【AIでできること】セキュリティ編 生体認証からマルウェア検知まで

サイバー犯罪が巧妙化する昨今、インターネットのセキュリティに関心が集まっていますよね。

実はこのセキュリティ面にも今話題の「AI(人工知能)」が活用されていることをご存知ですか?

「セキュリティをAI任せでいいの??」
「AIがどんな風に活用されてるの??」

と疑問に思う方も多いですよね。

そこでこの記事では、

  • AIを駆使したセキュリティとは
  • セキュリティソフトで使われるAI技術
  • AIを使ったセキュリティソフトにはどのようなものがあるのか

という3つの議題にそってAIとセキュリティの関連性をご紹介します。

セキュリティAIに興味があるけど仕組みがわからない方やAIがセキュリティ面でどのように活用されているか気になる方。

この記事でAI×セキュリティの勉強をスタートしましょう!

目次

AI技術でセキュリティ対策

生体認証

SFの世界などでよく見る生体認証システム、実用化されているものも数多くありますね。

例えば指紋認証や網膜認証あれは最たるものです。

AI技術(画像分類)技術を用いることで、その指紋/網膜パターンが登録されているユーザーのものかそうでないかを識別しているわけです。

パスワード認証と基本的には変わらない方法ですね。

さて、堅牢なイメージがある生体認証ですが、実は意外とクラッキングが簡単であることが知られています。

大学のセキュリティ授業でも生体認証はそんなにあてにできない、と先生が言っていたのを思い出します。

スパムフィルタリング

ナイーブベイズという簡単な機械学習アルゴリズムの例題として、メールなどのスパムフィルタリングがよく見受けられます。

ナイーブベイズ以外でも、クラス分類ができる機械学習アルゴリズムであればなんでもOKです。

このスパムフィルタリングでは、スパム(迷惑メール)と普通のメールの二種類のクラス分類を行います。

メールに出現する単語を特徴として教師あり学習することで、スパムかどうかを判別することができます。

詳しくはこちらの記事が丁寧です↓

迷惑メールフィルタを作ろう!

セキュリティ対策ソフト

パソコンやスマホにインストールするセキュリティソフトにも、最近ではAI(機械学習)が用いられています。

マルウェア(Malware, 悪意のあるソフトウェア)検知を深層学習を使って行う研究も発表されました。

DeepSign: Deep Learning for Automatic Malware Signature Generation and Classification

セキュリティ対策ソフトにおいて、「マルウェア対策に機械学習技術を使った」という謳い文句を非常に目にするようになりました。

今後もこのような技術が更に研究されて身近なセキュリティソフトで利用されていくことでしょう。

AIが活用されているセキュリティソフト

Cylance プロテクトキャット

https://www.youtube.com/watch?time_continue=518&v=APmIg7jKxVM

マルウェア対策にAIを使い、セキュリティの製品の性能検証・比較検証で検知率99.7%の検知率を誇るプロテクトキャット。

様々な新しいマルウェアが登場する中で、AI技術を使った自動マルウェア検知システムの重要度が増しています。

そんな中で最新の深層学習アルゴリズムを含んだ様々なAI技術が、実際のセキュリティ製品で使われ始めています。

アバスト

[リンク:アバストブログ]

人気のセキュリティ対策ソフト、アバストにもAIが利用されています。

CyberCapture の最新バージョンには新しい便利なリアルタイム クラスタリングと分類アルゴリズムも搭載されるため、より正確なクラスターを作成して特定のパラメータを網羅する能力が高まります。このアルゴリズムは類似性チェックでもありますが、特に優れた特長は、機械学習に依存する点です。複数のシステムからの機能を組み合わせることにより、このアルゴリズムを用いて悪意のあるサンプルから有益な動作情報を収集し、新種のサンプルのグループとそのサブタイプに対処することが可能になります。これは、サンプルの寿命が非常に短い場合、特に重要です。

「アバストブログ:CyberCaptureを支えている技術に関する詳細な解説」より)

まとめ

この記事ではセキュリティ分野で使われているAIについてまとめました。

機械学習などのAI技術をセキュリティのような分野に利用する利点は、「(適切な教師データを集めることができれば)自動でクラス分類のルールを更新することができる」という点でしょう。

例えばスパムメールか普通のメールか、マルウェアかそうでないか、などの検出を自動化できるのはすごいことですよね。

AI技術には様々な応用先があります。

新たなビジネスチャンスを見逃さないためにも、是非ともAI技術の勉強をはじめてみてください。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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