この記事では、目指すべきかも交え、プログラマーがやめとけといわれる理由を解説します。
IT人材不足の深刻化によりプログラマーといったITエンジニアの需要は増し、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。こうした背景から、プログラマーに関心を抱いている人もいますよね。
ただ、7K(※1)や35年定年説(※2)など「プログラマーはやめておいた方がいい」といった噂も聞くため、目指そうか悩んでいる人もいるはず。実態を確かめないまま目指し始めては「もっとちゃんと調べておけばよかった…」と後悔しかねません。
そこで、この記事では現役技術者の口コミも交え、プログラマーが「やめとけ」といわれる理由を解説します。プログラマーの実態も交え、目指すべきなのかも解説するので、ぜひ参考にしてください。
- プログラマーは残業などが多いため「やめとけ」といわれている
- 達成感ややりがいも大きくキャリア次第で高年収を期待できる
- プログラマーを目指すまえに適性を確認するのがおすすめ
プログラマーは「やめとけ」といわれる9つの理由
さっそく、プログラマーがやめとけといわれる主な理由を、9つにまとめて解説します。
理由1:仕事量に対する収入が割に合わない
仕事量に対する収入が割に合わない点も「プログラマーはやめとけ」といわれる理由の一つです。
IT業界は高給なイメージをもっている人も少なくないかもしれません。しかし、一言でIT業界といえど、職種は多岐にわたります。その中でもプログラマーという職種は、エンジニアの入門職種であり比較的年収は安めです。
また、一見給料が高そうにみえても、残業や休日出勤などの時間外手当であったり、毎月の給料に固定の残業時間を含む「みなし残業」という仕組みを採用している企業もあります。
次の表は「みなし残業を含まないA社」と「毎月25時間のみなし残業を含むB社」の例です。
1ヶ月に25時間残業した場合、A社は30万円に加えて25時間分の残業代が別途支給されます。一方でB社は給料に25時間分のみなし残業代が含まれているため、25時間残業しても30万円の給料しかもらえません。
もちろん、みなし残業は残業時間がない月も固定で支給されます。しかし、日頃から残業が多い企業の場合は「給料が安い」あるいは「割に合わない」と感じる原因のひとつになりかねません。
結果、プログラマーは仕事量に対する給料が低いと感じることがあるため「やめとけ」という意見が多いのです。高年収を狙いたい人はプログラマーに必要なプログラミングの知識はもちろん、幅広いスキルを身につけて上位職へのキャリアアップを目指しましょう。
給料は額面だけで判断せず、仕事量や残業・休日出勤の多さ、みなし残業の有無などを確認した上で比較しましょう!
理由2:急な仕様変更やバグ対応に振り回される
クライアント(取引先)からの仕様変更依頼やバグ対応など、急な仕事に振り回される点も「プログラマーはやめとけ」といわれる理由の1つです。
数ある業界のなかでも、IT業界は比較的新しく常に進化を続けている業界です。そのため、クライアント側が、システム開発に関する知識をほとんど保有していないケースも少なくありません。
さらに、クライアントによっては「システムの開発は簡単なもの」という誤った認識をもっているため、急な変更や要望を依頼しがちです。本来そのような変更依頼は、プロジェクトの管理者がしっかりとコントロールすべきだといえます。しかし、クライアントとの立場を考えると断れず、受け入れてしまうこともあります。
変更依頼が頻発すると、プログラマーは突発的な作業が多く発生し、自身が開発したプログラムを修正する必要があるのです。また、担当分のタスクを消化できず、ストレスもたまってしまいます。
このようにクライアントに振り回されがちな点も「プログラマーはやめとけ」と言われる理由の一つです。
クライアント(取引先)が大企業あるいは取引額が大きいほど、振り回されるリスクは高まります
とくに頻繁な仕様変更は、プログラマーへの負荷も高くプロジェクトが失敗する原因にもなるため注意が必要です!
