人気のPHPを独学で習得したい!
どうやって勉強したらいいかわからない
国内におけるIT人材不足の深刻化を背景に、ITエンジニアといったプログラミングスキルがある人材の需要は増し、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。
そんななか、転職や副業での収入獲得に向けたリスキリングを目的に、プログラミングを学ぼうと考えている人は多いですよね。
特に、PHPはWeb開発に活用しやすい点から、習得したい人もいるでしょう。
ただ、具体的なPHPの勉強手順がわからない人は多いはず。
そこで、この記事ではPHPを独学で習得するための効果的な勉強法をご紹介します。PHP初心者におすすめのサイトや本、スマートフォンアプリのほか、効果的な学習ステップも紹介しますので、読めばすぐに勉強を開始できるはずです。
- PHPの独学には学習サイト・本・アプリなどを用いた方法がある
- HTML/CSS・JavaScriptを学んでおくと、効率的にPHPが習得できる
- 日々コツコツ勉強できるかがPHP習得の鍵
また、次の記事ではそもそもPHPとはどんなプログラミング言語なのか、その特徴をできることや需要、学習方法も交えて紹介しているので良ければ参考にしてください。
→ PHPとは何かわかりやすく解説!できることや需要・将来性も紹介
なお、PHPの独学方法は次の動画でも解説しているので、良ければご覧ください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
PHPを独学で習得するための勉強法
プログラミング未経験であっても、PHPを独学で習得することは可能です。しかし挫折しないためには、適切な方法で勉強を進める必要があります。
ここでは、初心者が挫折することなくPHPを習得するための効果的な勉強法をご紹介します。
学習サイトを利用する
プログラミング未経験でPHPを勉強する方には、学習サイトの利用がおすすめです。なかには動画やゲームを使った学習サイトもあり、気楽にPHPの学習をスタートできます。
学習サイトによっては、実際にコードを書きながら学習を進められるので基礎文法を覚えられます。
PHPの勉強におすすめの学習サイトは、下記の3つです。
サイト名 | 特徴 |
プロゲート | ・スライド形式で学習を進められる ・イラストが豊富で、わかりやすい ・プログラムを書いて実践しながら学べる |
ドットインストール | ・約3分の動画を見ながら学習できる ・開発環境を整えるところからスタートして実践で活かせる開発ツールの知識やテクニックが身につく |
paizaラーニング | ・1回3分の分かりやすい動画と演習課題で基礎からしっかり理解できる |
以下の記事で未経験者におすすめの無料学習サイトを紹介していますので、あわせてご覧ください。
本で知識を補強する
PHPを学習する際、学習サイトと本を併用するのが効果的です。学習サイトでコードを書く練習をしたら、本で知識を補強しましょう。
書籍を持ち歩くのは避けたい方や、忙しくて本を読む時間が作れない方に、いつでもどこでもスマートフォンで好きな本を読み放題の「Kindle Unlimited 読み放題」の利用をおすすめします。
PHP初心者におすすめの学習本は下記の3つです。
いきなりはじめるPHP~ワクワク・ドキドキの入門教室
- 初心者でも理解できるわかりやすい説明が特徴
- 1日で簡単なWEB画面とデータベースを作るコースで学べる
最初に「読む」PHP
- 条件分岐や繰り返しといった基本的な文法・関数から始まり、データベース連携、フリーメール連携、セキュリティに関してなど一通り学べる。
- 初心者でも理解できるわかりやすい説明が特徴
- 1日で簡単なWEB画面とデータベースを作るコースで学べる
スラスラわかるPHP
- サーバーやデータベースの役割、Webサイト・アプリケーションの仕組みなど、プログラミングに関する基礎知識を学習できる。
- イラストを交えながら解説されているため、わかりやすくスラスラと読み進められる
上記の本を含め、PHP学習におすすめの本を入門・中級・上級とレベル別に紹介しているので、気になる方はぜひ読んでみてください。
スマートフォンのアプリで気楽に勉強する
プログラミング初心者は、スマートフォンのアプリで気楽にPHPを勉強するのもおすすめです。
例えばProgate(プロゲート)のアプリ版では、実践編のコード入力がスマートフォン仕様にカスタマイズされていて、ゲーム感覚で学習できます。
ほかにも、クイズ形式や穴埋めでPHPを勉強できるものなど、さまざまなアプリがあります。詳しく知りたい方はあわせてこちらの記事をご覧ください。
サンプルプログラムを模写する
本や学習サイトでPHPの基礎知識や基本的なコーディングを学習したら、PHPのサンプルプログラムを模写してスキルを定着させましょう。
プログラミング学習で模写を行うと、主に下記の3つの効果を得られます。
- 基礎文法を理解できる
- 言語ごとのコード構成を理解できる
- 自分の書いたプログラムを実行することで自信がつく
模写を繰り返し行うことで、基礎文法や構文が身につきます。
