10月にUbuntu 18.10がリリースされましたね。
しかし、
- 最新バージョンにしてみたけど、16.04の良かった
- 16.04だけど18系にアップデートしたい
という人は意外と多いのではないでしょうか。現在稼働させているものであれば、予期せぬ不具合があるのでアップデートさせたくないけど、保証期間もきれそうなので、と悩む方も多いはず。
そので、今回は、
- Ubuntu16.04とは
- LTSやMATEとは
- 具体的に17系や18系とどう違うのか
ということについて書いていきますので、気になる方は是非参考にしていただければ幸いです!
Ubuntu 16.04とは
さて、UbuntuとはそもそもLinux系の無償OSのことですが、LTE版やmateと書いたものが多数ありますよね。正直どれを選べば良いわからないという方はとても多いように感じます。その違いについて解説していきます。
LTSとは?
LTSとはLong Team Supportの略でサポート期間が一般的なものよりも多いもののことを指します。基本的に6ヶ月周期で更新されていくUbuntuですが、一般のものは9ヶ月しかサポートされません。
ですが、LTS版は5年サポートされます。サポートというのは、リリースしてからの不具合やバグに対する対応ですので、これが切れてしまったら大変ですね。なので基本的に、実稼働させる場合はLTS版を選ぶようにしましょう。
MATEってなに?
MATEとは本家のUbuntuではなく、派生品のUbuntuのことを指します。派生品といっても劣っているなどということはなく、MATEを使うメリットは、GUIが充実しているということが大きいですね。
カスタマイズも容易に行えるので、MATEの詳細を見てみて、こっちの方が良いと思った方は、使ってみると良いかもしれません。
Ubuntu 17系や18系との違い!
実際の17系や18系の違いを上げておく前に、基本的な予備知識をみておきましょう。Ubuntuのデスクトップサーバとして採用されているもので代表的なものはUnityとGnomeというものがあります。
デスクトップサーバとはデスクトップのデザイン、機能みたいなものでどっちが良いとかではありませんが、好みは分かれます。Ubuntuではこれらのデスクトップサーバを更新毎にいったりきたりしています。
それぞれについて詳しく説明することはしませんが、もしかしたらGUIの感じが変わるかもしれないということを頭に入れておきましょう。ちなみに筆者はGnomeが好きです。
さて、それでは実際にそれぞれの違いを挙げていきます。ここでは使用感が変わってくるような大きな違いを主に挙げていますが、詳しく細かいところまで知りたいというかたはこちらの公式ページを参考にしましょう。
デスクトップサーバが違う
さて、先ほど挙げたことですが、Ubuntuの16.04はUnityで、Ubuntu17.10以降はGnomeです。その違いがわからないと、変更した時にあれ使用感が使いにくい!ということになりかねません。(とは言え慣れですが。)
ディスプレイサーバが違う
ディスプレイサーバとはどの画面をどこに出したりということを決めるものです。これは、16系ではXorg、17系では、Wayland、18系ではXorgという風に行き来しています。
WaylandとGnomeの相性がよくないため、18系では戻されましたね。これも、バージョンを変える時には知っておかないと不憫を感じてしまうことも多いですね。
Ubuntu Serverが違う
Ubuntu16.04では、Ubuntu Serverにipupdownというものを利用していましたが、17.10以降ではNetplanというものが採用されています。これも慣れてしませばなんとことありませんが、ネットワークの設定方法違ったり、使えるコマンドが違ったりして厄介なのでしっかり押さえておくようにしましょう。
コマンドが違う
上で使えるコマンドが変わってくるということを話しましたが、その中でも特に大きのはこちらでしょう。愛用してきた方も多いと思うipconfigコマンドですが、これが、17.04以降よりipコマンドに置きかわります。
ipコマンドはネットワーク周りの設定や操作を行うコマンドなのでとても重要ですね。しっかりと押さえておきましょう。
Pythonのバージョンが違う
Ubuntu 16.04ではPythonがデフォルトで2系が導入されていましたが、17.10以降は3系がデフォルトで導入されています。これは圧倒的に17.10以降のほうが良い点ですね。
結局どうすればいい?
で、違いはわかったけど結局どうすれば良いか答えがわかならい!という方へ。基本的に16.04を使っていて動作が安定しているのであればそのままでも良いと思います。18系からのダウングレードを考えている人も同じで動作が安定しているのであればそのままで良いでしょう。
今のバージョンだと不具合があったり、思ったことができない場合はバージョンを変えてみるのは手ですが、最新バージョンだからといって必ずアップデートする必要はありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、Ubuntu 16.04からバージョンアップしたり戻したりしたい人のために、それぞれの主要な変更点をまとめてみました。初めて使うのに16.04系を選ぶ必要はないですが、アップデートを無理にする必要もないので、自分にあった選択をとるようにしましょう!