こんにちは!侍エンジニアブログ編集部です。
持っておくと有利な資格ってなに?
収入がアップする資格はあるのか?
どの資格が今の自分に必要なのか?
これからプログラマーやシステムエンジニアになろうとしている、収入を上げたい方はこんな疑問を持ちますよね。
そこで今回は、これからプログラマーになろうと考えている人、現役プログラマーとしてバリバリ働いている人に向けて、それぞれ厳選した5つの資格を紹介します!シチュエーション別に、内容や取得するコツなども説明しています。
この記事を参考にすれば、今の自分の状況に合わせて最適な資格情報を知ることができるので、ぜひ最後までご覧ください!
また、プログラマーの資格については次の動画でも解説しているので、良ければご覧ください。
プログラマーが資格を取得するメリットとは
プログラミングに関係する資格を取得しようと考え、どんな資格があるか調べていると、「資格が無くてもプログラマーになれる」という言葉を1回は人から聞いたりネット検索で見かけたりします。確かに弁護士や医者の免許などと違って、プログラマーを名乗るの資格は必要ありません。例えIT企業に勤めていなくても、プログラマーを名乗って全く問題はありません。
いえいえそのように断定するのはお待ちください。実は現役プログラマー、もしくはプログラマーになろうとしている人どちらであってもプログラミング系の資格を取得するメリットがあります。それは以下の通りです。
- 自身のスキル1言で表すことができる
- 新しいプログラミング知識を習得できる
- キャリア・収入アップに繋がる
ここではプログラミング系の資格取得メリットである①〜③が、現役プログラマーおよびプログラマーを目指す人それぞれにどのような効果を及ぼすか解説します。
プログラマーになりたいと考えている人
未経験でプログラマーとしてIT企業へ転職、もしくはフリーランスエンジニアになろうか考えている人がIT資格を取得するメリットは、①と②になります。
IT業界はスキルや経験がものを言う世界です。未経験の方は特にスキルや実績を証明する手段が乏しいため、「私は○○という資格を取得しているから、御社で務めることができます」と説得するのに資格は有効です。また、プログラマーを目指したばかりの人はIT知識がまだまだですので、資格取得を目指しながらIT知識を習得しましょう。
現在プログラマーの人
一方で、現在プログラマーの人がIT資格を取得するメリットは、②と③になります。プログラマーやシステムエンジニアになりIT業界で勤め始めたからといって、そこで終わりではありません。
IT業界の技術革新スピードは日進月歩なので、常に新しい知識や技術の習得が必要になります。また、プログラマーとして技術対応ができる範囲を広げることはキャリアや収入アップにもつながるため、資格取得は重要と言えるでしょう。
未経験がプログラマーを目指すとき取得すべき資格5選
未経験のプログラマーが、「さあ資格を取得しよう」と考えて調べ始めるととても悩んでしまうでしょう。それほどIT系の資格は星の数ぐらい存在します。
ここでは、未経験の人がプログラマーとしてIT企業に転職したいというのを1つの基準として、取得すべき5つのおすすめ資格を解説します。
国家資格:基本情報技術者試験
内容
IPA基本情報処理技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が「情報処理の促進に関する法律」に基づいて行っている国家試験です。
特定の言語やスキルに関する内容ではなく、情報処理の基礎を理解しているか、情報技術の原理や知識や技術が一定以上の水準であるかを総合的に評価します。上級資格として、IPA応用情報処理技術者試験というものもあります。応用は、技術だけではなく管理から経営に至るまで、高度IT人材となるための広い知識と応用力が試されます。
おすすめの理由
国家資格なので「幅広い基礎知識」があることがアピールできます。未経験だと開発などの経験が乏しいですが、この資格を持っていれば運用保守業務などにおいて一定の評価を得られるので、未経験からプログラマー・エンジニアに就職したい時には有効と言えるでしょう。
取得難易度
難易度:普通
実務経験がない未経験プログラマーであっても4ヶ月集中して勉強をすれば、十分合格できるレベルです。ただし、プログラミング以外にも情報処理などPC内部でコンピュータがどのような処理を行っているのか、普段目にしたことがない問題が出題されるので、対策は必要です。
取得するコツ
