【SQL】一目でわかる!HAVINGとWHEREの違いと活用方法

みなさんこんにちは!

フリーランスプログラマーのsatoです。

今回は「GROUP BY」などと合わせて使用される「HAVING」について学んでみましょう。

  • [基本]「HAVING」とは
  • [基本]「HAVING」の使い方!
  • [基本]「WHERE」と「HAVING」の違い
  • [応用]集計関数と合わせて使ってみよう!

まず「HAVING」とはなんなのかを学び、続けて気になる「WHERE」との違いなど応用的な話を見ていきましょう。

目次

「HAVING」とは

まず「HAVIING」を一言で説明すると、「抽出条件を指定」する命令です。実際使ってみれば一発でわかると思いますので、実例を見てみましょう。

今回使用するテーブル

その前に今回使用するテーブルについて見ておきましょう。今回はシンプルなテーブルを用意しています。今後はこのテーブルを使用して実例を見ていきましょうか。

userテーブル:

+--------+------------+
| name   | team       |
+--------+------------+
| 山田   | チームA    |
| 鈴木   | チームA    |
| 加藤   | チームA    |
| 田中   | チームB    |
| 小林   | チームB    |
+--------+------------+

「HAVING」の使い方!

では実際に見ていきましょう。

例えば所属チーム(team)要素が「チームA」の人のみ抽出したい場合は以下のコマンドとなります。

SELECT * FROM user HAVING team="チームA";
+--------+------------+
| name   | team       |
+--------+------------+
| 山田   | チームA    |
| 鈴木   | チームA    |
| 加藤   | チームA    |
+--------+------------+

うまく抽出されていますね!

このように「HAVING」の後ろに条件を書くことで使用できるわけです。

SELECT [表示したい要素] FROM [テーブル名] HAVING [抽出条件];

非常にシンプルに扱えることがわかっていただけたと思います。

「WHERE」と「HAVING」の違い

しかしここで一つの疑問点が生まれる人もいるでしょう。そう「WHERE」の存在です。

「WHERE」とは

一度でも使ったことがある人はご存知だと思いますが、「WHERE」も「HAING」と同じく「抽出条件を指定」するコマンドでのです。つまり、先ほどの処理は「WHERE」で書いても全く同じ結果が返ってくるんです。

SELECT * FROM user WHERE team="チームA";
+--------+------------+
| name   | team       |
+--------+------------+
| 山田   | チームA    |
| 鈴木   | チームA    |
| 加藤   | チームA    |
+--------+------------+

ではこの二つの違いはなんでしょうか。

違いは呼ばれるタイミング!

見出しにも書いてありますが、違いはズバリ呼ばれるタイミングです。以下の画像は、SELECT文を使用した時の、命令の呼ばれる順番です。

今回の主役である「WHERE」と「HAVING」は画像の通り「WHERE」→「GROUP BY」→「HAVING」の順に呼ばれるわけです。つまり間にある「GROUP BY」が関わってこなければ、全く同じ挙動をしますが、
「GROUP BY」を使って、グループ化を行った際には、以下の違いが出てくるわけです。

WHERE・・・グループ化をされる前の段階、つまり元々のデータでの抽出条件を指定できる
HAVING・・・グループ化した後の情報での、抽出条件を指定できる。

この辺りの違いは「GROUP BY」を実際に行った例で理解が出来ると思います。「GROUP BY」の記事に詳細を載せていますので、実例を見て理解を深めてみてください。

まとめ

今回はHAVINGの使い方を見てきました。

処理の順番が違うだけで、基本的な挙動は「WHERE」と同じというわけです。ということはつまり「GROUP BY」を使用した特殊なことをやる場合に「HAVING」を活用しつつ。それ以外は基本的には「WHERE」を使用すれば良いということですね!

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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