これからプログラミングを学ぼうと思っても
このように悩んでいる人もいますよね。
プログラマーにとって、パソコンは大切な仕事道具です。しかしプログラミングを始めようという初学者にとって、パソコン選びは非常に難しいですよね。
スペックやどんなパソコンが使いやすいかなど、何が良くて何がダメなのか全くわかりませんよね。
そこでこの記事では、プログラミングに必要な環境について確認し、パソコンの選び方をお教えします。またプログラミング学習をする上で、学習環境を整えることも大切ですので、そちらも学んでいきましょう。
【この記事で学べる内容】
- 学習環境について
- パソコンを選びの基礎知識
- パソコンの選び方
必要な道具について考えよう
プログラミングに必要なのは、以下の3点です。
- パソコン
- インターネット回線
- 実行環境
では、具体的にどんなものがいいのか考えてみましょう。パソコンであればメーカーや機種まで考えられるとより良いですね。そこまで考えられない時は、自分の理想とするイメージを作りましょう。
例えば、カフェでコーヒーを飲みながら仕事をする…使ってるのはパソコンか、タブレットパソコンか…などイメージを膨らませましょう。
考えられたでしょうか。次の解説を読んで答えあわせをしましょう。
パソコン
パソコンは、プログラミングにも対応しているスペックがある端末を選びましょう。また、使用するシチュエーションによってデスクトップやノートパソコンなどを使い分けましょう。
パソコンは様々な種類やスペックがあり、これからプログラミング学習を始める初心者にとって難しい選択です。選び方を詳しく知りたい方は、「パソコンを選ぶための基礎知識」以降をご覧ください。
インターネット回線
インターネット回線には、大きく分けて以下の2種類があります。
- フレッツ光などの固定回線
- Y-mobileやWimaxなどのモバイル回線、ポケットwifi等
家で学習を行う方は、固定回線で良いでしょう。カフェや学校など、複数の場所で学習する場合は、モバイル回線を契約しましょう。どちらも料金はあまり変わらず毎月4~5,000円ほどで利用できます。
最近では、ネット環境が用意されているカフェや勉強ができる自習施設も増えてきたので、どちらを契約してもさほど問題にはならないでしょう。
実行環境
実行環境とは、使いたいプログラミング言語を使える環境のことを指します。プログラミングを学習する場合、学習する言語を自分のパソコンで使えるようにしなくてはなりません。使用する言語によって必要な実行環境は異なります。
プログラムを作成するのに必要なソフトウェアとして、テキストエディタがあります。よく利用されるテキストエディタには次のようなものがあります。
- Atom
- サクラエディタ
- Vim
他にも様々なテキストエディタがあり、自分にあったものを選ぶ必要があります。
プログラミング学習に必要な環境
時間
自分が習得したいスキルに応じて学習する時間は変わります。例えば、WEBアプリやサービスをある程度開発できるようになるには、目安として合計の300時間程度の学習時間がかかります。
無理のない範囲で、できるだけ具体的な学習計画をたてて学習する習慣を身に付けることが大切です。
学習環境
学習環境は、プログラミング学習に集中できる環境づくりが大切です。家で集中できないのであれば、カフェや図書館、コワーキングスペースを利用しましょう。
また、学習の記録をブログやアプリで管理することも効果的です。
復習に活用でき、ブログとして公開すれば理解が間違っている部分を他の人にコメントなどで指摘してもらうこともできます。
パソコンを選ぶための基礎知識
CPU
CPUはコンピューターの速度が決まる重要なハードウェアです。人間でいうと、頭脳に該当するでしょう。速ければ速いほど、パソコンは快適に動きます。
【CPUの種類】
CPUには大きく分けて、インテル製とAMD製があります。インテル製のCPUは処理速度を重視していて、AMD製はグラフィックの処理を重視して作られています。
プログラミングを行う場合は処理速度が重要になるので、「インテル製」のCPUを選びましょう。
【クロック数】
CPUの表示に2.5GHzや3.1GHzなどの表記がされているのを見たことはないでしょうか。これはクロック数とよばれ、1秒間にどれぐらいの処理ができるかという指標のことです。
数字が大きいほど処理できる量が増えるので、パソコンの動作が速くなります。
メモリー
メモリーは一時的にデータを記憶しておくハードウェアです。CPUが処理を行うために利用する作業台のようなものです。作業スペースとして機能するので、広ければ広いほど同時にいろいろな作業ができるようになります。
4GBや8GBといった表記がされますが、数字が大きいほど同時処理が速くなります。たくさんのツールやアプリを並行して使う必要がある場合は、大きい数字のものを選びましょう。
ストレージ
ストレージは、テキストやエクセルなどのファイル・動画・音楽などのデータを永続的に保存するハードウェアです。パソコンは使い続けるほど、さまざまなデータが溜まっていきます。
基本的に、動画 > 音楽 > 画像 > ファイルの順番で容量が多くなります。
【HDD(ハードディスク)】
HDDは、磁気を用いてデータを書き込むタイプのストレージです。安価ですがデータの読み書きが遅いという特徴があります。使い込むほどだんだん読み書きが遅くなってきます。
【SSD(ソリッドステートドライブ)】
SDDは最近主流となっている、フラッシュメモリを使用したストレージです。高価ですがデータの読み書きが速いという特徴があります。使い込んでもスピードが下がりづらいので、長い間パソコンを快適に使うことができます。
できればSSD搭載パソコンを選ぶようにしましょう。
プログラミング用のパソコンを選ぶ基準
種類で選ぶ
【パソコンの種類】
パソコンには、デスクトップパソコン・モバイルパソコン・タブレットパソコンなどがあります。それぞれの特徴は下記の通りです。