また、自分で書いたプログラムが動けば学習の自信につながるでしょう。さらに、今後自分でプログラムを作る際に、模写で覚えた構文を活用できる点もメリットです。
模写について詳しく説明している記事がありますので、プログラムの基礎を勉強したい方はぜひチャレンジしてください。
PHPの具体的な学習ステップ
続いて、PHPを習得するための手順を5つのステップで解説します。
1.HTML・CSS・JavaScriptを学習する
PHPの勉強をスムーズに進めるために、まずはHTML・CSS・JavaScriptの基礎知識を学習しましょう。
というのもWebサイトを作成するときは、骨組みとなるHTML、装飾を施すCSS、そしてHTMLに動きをつけるためのJavaScriptを使うからです。
PHPもJavaScriptと同じくWebサイトに動きをつけるプログラミング言語ですが、書かれたコードの処理が行われる場所が異なります。JavaScriptがユーザー側のブラウザであるのに対し、PHPはサーバーサイドです。
PHPとJavaScriptの違いについて詳しく知りたい方はあわせてこちらの記事をご覧ください。
2.PHPの基礎文法を学習する
HTML・CSS・JavaScriptの基礎知識を身につけたら、次はPHPの基礎文法を勉強します。
学習サイト・本を使って、下記のような基礎文法を一通り覚えてください。
- PHPでは文末にセミコロン「;」を使って文を区切る
- 文字列などを出力するときは「echo」と書く
- 出力したい文字列はシングルクォーテーション「’」かダブルクォーテーション「”」で囲む
3.PHPの環境構築を行う
PHPの基礎知識・文法を把握したら、いよいよ「環境構築」を行いましょう。PHPの環境は「Windows」や「Mac」、「Linux」などさまざまなOS上への構築が可能です。
PHPをインストールして環境構築を行う際は、通常Webサーバー「Apache」も共にインストールします。
PHPとApacheをともにインストールする方法は、下記の2つです。
- PHPとApacheをそれぞれインストールする
- XAMPPというアプリケーションを使ってインストールする
初心者におすすめなのは、2つ目のXAMPPを使った方法です。
インストールなどの環境構築は初心者が最初につまずくポイントといわれるほどで、少々ややこしい部分があります。
初めてプログラミングの環境構築を行う方は、Webサイトなどの説明を読みながら一つずつ手順を踏んでください。
PHPをインストールして環境構築する方法について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
4.変数を学習する
環境構築を終えたら、次は「変数」を学習しましょう。
プログラミングでは、変数に値や文字列を代入して繰り返し使います。変数は、一度数値や文字列を保持すると他の値を代入し直さない限りは、プログラムを起動中ずっと保持し続けることが可能です。
例えばログイン後ユーザーの登録している名前を表示させたり、その日の特売商品などを表示させたりする処理をPHPで行うとします。名前や商品を表示させるのに、毎回Webページのコードを書き換えないといけないのは大変です。
そこでPHPによるプログラミングでは、毎回変わる名前や商品などの「値」を変数とし、簡単に書き換えられるようにするのです。
PHPを使ってWebサイトを作るときは変数の概念を理解する必要があります。PHPの学習で避けて通れない変数について、以下の記事でわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
5.条件分岐「if文」を学習する
「条件分岐」とは、条件が満たされているかどうかによって次に実行する処理を変化させることです。
PHPに限らずプログラミング言語では、条件によって処理を分岐させるための「if文」があります。PHPのプログラムにおけるif文は、下記のとおりです。
if ( 条件 ) {
// 条件が一致したときに実行する処理
}
条件をカッコ「( )」の中に書き、処理を中かっこ「{ }」に書くことで、条件が一致したとき時だけ処理を実行できます。
if文はプログラミングの基本的な処理なので、使い方をしっかりと理解しておきましょう。以下の記事でif文による条件分岐の使い方を、基礎から応用まで詳しく解説しています。
6.ループ処理を学習する
条件分岐を学んだあとには「ループ処理(繰り返し処理)」を学習しましょう。
例えば、ある文字を100回表示するには、100回書く必要があります。もし、これが10万回だったら10万回書くことになりますが、それはあまり効率的とはいえません。
そんな問題を解決するのが、ループ処理です。
プログラミングにおいて、ループ処理は下記のようなときに使われます。
- 同じ処理を繰り返し実行したい
- 1~100の数字にそれぞれ2を掛けてその積を出力させたい
- 箇条書きになっている内容全てを表にして出力させたい
ループ処理を活用すれば、よりシンプルなコードで素早くプログラムを実行できます。
PHPでは「for文」を使って、ループ処理を行います。