理由3:日々スキルアップや情報収集が求められる
日々スキルアップや情報収集が求められる点も「プログラマーはやめとけ」といわれる理由の一つです。
IT業界のスピードは速く、日々進化しています。さまざまな技術が目まぐるしく誕生する一方で、それまで主流だった技術が一気に廃れることも珍しくありません。このような業界でプログラマーとして活躍を続けるためには、日々スキルアップや情報収集が求められます。
事実、パーソル総合研究所の調査結果によれば「自分の技術やスキルがいつまで通用するか」という不安を感じているITエンジニアが46.5%も存在しています。
以上の理由により、プログラマーとして働き続ける以上は、学習や情報収集を継続する必要があるため「プログラマーはやめとけ」といわれているのです。
当然ながら、スキルアップや情報収集は業務時間だけではなく、プライベートな時間を割く必要があります。そのため、趣味や遊びに使う時間を犠牲にせざるを得ません。また、学習意欲はあっても残業や休日出勤で勉強時間が確保できないため、理想の将来とのギャップに苦しんでしまいがちな点も「やめとけ」といわれる理由といえます。
プログラマーになりたての頃は気力や体力も十分ですが、年齢を重ねると徐々に低下していきます!
そのような状況でもスキルアップが求められる点は辛いと感じるプログラマーが多いようです
理由4:常に高い品質が求められる
ニュース番組をみていると、たびたび金融機関や航空会社などのシステムトラブルに関する報道を目にします。日本人は、サービスや品質に対して非常に高いものを求める国民性といわれていますが、ITやソフトウェアも例外ではありません。
例え影響度が低い不具合であっても、有名企業のシステムというだけで大々的に報道されるケースも。結果として、時に過剰とも思えるほど膨大なテストの実施が求められるのです。
テストは品質を担保する「最後の砦」であるため、神経を使う作業です。万が一不具合を見逃してしまった結果、本番環境でトラブルが発生した場合、テスト担当者は大きな責任を感じてしまいます。
このように、常に高い品質が求められる状況を辛いと感じることがあるのです。
プログラマーの仕事が「きつい」と言われる理由をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
理由5:急な残業や休日出勤でプライベートの時間がなくなる
急な残業や休日出勤でプライベートの時間がなくなる点も「プログラマーはやめとけ」と言われる大きな理由の1つです。
アプリケーション開発は、定められた期日(納期)までに完成させて顧客に納品する必要があります。品質が高いアプリケーションを納品するために、プログラマーはプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーが計画したスケジュールに沿って仕事を進めることが重要です。
しかし、自分の仕事が順調にすすんでいても、定時間際に新たな仕事を割り当てられたり、全体の遅延解消を目的として休日出勤を要請されるケースも少なくありません。具体的には次のとおりです。
- テスト工程で発生したバグの修正
- 本番環境で発生したシステム障害の調査
- 進捗が悪いメンバーのフォロー
特に納期前はテストを中心に進めますが、この工程でバグや作業漏れに気づくことになります。テストを進めながら不具合改修や漏れていた作業に対応するため、稼働が高くなりがちです。
最近では、働き方改革などの影響もあり、過度な残業が求められるケースは少なくなりつつあります。しかし、36協定の上限規制である75時間近くまで残業や休日出勤を行う現場も未だに存在します。
結果として、買い物や友人との食事はもちろん長期休暇の取得などを諦めなければいけないことも。このようにプライベートな時間がなくなってしまう点に加えて、長時間労働により心身ともに疲弊してしまう点が「プログラマーはやめとけ」といわれる理由になっています。
とくに納期前は急な残業が発生しやすい時期!
いつ残業が発生してもおかしくないためプライベート時間の確保は難しくなります!
理由6:有給休暇が取りづらい
有給休暇を取りづらい点も「プログラマーはやめとけ」といわれる理由の一つです。
前述したとおり、プログラマーは突発的な作業が発生しやすい職業です。自分自身の作業が前倒しで進んでいれば良いのですが、プロジェクトマネージャーが設定したスケジュール自体が厳しいケースも少なくありません。
また、割り込みのタスクや他メンバーのフォローなどが発生することも。このような状況で有給休暇を取得すると、プロジェクトの進捗に影響し、他のメンバーにも迷惑をかけてしまいます。
このように、プログラマーはプロジェクトや時期によって有給休暇を取りづらい点も「やめとけ」といわれる理由の一つです。
理由7:上司や常駐先での人間関係がストレスになる
働く環境次第では人間関係がストレスになる点も「プログラマーはやめとけ」といわれる理由の一つです。
プログラマーは、自社オフィスだけではなくクライアント側のオフィスに常駐することもあります。多くのシステム開発はチームを組成して開発を進めますが、常駐勤務の場合は周囲に知り合いがまったくいない状態で仕事を進めなければなりません。
また、チームワークが良いところばかりではなく、居心地が悪かったり、円滑なコミュニケーションがとれないケースも少なくないのです。上司は同僚をはじめ、常駐先のプロジェクトメンバーなどと折り合いが悪いと、大きなストレスをためてしまいます。
さらに昨今ではテレワークを導入する企業も増加しています。テレワークはさまざまなメリットがある反面、コミュニケーション不足に陥ったり、人間関係が希薄となるリスクも高まるでしょう。
このように、働く環境次第ではあるものの人間関係に大きなストレスを感じてしまう人もいるため「プログラマーはやめとけ」といわれているようです。
「自分は大丈夫」と思っていても、自分が気付かないうちに無理をしていることも
ストレスを蓄積しないためにも、趣味や運動など自分なりの解消法を見つけましょう!
