【ExcelVBA】Excelのデータ分析を効率化するためのVBAの使い方とは?


Excelのデータ分析を、VBAで効率化したい・・・
分析に使える、具体的なVBAの使い方はないだろうか?
分析作業ごとに、VBAで自動化する方法を知りたいな・・・

Excelで日常的にデータ分析をしている人は、Excel関数、グラフ、ピポットテーブルを駆使して、作業を効率化しているのではないでしょうか。ただ、根本的な作業量を減らすことができないため、どうしても時間がかかってしまいますよね。

こんにちは!フリーランスエンジニア兼テックライターの脇坂です。

この記事では、Excelの分析作業を効率化したい方向けに、分析に特化したVBAの使い方について解説します!

また、単純にVBAの使い方だけでなく、VBAで分析ツールを作るための考え方も解説します。VBAを始めたいと思ったときに、迷わずすぐに始められるように徹底的にまとめています。

この記事はこんな人のために書きました。

  • VBAでExcelの分析作業を効率化したい人
  • 分析作業ごとにVBAで効率化する方法を知りたい人

目次

VBAで分析作業を自動化する前に

まず、VBAでVBAで分析作業を自動化する前に覚えておくと便利な考え方について、解説します。

VBAでいきなり分析作業を自動化しようとしても、十中八九上手くいきません。VBAは自動化処理を作るためのプログラミング言語にすぎません。書いたコードがそのまま動くだけで、何を自動化したいか考えるのはプログラミングをする前なのです。

そのため、

  • 繰り返し同じことをしている作業はないか
  • 作業の中で自動化できそうな作業はないか
  • 自動化することで作業工数が減らせる作業はないか

など、日々の分析作業の中で自動できることを明確化する必要があるのです。何を自動化するか決まれば、あとはVBAを書いて自動化処理を作るだけです。

まずは、日々の作業を一覧化し、自動化すべき個所を見極めることがおすすめです!

ただ、自動化できそうな作業はなかなか思いつかないものですよね。そんな方向けに、分析作業に特化したVBAの使い方についてご紹介します!

Excelのデータ分析を効率化するためのVBAの使い方とは?

それでは、Excelのデータ分析を効率化するためのVBAの使い方について解説します。

データレベルの分析の効率化

1つ目は、データレベルの分析の効率化についてです。

データ一覧から、必要な情報を絞り込んで分析に使うケースはよくありますよね。


■データレベルで分析する例
1. データ一覧をフィルター
2. 必要なデータのみ絞り込み
3. 分析

1、2の作業を自動化することができます。1度作っておけば見たい情報を一瞬で表示するツールが作れるため、作業を効率化できます!

データレベルの分析ツールを作るために必要な知識は、次のとおりです。


■分析ツールを作るために必要な知識

分析に使うグラフ作成の自動化

2つ目は、分析に使うグラフ作成の自動化についてです。

データ一覧から分析するときもありますが、データが多すぎて分析しづらいケースはよくありますよね。グラフを作って分析している方が多いのではないでしょうか。


■グラフを使ってデータ分析する例
1. データ一覧から月ごとにグラフを作成
2. 月毎のグラフを比較して、データを分析
3. 上司に相談するため確認用のレポート作成

VBAを使えば、1、2、3全ての作業を自動化することができます。グラフを使って分析するケースが多い場合は、おすすめです。

グラフ作成の自動化ツールを作るために必要な知識は、次のとおりです。


■分析ツールを作るために必要な知識

計算ミスを減らすためのユーザー定義関数の作り方

3つ目は、計算ミスを減らすためのユーザー定義関数の作り方についてです。

データのばらつきを見やすくするために分散データを作ったり、標準偏差を計算して分析に使うケースはよくありますよね。また、作ったデータを使って複雑な計算を入れてから分析に使うケースはよくあります。これを手作業しようとすると、次のようになってしまいます。


■計算式を追加するときの例
1. 元データから分散・標準偏差の列を追加
2. 追加した列のデータを使って複雑な計算する列を追加

1、2の作業は手作業してしまうと、計算ミスにつながってしまいますよね。VBAでは、Excelのセルで使える関数を自作することができるため、計算ミスを減らしつつ欲しい情報を簡単に用意することができるようになります。

少しわかりづらいため補足すると、「=作った関数名(元データ1のセル,元データ2のセル)」のように、作った関数をセルで直接使うことができるのです。作った関数の処理の中で、分散・標準偏差を使った複雑な計算結果を返す処理をつくっておくだけで、ミスなく複雑な計算ができるようになります。

ユーザー定義関数を作るために必要な知識は、次のとおりです。


■分析ツールを作るために必要な知識

VBAを基礎からみっちり学びたい方へ

ここまで読んで、VBAを使って作業を効率化したいと思った方も多いのではないでしょうか。ただ、いざVBAを始めてみると・・・わからないことが多く、作業が全然進まないという方も多いです。

そのため、VBAの基礎についてまとめた記事を読んでおくことがおすすめです。遠回りに感じるかもしれませんが、基礎を理解しておくとツール作りがとても捗ります。

VBA未経験・知識ゼロでもわかる情報を徹底的にまとめているため、ぜひ読んでみてくださいね!

まとめ

今回は、Excelのデータ分析を効率化するためのVBAの使い方について解説しました。

今回解説した方法は、VBAを作れるようになればすぐに実践できるものばかりです。

ぜひ、VBAで分析作業を効率化するツールを作ってみてくださいね!

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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