こちらの資格試験は全てマーク式で、基本知識を問う全問必答の午前試験と、長文の穴埋め形式で応用力を問う一部選択式の午後試験があり、それぞれ6割の得点率で合格となります。傾向として過去問から似たような問題が多く出題されるので、テキストでインプットをしたら、ひたすら過去問でアウトプットしていくのが良いでしょう。
こちらで過去問や詳しい勉強法などを学べますので、参考にしてみてください。
Javaの資格:Java Silver SE 8
内容
Oracle Certified Java Programmerは、オラクルが行っているJavaの認定資格です。Oracle Certified Java Programmerは段階がゴールド・シルバー・ブロンズの3段階に分かれており、受験者の技量に合わせてレベルアップを図れる仕組みとなっています。
おすすめの理由
Javaは、大企業や公的な機関などの開発現場で多く採用されているプログラミング言語です。Javaは堅牢性や万能性が高く、受託開発の企業ではNo.1の案件数を誇ります。そのためJavaの資格は、転職する際の選択肢をグンと広げてくれます。
Javaの資格は多くありますが、その中でも一番シェアの高いSE8、そしてシルバーコースなら、「Javaが使えるという確固たる証明」にもなるのでおすすめです。
取得難易度
難易度:普通
今回紹介したJava Silver SE 8の取得難易度は、実務経験1年程度のJavaプログラマーが目指すレベルです。Silver以上は全世界に通用する資格なので、未経験プログラマーが自身のスキル証明にちょうどよいでしょう。
取得するコツ
こちらで過去問や詳しい勉強法などを学べますので参考にしてみてください。
Linuxの資格:LPICレベル1
内容
LPICは、Linux技術者認定機関であるLPIが実施している、世界共通のLinuc技術者として認定される資格試験。オープンソースOSであるLinux試験で、世界でも人気のある資格の1つです。
LPICはレベル1、2、3と3段階で、知識と技術を体系的に認定しており、日本の運営事務局であるLPI-JAPANでは「公正なLinuxスキルの判断基準として国際的に認められている」と評価しています。
おすすめ理由
LinuxはPCにあまり詳しくない人でも名前を知っているくらい昨今急速に認知されてきており、民間企業への導入も開始されてきているので、この資格を持つプログラマー人材のニーズは高まると思われます。
未経験でプログラマーに転職しIT企業で働き始めたら、遅かれ早かれLinuxに触れるようになります。入社してから教えて貰えることが多いですが、できれば転職活動前にレベル1を取得しておき「Linuxのサーバ運用管理をできる知識を持っています」とアピールしておきましょう。
取得難易度
難易度:やや易しい
最初は慣れない用語に四苦八苦するでしょうが、初心者レベルの試験であるため、そこまで難しくはありません。独学でも1ヶ月集中して勉強すれば十分合格可能です。
取得するコツ
以下の参考書で知識を習得し、後は徹底的に問題を解きまくるのが資格取得のコツです。
PHPの資格:PHP技術者認定試験
内容
プログラミング言語PHPの普及と発展のための組織である、PHP技術者認定機構が実施する認定試験です。
おすすめの理由
PHPは、WEB業界で昔から根強い人気を誇るプログラミング言語です。とくに日本では開発現場で採用している企業も多く、フリーランス案件数は常に1.2位を争っています。さらに、世界中のWEBサイトの実に1/4がそれで作られているという「WordPress」とも相性が良く、その案件数と学びやすさから、これからフリーランスとして活躍していきたい方にはおすすめなプログラミング言語です。
そしてこの資格を取得すれば、PHPエンジニアとしての技術力を「正式」に評価されます。案件の紹介元に「スタンダードな知識」が有ることや、勉強習慣があることをアピールできるので、案件獲得に有利に働くでしょう。
取得難易度
難易度:やや易しい(初級)、難しい(上級)
PHPの基本知識を問う試験で、学習する範囲は広いです。しかし初級試験でしたら自分に合う参考書と問題集に集中して取り組むことで合格可能なので独学で大丈夫です。
上級試験は難易度がグッと高まりますので、PHPプログラマーになり実務に数年取り組んでから挑戦してみてください。
取得するコツ
こちらで効率の良い勉強方法や、おすすめ教材などをまとめて紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
Rubyの資格:Ruby技術者認定試験
内容
プログラミング言語Rubyの普及と発展のための組織である、Rubyアソシエーションが実施する認定試験です。