for文は以下のように記述します。
for (初期値; 条件式; 増減式){
処理
…
}
以下の記事でPHP で使う「for文」について、初心者が覚えておくべき3つのポイントを解説しています。
7.関数をマスターする
次に学習するのは「関数」です。プログラミングにおける関数とは、数学の関数のように何度も使える計算式(処理の型)のことです。
プログラミングでは自由に関数を定義し、作った関数を何度も呼び出して使うことができます。
PHPの関数は大きく分けて2つ。
- 組み込み関数:PHPで提供している関数(配列を結合するarray_merge関数や文字列検索を行うstrposなど)
- ユーザー定義関数:ユーザーが独自に処理を記述した関数
PHPの関数までを理解すれば、簡単なWebサイトを作れるでしょう。
PHPで使う関数について詳しく知りたい方は、あわせてこちらの記事をご覧ください。
8.クラスを学習する
関数までを理解したら、続いてクラスについて学習します。クラスについて理解すれば中規模・大規模なWebサイトを作ることも可能です。
「class」コマンドの後にプロパティ(変数や定数)やメソッド(関数)を記述してデータの種類と動きを決めます。
PHPにおけるクラスの書き方は下記のとおりです。
class クラス名
{
//プロパティの宣言
public $変数名 = 値;
//メソッドの宣言
public function メソッド名(){
メソッド内処理...
}
}
クラス名にはあらゆる名前を指定することが可能です。クラス名の後には波括弧のペア「{}」を指定して、その中にクラスの処理を記述していきます。
なお、PHPなどのオブジェクト指向のプログラミング言語では、クラスを使用するためにオブジェクトを生成する必要があるので覚えておきましょう。
$クラスオブジェクト = new クラス名();
PHPでクラスを使いこなす方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
9.ファイル処理を学ぶ
続いて、「ファイル処理」について学びましょう。ファイル処理とは、ファイルの読み込み、書き込みといった操作をプログラム上に書くことです。
PHPでファイルの読み込みや書き込みを行う手順は下記のとおりです。
- ファイルを開く(fopen)
- ファイルから「読み込む(fgets)」、または「書き込む(fwrite)-」
- ファイルを閉じる(fclose)
ファイルの読み込みや書き込みを行うには「引数」や「fopen関数」を覚える必要があります。
PHPでファイルを操作する方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
10. HTTPリクエスト
PHPの基礎文法から、処理について一通り理解したら、次は「HTTPリクエスト」に関する知識を身につけましょう。
HTTPリクエストとは、取得したいWebサイトの情報をwebサーバーに要求することです。
PHPは、HTTPリクエストにおいて、Webサイトで入力されたデータをサーバに送信する際に使われます。なお、PHPを使ったデータの送信方法には、POST送信とGET送信の2種類があります。
PHPによるPOST送信、GET送信の方法について詳しく知りたい方は、あわせてこちらの記事をご覧ください。
11.データベース
次に、ECサイトなどのWebサイトで顧客データや商品データを格納するのに使われる「データベース」の仕組みや使い方について理解しましょう。
開発中はプログラムを書くだけでなく、データベースを操作してデータを取得したり、変更したりすることがあります。PHPは、このデータベースの処理を実行する際に使われるのです。
データベースの種類にはさまざまな種類がありますが、中でも「MySQL」はPHPと相性が良いといわれ、組み合わせて開発されます。
ちなみにデータベースにはほかにも、「PostgreSQL」、「Oracle」、「SQLite」などがあります。
12.フレームワーク
最後に、PHPの「フレームワーク」について学習しましょう。
フレームワークとは、Webサイトを開発する際にデータベース処理を自動化して開発を効率化するソフトウェアのことです。このフレームワークもプログラミング言語によって作られます。
PHPで作られたフレームワークにはいくつか種類がありますが、中でも「Laravel(ララベル)」は、「Web職人のためのフレームワーク」と呼ばれ人気です。今後もLaravelのトレンドは続くと思われ、新しい開発に使われるでしょう。
また、PHPで作られた「CakePHP(ケイクピーエイチピー)」も日本でシェアの高いフレームワークです。CakePHPを使えば、少ないコード量でWebサイトやアプリケーションをスムーズに作れます。
以下の記事で、PHPフレームワークのおすすめランキングを紹介しています。PHPで開発を行うときの参考にしてください。
CakePHPのインストール(セットアップ)など、使い方についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
PHPの学習時間は?
