は次のとおりです。
副業で仕事を請け負うのであれば、自分のパソコンおよびインターネット環境は揃えておくのがおすすめです。そのほか、知識としてプログラミング言語が必要となるため、プログラミング言語の知識もある程度習得しておくのがよいでしょう。
次の記事では、プログラミング初心者におすすめのパソコンを5つ紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
副業案件を探す場合、クラウドソーシングサイトやエージェントサイトで副業案件を探すのがおすすめです。SNSや友人、知人からの紹介などから副業案件を獲得できることもあるでしょう。
また、案件を探す際は事前に副業で開発するアプリの種類(Webアプリやネイティブアプリ、ハイブリッドアプリなど)や目標金額は決めておくことが大切です。
案件を獲得したら、開発に着手します。開発においては、クライアントが求める成果物を制作できるよう心がけましょう。
開発の際に大事なのは、エラーやわからないことに直面しても、解決するまでトライアンドエラーを繰り返すことです。
副業案件で大切なのは、納期を厳守することやクライアントと丁寧なコミュニケーションをするなど、本業と変わらない姿勢で望むことです。副業の場合、初回納品後に修正指示を受けることもあります。
副業案件は、実際に報酬を得るまで完遂していないという意識を持つことが大切です。
副業案件では、1件完遂するごとにいただいたフィードバックを見返すことが大切です。フィードバックでは、自分の知識や技術のうち、足りていない部分を知ることができます。
足りていない部分を改善していくことで、自分の技術を上げていくことができるだけでなく、収入の増加にも期待できます。
アプリ販売で稼ぐ手順
アプリ販売の副業で稼ぐ手順は、下記のとおりです。
副業案件で稼ぐ手順と同じため割愛
開発環境を整えたら、開発するアプリの構想を練ります。すでに作りたいアプリが決まっているのあであれば、次に進みましょう。
アプリの構想を練る際は、まず開発するアプリの種類(Webアプリやネイティブアプリ、ハイブリッドアプリなど)から決めていくのがおすすめです。
副業案件で稼ぐ手順と同じため割愛
自分が想像するアプリが完成したら、リリースします。アプリをリリースする際、iPhoneアプリの場合は、Apple Developer Program(ADP)への年間登録(有料サブスクリプション)が必要です。
Androidアプリの場合はライセンス料をかけずに公開が可能です。
アプリ開発で稼ぐ5つのポイント
ここからは、アプリ開発で稼ぐポイントを、5つにまとめて紹介します。
独創的なアイディアを出す
アプリ開発で最も大切なのは「アイデア」です。世の中の「まだ解決されていない悩み」を見つけ出し、それを解決するためのアイデアが必要になってきます。
「今までに誰も思いつかなかったアイデア」が必ずしも必要ではありませんが、これまでに世の中になかった価値を提供できないとヒットは難しいです。
すでに流行っているアプリのリサーチや、普段の生活で「こんなアプリがあったら便利なのに」と考える習慣を持ち、アイデアマンになりましょう。
マーケティングの知識を身につける
アプリをヒットさせるためには、「開発」ができるだけでは足りません。Webマーケティングについて学び、アプリをどのように世に広めるかを学ばねばなりません。
App StoreやGoogle Playストアで配信するだけでなく、SNSやニュースサイトで宣伝したり、インフルエンサーに取り上げてもらったり、必要であれば広告を利用するのもおすすめです。
自分が作り上げたクオリティの高い、価値のあるアプリを世の中に適切に広げていくために、Webマーケティングについての勉強も大切です。
複数のアプリをリリースする
初心者にありがちなのが「ひとつだけリリースして、それが不発だと諦める」というパターンです。
自作アプリで収入を得たいのであれば、アプリを複数個リリースしたほうがヒットする可能性は上がりますし、ダウンロード数などのデータもたくさん手に入ります。
「渾身の一本」をリリースするのはもちろんいいのですが、それで燃え尽きるのではなく、開発を継続的に行う意識を持ちましょう。
自作アプリはポートフォリオ作りと割り切る
自作アプリの開発は、ヒットを産むのが難しいことも多いです。そして、独創的なアイデアやWebマーケティングの知識を習得するのも時間を要し、簡単ではありません。
そこで、自作アプリのリリースは案件獲得のためのポートフォリオ作りと割り切るのも一つの手段です。アプリ制作の仕事を探す際に、自作アプリの有無で印象がかなり違います。
自作アプリからの収入は困難だと判断したのであれば、収入は目的とせず、ポートフォリオとして見せるためにアプリ完成を目指すのがおすすめです。
スキルレベルを高める
自分のスキルレベルを高めるのは、とても重要なポイントです。
たとえば、iPhoneアプリを作るにはSwiftのようなiOSソフト開発向けのプログラミング言語を使いこなす必要があります。
前述したように、アプリをリリースしてヒットさせるのは難しくても、自分の手でアプリを作った事実が消えることはありません。そのためにスキルレベルを高めていくのは、効率のいい手段のひとつです。
侍エンジニア塾には「オーダーメイドカリキュラム」があり、自分の作りたいものを作りながらレッスンを進めてくれるので、アプリ開発とプログラミング勉強を両立させられます。
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アプリ開発の副業に取り組む際の注意点
ここからは、アプリ開発の副業に取り組む際の注意点を、3つにまとめて紹介します。
就業規則を確認しておこう
所属している会社の副業規定は、副業を始める前に確認しておくことが、とても大切です。
厚生労働省が改定した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」にあるように、副業に対して世の中的には少しずつ寛容になってきてはいます。しかし、まだ会社によっては禁止されていることもあります。
アプリ開発をしている時点では、収益が発生していないため問題はありません。実際にアプリを有料でリリースしたり、アプリ内課金の設定、広告設定をしたりする場合は、就業規則を確認のうえ、実行するように注意が必要です。
アプリ開発の副業がトラブルの原因になることのないようにしましょう。
本業と副業のバランスをとろう
副業規定に抵触することはなくても、深夜までプログラミングの勉強や開発を続けて寝不足になり、本業に支障をきたしてはいけません。
また、私生活の中から副業に充てる時間を捻出することになるため、生活が乱れたり家族との時間が減って関係が悪くなったりしないよう注意が必要です。
副業を継続していくためにも、計画的なスケジュール立案や時間管理能力、自己管理能力も少しずつ身につけていくことを意識しましょう。
確定申告のやり方を把握しておこう
副業の収入が一定金額を超える場合、確定申告が必要です。
本業では勤め先が税金に関する諸手続きを行っていますが、副業の場合は自分で行う必要があります。副業による収入が20万円を超えている場合、収入を得た翌年の2月半ばから3月上旬の間に、確定申告を行う必要があります。
確定申告を忘れた場合、加算税や延滞税の対象となる可能性も。
そのほか、住民税の手続きも自分で行う必要があります。どのような手続きが必要となるか、一度役所などで確認しておくのもおすすめです。
まとめ
本記事では、アプリ開発の副業で稼ぐための手順や案件の探し方などを紹介しました。
アプリ開発の副業は未経験からでも稼げますが、スキルレベルを着実に伸ばしていく必要があります。
プログラミングスキルを身につけ、アプリ開発できるようになれば柔軟性のある働き方ができ、自作アプリ開発や開発案件を同時に着手することもできるようになるでしょう。
侍エンジニア塾には「オーダーメイドカリキュラム」システムがあり、自分の作りたいものを作りながらプログラミングを学べるコースがあるので、一度無料体験してみてくださいね。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
【プロフィール】 DX認定取得事業者に選定されている 株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。 「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。 累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、 累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、 2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。