「Ruby技術者認定試験制度」は、Rubyベースのシステムを設計、開発、運用するエンジニア、Rubyでシステム提案を行うコンサルタント、Rubyを教える講師などを対象としています。現在は初級・中級者向けの「Silver」と、上級者向けの「Gold」という形で2種類に分類されています。
おすすめの理由
Rubyは、収入面やシェア面などで今一番勢いがあるプログラミング言語といっても過言ではない言語です。初心者にもわかりやすいため、これからプログラミングを学習していこうとしている大学生の方などにはぴったりでしょう。そしてこの資格を取得すれば、Rubyエンジニアとしての技術力を「正式」に評価されます。
つまり、高い水準のRubyによるシステム開発能力を持つと認められ、さらに基礎的な知識と応用力をもつこともアピールできるので、これからプログラミングに取り組んでいこうとしている方はぜひ挑戦してみてください。
取得難易度
難易度:やや易しい(Silver)、普通(Gold)
Silverの難易度はPHP技術者認定の初級試験と同等であるため、自分に合う参考書と問題集に取り組んでいれば、合格することはそれほど難しくはありません。
取得するコツ
こちらで効率の良い勉強方法や、おすすめ教材などをまとめて紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
現役プログラマーがキャリアアップのため取得すべき資格5選
「プログラマーになったんだからもう資格取得はいいんじゃない」いえいえそんなことはありません。プログラマーやITエンジニアは一生勉強の世界ですし、新しい技術を習得しなければキャリアも収入アップも見込めません。
ここではキャリアや収入アップにつながる、現役プログラマーが取得を目指す5つのおすすめ資格を解説していきます。
国家資格:応用情報技術者試験
内容
国家試験である応用情報技術者試験は、先に記載した基本情報技術者試験の上位資格です。国の記載では、「高度IT人材となるために必要よな応用的知識・技能を持ち、高度IT人材としての方向性を確立した者」と、プログラマー・ITエンジニアとして経験や実績を残した者がステップアップのため挑戦するイメージとなります。
元は旧ソフトウェア開発技術者試験に後継として始まった資格で、ソフトウェア開発、ストラテジ分野などコンピュータおよびIT分野について深い知識の習得が必要になります。
おすすめの理由
応用情報技術者試験は高度IT人材となる登竜門的な資格とされており、資格取得後にシステム、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティなどIT各部門の高度区分に挑戦していくことになります。そのため、基本情報技術者試験よりもIT業界での評価は高いので、プログラマーやシステムエンジニアがIT業界でキャリアアップするために有意性の高い資格です。
取得難易度
難易度:難しい
基本情報技術者試験に合格しているなら、独学でも取得可能な試験ではありますが、合格には相当な努力が必要です。現役プログラマーやシステムエンジニアで実務経験がある方なら、2~3ヶ月集中して勉強すれば取得可能だと思います。
取得するコツ
こちらで効率の良い勉強方法や、おすすめ教材などをまとめて紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
DB資格:ORACLE MASTER Bronze Oracle Database 12c
内容
日本オラクル社の製品であるデータベースであるOracle Databaseについて、スキルがあるか認定をする民間資格です。「Oracle」のデータベースは圧倒的シェアを確立しているので、民間資格といえど取得すれば世界で通用する技術的に高度な資格です。
4段階のレベルで評価され、「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」です。Bronzeが一番下で、Platinumが最高で、上位レベルの試験を受けるには下位レベルの試験に合格しなければなりません。
おすすめの理由
製品のシェア率からの知名度、Silverから世界でも通用する資格ということで、取得すればデータベースを扱うITエンジニアとして評価されます。現在プログラマーで将来データベースエンジニアの道を考えているなら取得を目指してみましょう。
取得難易度
難易度:やや難しい
データベースを構築したり、SQL実行の経験がないエンジニアには難しい資格です。経験なしの場合は、6ヶ月程度集中して勉強する必要があります。
取得するコツ