理由8:AIに仕事を奪われる危険性がある
近い将来プログラマーはAIに仕事を奪われる危険性がある点も「プログラマーはやめとけ」と言われる理由の一つです。
昨今、AIは急激な進化を遂げています。そのなかでも、ChatGPTなどの生成AIは大きな注目を集めています。生成AIは、言語処理が大幅に強化されており、あいまいな命令や会話形式の命令でも命令の意味を解釈した上で最適な回答を出力してくれるのです。
この生成AIは、プログラミングも得意であり、日本語で簡単な指示を出すだけで指定したプログラミング言語でコードを出力可能です。すでにChatGPTを利用したGitHub Copilotなどのサービスも登場しており、順調にユーザー数が増加しています。
このようにAIは非常に便利である一方で、プログラマーの仕事を奪う危険性が高いのは事実です。結果、仕事の将来性を危惧して「プログラマーはやめとけ」という意見もあるようです。
実際の開発現場においてもGitHub Copilotを導入するプロジェクトは増加しています!
プログラミングはITエンジニアのものだけではなく、誰でも対応できる世界が近づいているといえますね!
「AIの発展で仕事がなくなる」という噂の実態をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。
理由9:長時間の座り仕事で身体を壊しやすい
長時間の座り仕事で体を壊しやすい点も「プログラマーはやめとけ」といわれる理由の一つです。
プログラマーは1日の大半をデスクで過ごします。主な業務は次のとおりです。
- 設計書の確認
- プログラミング
- 単体テストの実施(あるいは単体テストコードの実装)
- プロジェクトメンバーとの会議
同じ姿勢で座っていることが多いため腰を悪くする人や肩こりに悩んでいる人も。また、活動量の少なさから肥満になる人が後を絶ちません。一度体を壊してしまうと、業務に集中できず作業効率が低下するというスパイラルに陥るリスクも高めです。
「デスクワークは楽な仕事」というイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、体を壊すこともあるため「プログラマーはやめとけ」という人もいるのです。
プログラマーとして長く働くためには、定期的に休憩したりクッションを利用するなどの対策がおすすめです!
また、適度な運動はメンタルヘルスにも効果があるため、運動の習慣化が重要です!