PHPを習得するのに必要な学習時間には、個人差があります。しかしプログラミング未経験で実務レベルのスキルを身につけるには、ある程度の時間を確保する必要があるでしょう。
PHPに限らずプログラミング言語を着実に習得するには、学習時間を短縮することより学習を継続することを念頭に置くのが重要です。自分に合う方法・ペースで無理なく勉強しましょう。
PHP習得にかかる時間や難易度について詳しく知りたい方は、あわせてこちらの記事をご覧ください。
PHPを学ぶメリット
PHPを独学するメリットは豊富で、プログラミング学習者の人気を集めています。
■2020年1番学ばれた人気プログラミング言語 1位は2年連続「PHP」、2位は「javaScript」
■調査概要
掲載元:PR TIMES
調査期間: 2020年1月から11月31日
調査方法:インターネット調査
調査対象:受講生
弊社が運営するプログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」は、 2020年、受講生を対象に期間中に学んだプログラミング言語についてアンケート調査を行いました。
そこで、最も人気のプログラミング言語は、受講生の41.5%が学んだPHPであることがわかっています。
人気のPHPですが、学習すると具体的にどんなメリットがあるのか紹介しましょう。
PHPを学ぶメリットについて詳しく知りたい方は、あわせてこちらの記事をご覧ください。
仕事に困ることがなくなる
PHPは多くの企業が開発に採用するため、スキルがあれば仕事に困らないのが最大のメリットです。
例えばPHPで作られるWordPressは、世界中の企業がWebサイト構築に使っています。
PHPのスキルがあれば、Webサイトの仕事で継続的な収入を得られるでしょう。
比較的にスムーズに習得できる
ほかのプログラミング言語と比べると、習得がスムーズな点もPHPのメリットです。
PHPはメジャーなプログラミング言語であり、インターネットで多くのサンプルコードが公開されています。テラテイルなどのQ&AサイトにもPHPに関する質問が多く寄せられているため、回答を参照することでエラーや問題を解決できる場合があります。
また、PHPは書籍の種類も豊富です。自分に合う1冊を選んで知識を補強すれば、より学習がスムーズになるでしょう。
PHP独学後のキャリアプラン
PHPをプログラミングスクールで学んだ後のキャリアプランには、どのような選択肢があるのでしょうか。
PHP習得後の代表的なキャリアプランをご紹介します。
PHPエンジニアとして就職・転職する
PHPを習得すれば、エンジニアとして企業に就職・転職できます。
企業で働くPHPエンジニアの仕事内容は、BtoCのWebアプリケーション開発や、BtoBのCRM・マーケティング戦略におけるアプリケーション設計などさまざまです。
フリーランスのPHPエンジニアになる
PHPを習得した後のキャリアプランには、フリーランスエンジニアになる、という道もあります。
フリーランスエンジニアは企業の常駐エンジニアと異なり、報酬の安定性がありません。しかし、好きな案件を自分のペースで受注できる点はフリーランスエンジニアの魅力といえます。
副業収入を得て資産形成できる
PHPを習得すれば、本業の傍ら副業を行い資産形成することが可能です。
副業の案件には、お問い合わせフォームの修正やWordPressでのWebサイト制作、マッチングサイトやECサイトの開発など、さまざまなものがあります。注意点として、本業に支障なく副業するため、スキルレベルに合う案件を選びましょう。
PHPで副業案件を獲得する方法など、詳しく知りたい方はあわせてこちらの記事をご覧ください。
PHPを習得して転職するならプログラミングスクールがおすすめ
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PHPを効率的に学びたい人はもちろん、何から始めたらよいのかわからない方、スクールに通う決意がまだできない方は、まず「SAMURAI TERAKOYA」からプログラミング学習をスタートしてみてはいかがでしょうか。
この記事のおさらい
プログラミング未経験でPHPを独学するには学習サイト・本を活用し毎日勉強しましょう。初心者の方はスマートフォンのアプリを使ってゲーム感覚で気楽に学習するのもおすすめです。
PHPの学習は、1..HTML・CSS・JavaScript、 2.PHPの基礎文法、3.. HTTPリクエスト、 4.データベース、 5.フレームワークの順に進めましょう。
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