以下に紹介する参考書で学習するのが1番の近道と言えます。本番にそっくりな問題も多く掲載されているので、問題に解答する、解説を読むを繰り返すことで合格レベルの知識がつきます。
ベンダー資格:Oracle認定Javaプログラマ
内容
こちらは、上記で紹介したJava Silver SE 8の1つ上である「Gold」です。習得したいと呼ばれるプログラミング言語1、2位を争う「Java」の認定資格です。Goldを取得すると海外でも有効な資格であると認められます。
おすすめの理由
Java言語の最高位の資格であるため、取得できれば国内外問わずJava言語を使用して開発できる最高のプログラマーとして認められます。
取得難易度
難易度:難しい
Silverとは比較にならないくらい取得が難しいです。Java言語を使用した実務経験3~4年以上の人が目指す資格で、基礎から応用まで身についていないと合格は困難です。
取得するコツ
黒本とよばれる問題集を徹底的にやり込むことが合格の近道です。解答したあとは解説をしっかり理解しましょう。
ベンダー資格:Linux技術者認定試験
内容
こちらも上記で紹介したLPICの最高位であるレベル3の試験になります。Linuxに関する分野に対してエキスパートであると認定されます。レベル3取得には、「300試験」「303試験」「304試験」の3つありますが、いずれか1つの試験に合格しなければなりません。
おすすめの理由
Linuxのエキスパートとして認められます。さらに、プログラマーやシステムエンジニアとして働いている以上Linuxとは切っても切れない関係となるため、取得できれば会社内での評価が上がるでしょう。
取得難易度
難易度:難しい
最高レベルですので取得は難しく、Linuxを触ったことがある人でも半年から1年程度の学習期間が必要とされています。
取得するコツ
知識を問う設問には以下の黒本などで対応可能ですが、試験内容にはサーバー構築も入ってくるため、IT企業に入って実務経験を積む必要があります。
ベンダー資格:Cisco技術者認定
内容
世界最大手のネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズ社が実施している民間資格になり、ネットワークエンジニアとして最高峰の資格になります。
レベルが5段階で分かれており、「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」「アーキテクト」になります。さらに、以下の8つの分野別にも分かれており、それぞれにどの業務についているかで適切な試験を受けます。
- ルーティング&スイッチング
- デザイン
- ネットワークセキュリティ
- サービスプロバイダー
- サービスプロバイダーオペレーション
- ストレージネットワーキング
- ボイス
- ワイヤレス
おすすめの理由
ネットワークエンジニアとして即戦力を示す資格ですので、取得できれば世界のどこでも通用します。ネットワークエンジニアの登竜門的な資格とも言われているので、将来目指しているなら、プログラマーとして働いているときから取得のために学習しておきましょう。
取得難易度
難易度:難しい
5レベル、8分野に分かれているので一概には言えませんが、少なくともプロフェッショナル以上は取得難易度は難しいです。
取得するコツ
取得のためのスクールや通信講座などありますが、シスコシステムズ社はシスコ認定ラーニングパートナーによるトレーニングの受講を推奨しています。
実は知らないプログラマーに資格は必要ないの真実
「プログラマーに資格が必要ない」と言われている主な理由は、以下の2つ。
- プログラマーは資格や免許がなくても働ける
- 資格より経験が重視される
プログラマーに関する資格は、実務の内容を問う問題というより幅広い知識を問う問題になっています。また、答案はマーク式になっている事が多く、実際にプログラムを動かして回答する訳ではありません。そのため、資格を持っていてもプログラミングができることの証明にはならないのです。
プログラマーはあくまでプログラムを作ってこその職業です。問題文をただ回答するだけではプログラミングスキルは身につきません。もちろん資格取得を目指し新しいIT知識を習得するのは重要ですが、プログラマーは実績やポートフォリオが最も重視されます。知識の習得とプログラム作成を、バランスよく実施していくのがおすすめです。
最後に
いかがでしたか?資格を持っていれば、必ずしもプログラマーになれる訳ではありません。しかし、就職や転職を少しでも有利に進めたい方にはおすすめです。今回ご紹介した資格の中から、自分にあった資格をぜひ選んでくださいね。