本当にやめとくべき?プログラマー経験者の体験談
ここまでの記事を読み、本当にプログラマー目指そうか悩んでいる人もいますよね。そのような人に向け、ここではプログラミングを学び、実際にプログラマーへ転身した人の体験談を紹介します。
医療業界の営業職からプログラマーに転身した永田さんは、もともと抱いていた「プログラマーの仕事はブラック」といった印象は払拭できたと感じています。
また、旅行業の添乗員と並行しながらWebプログラマーとして活躍する水野さんは、転身したことで「家族と過ごす時間が増え、生活の充実度が増したようです。
プログラマーは、さまざまな働き方を実現可能です。正社員はもちろん、フリーランスや副業案件の獲得も可能です。
上記の体験談から、これまで紹介してきた「やめとけと言われる理由」はプログラマーとして働くすべての人に当てはまるものではないといえます。
プログラマーは目指すべきなのか
なかには、ここまで記事は読んだものの、プログラマーを目指すべきか判断できない人もいますよね。
そこで、ここからは次のトピック別に、プログラマーを目指すべきなのかについて解説します。
やめておくべき人
下記に当てはまる人は、プログラマーを目指すのはやめておくべきだといえます。
- 物事を論理的に考えることが苦手な人
- 向上心や学習意欲が低い人
- コミュニケーションが苦手な人
- 自分の思い通りにならないとやる気をなくす人
物事を論理的に考えることが苦手な人はプログラマーに向いていません。プログラムは文字の集合体であり、わずか1文字誤っただけでも不具合が発生します。そのため、自身が書いたプログラムについて「なぜ動くか」あるいは「どのような理由か」を論理的に説明できる必要があるのです。
また、プログラマーとして長く活躍するには、最新技術はもちろん開発ツールなど幅広い知識の習得が求められます。向上心がない人あるいは学習意欲が低い人は、プログラマーとして活躍し続けるのは厳しいため、やめておくべきです。
そのほか、他人とのコミュニケーションが苦手な人や、自身の思い通りにならないとやる気をなくす人もプログラマーには向いていません。プログラマーとして活躍するには、チームメンバーとのコミュニケーションが必要不可欠です。さらに、プログラマーはエラーなどで自身の思い通りに作業が進まないこともある点を理解しておくことが重要です。
なお、プログラマーに適性があるか確認したい人は次の記事を参考にしてください。
目指すのがおすすめな人
ここまでの解説を踏まえ、下記に当てはまる人はプログラマーを目指すのがおすすめといえます。
- プログラミングが好きな人
- デスクワークを好む人
- コミュニケーション力が高い人
プログラマーが担当する業務の大半はプログラミングです。プログラミングが好きな人は、残業や休日出勤があっても乗り越えられるはずです。また、プログラマーはデスクワークが中心の働き方となります。
そのため、どのような季節でもオフィスで快適に働きたい人には向いているでしょう。さらにコミュニケーション力が高い人は、人間関係でストレスを感じることも少なく、プログラマーとして気持ちよく働くことが可能です。
プログラマーは参画するプロジェクトが変わるたびに多くの人と出会うことができるほか、プログラミングスキルを習得することができます。「たくさんのエンジニアやクライアントとつながりたい」あるいは「スキルを身につけたい」と考える人には、プログラマーという働き方をおすすめします。
上流職を見据えたキャリアの第一歩に最適
プログラマーをおすすめするのは、上流職を見据えたキャリアの第一歩に最適だという理由もあります。
ITエンジニアは、さまざまな職種に細分化することが可能です。なかにはシステム開発の上流工程を担当するプロジェクトマネージャーやITアーキテクトなどのように、高年収を狙える職種もたくさんあります。しかし、どのような上流職であっても、プログラミングスキルはほぼ必須といえます。
そのため、高年収を目指す人はキャリアの第一歩としてプログラマーになり、スキル習得後に上流職へとステップアップすることをおすすめします。
年齢を重ねるほど難易度は増す
年齢を重ねるほど、プログラマーになる難易度が増す点はおさえておきましょう。
この口コミのとおり、年齢が増すにつれてプログラマーに転身できる難度は高くなります。
プログラミングで活躍するためには覚えることがたくさんあります。また、プログラミングを習得するためには、開発ツールなどの周辺知識も必要となります。
年齢が若いうちは記憶力もあり、多少の無理にも耐えられる体力も十分です。そのため、短期間に集中して取り組むことで、早期にプログラミングスキルを習得できる可能性が高いといえます。一方で30代、40代と年齢を重ねると、記憶力や体力は確実に低下します。新しいことにチャレンジする気力も落ちてくるため、学習中にプログラマーへの道を諦めてしまう人が後を絶ちません。
しかし、30代~40代であっても未経験からプログラマーへの転身に成功した人もたくさんいるのも事実です。可能な限り若いうちにスキルを習得するためにも、プログラミングスクールなどを活用して効率的な学習環境を整えることをおすすめします。
副業で実務経験を積んだ後の転身が吉
未経験からでもプログラマーを目指せる反面、転身するのであれば副業で実務経験を積んだ後がおすすめです。実務経験を積むことで、採用確率も向上し条件良く転身しやすくなるからです。
