ExcelVBAでin演算子のような処理を作る方法を徹底解説!


ExcelVBAでは、in演算子をどうやって使うのだろう・・・
他の言語と同じようにExcelVBAでin演算子を使う方法はないかな?
別の方法で実現できるなら、それも知りたい・・・

別のプログラミング言語を知っている方は、同じような書き方でVBAを使いたい・・・と思いますよね。ExcelVBAで、in演算子と同じような使い方を知りたいと思っている方もいるのではないでしょうか。

こんにちは!フリーランスエンジニア兼テックライターのワキザカです。

この記事では、ExcelVBAでin演算子のような処理を作る方法について解説します!

この記事はこんな人のために書きました。

  • VBAでin演算子と同じ使い方をしたい人
  • 他の言語経験者でVBAをこれから始める人

目次

ExcelVBAでin演算子を使う方法とは?

はじめに、ExcelVBAでin演算子を使う方法について解説します!

結論から言うと、他言語で便利なin演算子はVBAにありません。ただ、同じ用途で使う処理を作る方法はあります。

in演算子は、大きく分けて次の2つの用途がありますよね。


■in演算子を使う用途

  • 配列の中の特定の値を探す
  • 配列の数分処理をループ

VBAでどうやって同じ機能を作るか、それぞれ詳しく解説しますね。

in演算子代替え案1:配列の中の特定の値を探す方法

1つ目が、配列の中の特定の値を探す方法です。

VBAでは、Filter関数で部分一致、For文 + StrComp関数で完全一致で値を検索することができます。たとえば、Filter関数を使って次のように書くことで、部分一致で値を検索することができます。

サンプルコード:

Sub Sample()
  '言語の配列をセット
  Dim strPersonList() As String
  ReDim strPersonList(6)
  strPersonList(1) = "Pythonエンジニア1"
  strPersonList(2) = "Pythonエンジニア2"
  strPersonList(3) = "Rubyエンジニア1"
  strPersonList(4) = "Rubyエンジニア2"
  strPersonList(5) = "VBAエンジニア1"
  strPersonList(6) = "VBAエンジニア2"
 
  'VBAで部分一致した値のみリストに格納
  Dim strFilPersonList() As String
  strFilPersonList = Filter(strPersonList, "VBA")
  
  '結果を出力
  Dim strPersonListChild As Variant
  For Each strPersonListChild In strFilPersonList
    Debug.Print strPersonListChild
  Next
 
End Sub

実行結果:

VBAエンジニア1
VBAエンジニア2

この例では、strPersonListに入れたデータの中からFilter関数を使い、VBAの値が含まれているデータのみ出力しています。このように、Filter関数を使えば簡単に部分一致で値を取得することができます。

ちなみに、部分一致だけでなく完全一致の方法も知りたい方は、以下がおすすめです!

in演算子代替え案2:配列の数分処理をループする方法

2つ目が、配列の数分処理をループする方法です。

別の言語ではin演算子を使って作ります、VBAではFor Each文を使えば簡単に代替えすることができます。こちらもサンプルコードを用意しました。

サンプルコード:

Sub Sample2()
  '言語の配列をセット
  Dim strPersonList() As String
  ReDim strPersonList(6)
  strPersonList(1) = "Pythonエンジニア1"
  strPersonList(2) = "Pythonエンジニア2"
  strPersonList(3) = "Rubyエンジニア1"
  strPersonList(4) = "Rubyエンジニア2"
  strPersonList(5) = "VBAエンジニア1"
  strPersonList(6) = "VBAエンジニア2"
 
  'VBAで部分一致した値のみリストに格納
  Dim strPersonListChild As Variant
  For Each strPersonListChild In strPersonList
    Debug.Print strPersonListChild
  Next
 
End Sub

実行結果:

Pythonエンジニア1
Pythonエンジニア2
Rubyエンジニア1
Rubyエンジニア2
VBAエンジニア1
VBAエンジニア2

strPersonListの配列の数分、For Eachで値をstrPersonListChildにいれて、ループ処理で値を出力しています。このように、For Eachを使えば配列の数分値をループ処理することができます。

ちなみに、ループ処理にはいくつか方法があります。以下で詳しく解説しているので、興味がある方はぜひ見てみてくださいね!

まとめ

今回は、ExcelVBAでin演算子のような処理を作る方法について解説しました。

VBAには、便利な関数や独自の書き方がたくさんあります。いきなりすべて覚えるのは難しいかもしれませんが、1つずつ覚えていけばOKです。

ぜひ、使って覚えてみてくださいね!

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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