と思っても、何からすべきか・どのくらいの期間を掛けていいのか等、何かしらの基準となるべきものが必要ですよね。
ただやみくもに作業しても、無駄に時間を掛けすぎてしまったり、そもそもの手順が間違っていたなんてこともありえます。
そこでこの章では、オリジナルアプリ開発のロードマップをご紹介します。
オリジナルアプリ開発のロードマップ
- 企画
- 設計
- 開発
オリジナルアプリ開発は基本的にこの3工程で行われます。初学者の方だと設計をせず、いきなり開発に入ってしまったり、企画が甘い状態で設計に入り、途中で挫折してしまうことが多いです。
そのため、この3つの工程の意味をしっかりと理解した上で、具体的なロードマップを作成しましょう。
企画
オリジナルアプリを開発するにしても、企画がなければ何も始まりません。
こちらは既に作りたいもののイメージが明確にあるならば、飛ばしてもかまいません。逆にアイデアが特にない場合や、より多くのアイデアを出して絞りたい場合はこの工程を行いましょう。
企画といえば、1冊の本でも納まりきらないほど、奥が深いテーマです。ですが、ここで言う作品の企画は非常にシンプルなもので大丈夫です。
というのもオリジナルアプリ開発に関しては、いきなりすごいものを作るというよりも、まずは一つ簡単なものを作って、プログラミングスキルをものにしようという意気込みのほうが成功しやすいからです。
とはいえ、いきなり企画を作れと言われても迷ってしまいますよね。そこで活用したい思考法が、こちらです。
好きなもの(詳しいこと)× 既存のアプリ(サイト) = 新しいアイデア
例えば、Twitterはご存知かと思います。このTwitterとあなたの好きなモノを掛けあわせてみましょう。仮にあなたが写真好きだとすると、
写真 × Twitter = 写真版Twitter
という企画が完成します。現在4億人以上が使っている「 Instagram 」という写真共有アプリはご存知でしょうか?まさに写真版Twitterと呼べるようなアプリです。
このように、とてもメジャーなサービスでも、何かしらの既存のサービスを一部真似して作られています。何事もまずは真似から始まるのです。
設計
企画と同様、「設計」も非常に奥が深い分野です。よく耳にする機会も多いシステムエンジニアと呼ばれる職種はこの「設計」がメインの仕事だったりします。
初学者の多くがこの設計で挫折するか、工程自体を飛ばしてしまうのですが、設計は非常に重要な工程なので、必ず行いましょう。
ここでは、本当に誰でもできるシンプルかつ強力な設計方法「ワイヤーフレーム」をご紹介します。
ワイヤーフレームはその名の通り「線で枠を書いたもの」です。ではどんな枠を描くのかというと、あなたの企画したアイデアの画面を想像して描くだけです。
やり方は簡単で、必要なのは紙とペンだけです。途中で消せるように消せるボールペンかシャーペンや鉛筆をおすすめします。そして、思いのまま想像のまま、画面をかき出してみるのです。
一つの画面を描き終えたら別の画面、といったようにアプリやサイトの全体像を「見える化」していくのです。
コツは、「何度も書きなおすこと」と「参考のアプリやサイトを真似すること」この2つだけです。設計は無駄なものと要るものを決める作業でもあるので、かき出してみて複雑すぎる場合はできるだけシンプルに書き直しましょう。
開発
ここからはワイヤーフレームまで落とし込んだアイデアを開発していく工程になります。
ここで「何から初めて良いかわからない」とつまづくことが非常に多いのですが、実際この工程がプログラミング習得の一番のハードルといっても良いでしょう。
しかし、あまり難しく考える必要はありません。ワイヤーフレームで描き起こした設計画面を1つ1つ設計していくだけでいいのです。
例えば、企画ステップと同様にInstagramのようなサービスを思いついたとします。仮に、Instagramそっくりの画面をワイヤーフレーム化したとしましょう。
Instagramのメインの機能はざっくりと以下の様に考えられます。
- ユーザー登録機能
- 写真アップロード機能
- タイムライン機能
- フォロー機能
もちろん、もっと多くの機能が実際はありますが、これらのメインの機能があれば最低限動くシンプルな作品は作ることができます。
あとは1つずつ「調査」→「実装」→「修正」を行い、徐々に開発していけば一つのオリジナルアプリが作れてしまうんです。あまり難しく考えずにまずはチャレンジしてみましょう。
この記事の復習
今回はオリジナルアプリ開発を行ううえで必要なロードマップの大枠をご紹介しました。作りたい内容に応じてそれぞれの工程で必要な期間がことなるので、始めは3ヶ月程度を目安にロードマップを組んでみてください。
基本的に必要な工程は以下の3つ。
- 企画
- 設計
- 開発
それぞれ重要な工程なので、しっかりと期間を考えて、開発を進めてくださいね。