scanメソッドを使用すると、正規表現のパターンにマッチした文字列を取得できます。
「正規表現の使い方を知りたい」
「文字列から正規表現に一致したパターンの文字列を取得したい」
そんな方に向けて、この記事では正規表現のパターンにマッチした文字列を取得できるscanメソッドについて、以下の内容で解説していきます。
【基礎】scanメソッドとは
【基礎】scanメソッドの基本的な使い方
【発展】scanメソッドでブロックを使用する方法
【発展】scanメソッドで配列の配列を取得する方法
scanメソッドについてわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
scanメソッドとは
scanは引数で指定した正規表現のパターンからマッチした文字列を取得していき、配列として返すためのメソッドです。
そもそも正規表現とは、一定の規則で並んでいる文字列を検出するためのものです。
正規表現について基本を理解しておきたい方は以下の記事を参考にしてください。
scanメソッドの書き方
オブジェクト.scan(正規表現)
指定した正規表現にマッチしない場合は空の配列を返します。
scanメソッドの使い方
それでは実際にscanメソッドの使い方を見ていきましょう。
以下のサンプルをご覧ください
# 文字列を定義 str = "apple, orange, banana, melon, apple, pineapple" p str.scan("apple") p str.scan(/w+/)
実行結果:
["apple", "apple", "apple"] [“apple”, “orange”, “banana”, “melon”, “apple”, “pineapple”]
最初のscanメソッドで引数に指定した文字列と一致する文字列を、全て配列に取得しています。
2つめのscanメソッドでは文字列の中から英単語の文字列を全て取得しています。
ブロックを使用する方法
scanメソッドでブロックを指定すると、引数でマッチした文字列に対して繰り返しブロックの処理を実行します。
以下の例ではブロックを使用してマッチした文字列を1つずつ取得しています。
# 文字列を定義 str = "apple, orange, banana, melon, apple, pineapple" # マッチした文字列を取得 str.scan(/.a/) do |item| p item end
実行結果:
"ra" "ba" "na" "na" " a" "ea"
配列の配列を取得
scanメソッドで指定する正規表現に「()」が含まれていると、配列の配列が返されます。
# 文字列を定義 str = "apple, orange, banana, melon, apple, pineapple" # マッチした文字列を取得 p str.scan(/(.)(a)/)
実行結果:
[["r", "a"], ["b", "a"], ["n", "a"], ["n", "a"], [" ", "a"], ["e", "a"]]
正規表現についてもっと知りたい方へ
Rubyでの正規表現の使い方については、以下の記事で詳しくまとめられていますのでぜひ参考にしてください!
まとめ
ここでは、正規表現のパターンにマッチした文字列を取得するscanメソッドについて解説しました。
- scanメソッドとは
- scanメソッドの基本的な使い方
- scanメソッドでブロックを使用する方法
- scanメソッドで配列の配列を取得する方法
scanメソッドは正規表現で文字列を取得するときに便利ですので、使い方についてはよく理解しておきましょう。
もし、scanメソッドについて忘れてしまったら、この記事を思い出してくださいね!