- デスクトップ:大画面で作業がしやすいが持ち運びできない
- モバイルパソコン:持ち運びが可能
- タブレットパソコン:場所を問わないのでどこでも使える
家でしかプログラミングしない方はデスクトップパソコンを選ぶといいでしょう。カフェや自分が作業しやすい場所でプログラミングしたい方はモバイルパソコンを選びましょう。
電車やバスでの移動時間や、パソコンが使いづらい場所でもプログラミングしたい方は、タブレットパソコンがオススメです。
【OSの種類】
パソコンにはWindowsやMacといったOSの違いもあります。どちらがおすすめかというと、Macをおすすめします。
Macが選ばれる理由は、下記の3点です。
- OSが軽い
- 使いやすい
- 環境構築が簡単
WindowsとMAcOSの容量は、Windowsは約20GB前後、MacOSは約8GB前後です。Windowsの方が多種多彩なパソコンに対応するために搭載される機能が豊富で容量が大きくなる傾向にあります。
OSの容量の大きさは操作速度や使いやすさに影響が出ますので、WindowsとMacの同じ性能のパソコンでも違いがでます。
MacOSはMacのパソコン専用に最適化されて作られたOSなので、動作が軽く使いやすい設計です。
値段を決める
パソコンの種類が決まったら、次にあなたの予算に応じて購入するパソコンの値段を決めます。パソコンの値段は種類によって値段が変わります。
デスクトップは5万円前後の安いものからあり、モバイルは10万円〜20万前後です。タブレットは最新式が多いので、15万前後が目安となるでしょう。
性能で選ぶ
最後に性能を選びます。エンジニアにとって生産性に関わる性能選びは非常に重要です。
プログラミングにおすすめのパソコン
プログラミングといってもさまざまなので、仕事内容や使うツールに応じて最適なパソコンをご紹介します。
デザイナー向け
- 種類:デスクトップパソコン
- CPU:インテル製 Intel Core i5 クアッドコア以上
- クロック数:2.5GHz以上
- メモリー:8GB以上
- ストレージ:512GB以上
【説明】
デザイナーの仕事をする方、またはプログラミングとデザインを両方行う方は、「Photoshop」「Illustrator」などのAdobe製アプリを使用します。これらのアプリは、動作が重くなります。
多くの処理速度がもとめられ、いくつものAdobe製品を長時間同時に使う必要があります。また、デザインは詳細部分までこだわるので、ピクセル数が多く画面の大きいデスクトップパソコンがオススメです。
持ち運びが必要な場合は、15インチ以上のモバイルパソコンで性能の高いものを選びましょう。
【注意点】
デスクトップパソコンでも、CPUにIntel Core i7 6700TやIntel Core i5-6200U など、末尾にTやUなどのアルファベットがついているデスクトップパソコンはオススメできません。
なぜなら省エネを施したCPUなので、電力が抑えられており処理速度があまり高くありません。また、末尾にMやUが書いているCPUを搭載したデスクトップパソコンは避けた方がいいでしょう。
これらを搭載したものは処理速度がモバイルパソコンと同じなので、デスクトップを購入するメリットが半減します。
末尾のアルファベットの意味を紹介します。
- Q:クアッドコア
- S:省エネ
- T:Sより省エネ
- M:モバイル用(ノートや画面一体型等)
- U:モバイルの省エネ
プログラマー向け
- 種類:モバイルパソコン
- CPU:インテル製 Intel Core i5 デュアルコア以上
- クロック数:2.0GHz以上
- メモリー:8GB以上
- ストレージ:256GB以上
【説明】
コーディングを主に行うプログラマーの方には、13インチから15インチのモバイルパソコンがオススメです。コーディングはリモートワークで行うことも多く、いろいろな場所に移動して作業することも多いでしょう。
性能はそこそこあれば比較的快適に動作し、モバイルパソコンは性能に差が大きく生じないので購入して失敗するケースも少ないといえます。
【注意点】
非常に安価なモバイルパソコンでネットブックと呼ばれるものがあります。
性能が非常に低く、名前の通りインターネットの使用をメインとして利用するためのパソコンです。プログラミングには不向きなパソコンです。
モバイルパソコンでは、クロック数に注意が必要です。低いものは速度が遅いので、1.5GHzや「1.7GHzなどの2GHzを切るものを選択する際は十分検討した方がいいでしょう。
その他
- 種類:何でもOK
- CPU:インテル製「Intel Core i3 デュアルコア」以上
- クロック数:1.5GHz以上
- メモリー:4GB以上
- ストレージ:128GB以上
プライベートと仕事の両方で使いたい方や趣味でプログラミングをやりたい方にオススメのパソコンを紹介します。基本的に趣味でプログラミングしたい方はどのパソコンを選んでもさほど支障はないでしょう。
【注意点】
ゲームがしたい方は注意が必要です。3Dを駆使した高画質ゲームは、性能が高いパソコンが必要になります。
この記事の復習
学習環境を整えるのも、パソコンを選ぶのもプログラミング学習にとっては非常に大切です。
学習環境では
- 時間
- 学習環境
が大切でしたね。
パソコン選びに重要なのは、
- 性能
- 種類
- 値段
でしたね。
パソコン選びで一番重要なのは性能です。性能と値段、生産性との兼ね合いが難しいですが、ある程度の性能があるパソコンを選べば後悔することはないでしょう。
あなたがプログラミングに最適な、自分ぴったりなパソコンを購入することができれば幸いです。
- 知っトク雑学
- プログラマーには独自の世界がある
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