IT業界は深刻な人材不足の状況が続いており、多くのIT企業が人材確保に奔走しています。そのため、IT企業側もプログラミングスキルを有していれば、未経験者枠以外でも採用試験を受けさせてくれる可能性はあります。
しかし、企業が求めているのは、入社後すぐに活躍できる即戦力です。なぜならば、プログラミングスキルだけではプログラマーとして活躍するのは難しく、入社後に時間をかけた教育が必要となるからです。
副業を通じて実務経験を積んでおけば、自分自身のスキルをIT企業へアピールできます。IT企業側も即戦力として計算ができるため、採用される可能性が高まるのです。さらに、実務経験者として評価されるため、年収なども好条件で提示されやすくなるでしょう。
なお、自力でプログラマーになれるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアから指導を受けつつ、就業活動のサポートが受けられます。
「累計受講者数4万5,000名以上」「転職成功率99%」を誇る侍エンジニアなら、未経験からでも挫折なくプログラマーへの就業が実現できますよ。
\ 給付金で受講料が最大80%OFF /
次の記事では、プログラミング初心者が副業に取り組むメリットや具体的なステップを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目指す前におさえておきたいプログラマーの実態
ここからは、次のトピック別で目指す前におさえておきたいプログラマーの実態を解説します。
初任給は平均21万円
求人情報サイトの求人ボックスによれば、プログラマーの初任給は平均21万円です。
厚生労働省が発表した令和5年賃金構造基本統計調査によれば、新規学卒者の学歴別にみた賃金は次のとおりです。
専門学校および高専・短大卒業者の初任給は約21万4,000円、大学卒業者の初任給は23万7,000円であり、プログラマーの初任給とほぼ同価格であることがわかります。プログラマーへ転職する人の場合、それまでの社会人経験やスキルが考慮されるケースも多いため、さらに提示額は高くなる傾向があります。
また、ITエンジニアのなかでもプログラマーはエントリーレベルの職種です。高度なプログラミングスキルを身につけた上級プログラマーやプロジェクトマネージャーをはじめ、AIエンジニアやデータサイエンティストなど、上級といわれるITエンジニア関連の職種は、高年収を狙えるものも少なくありません。自分自身の努力次第で、年収1,000万円オーバーを実現することもできます。
「プログラマーは仕事量に対する収入が割に合わない」という意見もありますが、高年収を実現するための準備期間と考えれば魅力的な職種といえるでしょう。
なお、次の記事ではプログラマーの平均年収や年収を上げる方法を詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
プログラムのコーディングが主な仕事
プログラムのコーディングが、プログラマーの主な仕事内容です。
プログラマーと聞いても、具体的な仕事のイメージがつかない人も多いですよね。なかには「1日中パソコンに向かって作業をしている人」というイメージを持っている人も多いかもしれません。そのイメージ通り、プログラマーが担当する仕事の大半は、パソコンがなければ成立しないものばかりです。下記にプログラマーの主な仕事をまとめました。
- プロジェクト内の打ち合わせ
- 設計書の確認
- コーディング
- テスト
これらのなかでも、プログラマーはコーディングが主な仕事といえます。デスクワークが得意な人、プログラミングが好きな人には、おすすめの職種といえるでしょう。
次の記事では、プログラマーとITエンジニアの違いを詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
仕事への達成感は大きなやりがい
仕事への達成感は、プログラマーの大きなやりがいです。
事実として、プログラマーは楽な仕事ではありません。プロジェクトや時期によっては残業や休日出勤が増え、プライベートの時間が削られることもあります。その一方で、常にスキルや知識のアップデートに取り組まなければなりません。そのため、きつさやつらさがまったくないというプログラマーは少ないはず。
しかし、何もない状態から1文字、1行とプログラミングを行い、システムが完成したときは何物にも代えがたい達成感を味わうことができます。さらに、クライアントやユーザーから感謝の言葉をもらうことができれば、心の底から「プログラマーをやっていて良かった」と感じるはずです。
このように、プログラマーは「仕事への達成感」や「大きなやりがい」を感じられる点が魅力といえるでしょう。
次の記事では、プログラマーのやりがいを詳しく解説しています。プログラマーという職種の魅力を知りたい人は参考にしてください。
今後も高い将来性が期待できる
プログラマーは今後も高い将来性が期待できる職種です。
昨今、急激な進化を遂げた生成AIの登場により、プログラマーが担当するプログラミングはChatGPTやMicrosoft Copilotなどの生成AIサービスに代替される可能性が高まっています。しかし、現時点ではプログラマーは今後も高い将来性が期待できます。
なぜならば、AIが出力するプログラムは100%完全なものではないため、プログラマーが動作を確認する必要があるからです。また、設計書の行間にある仕様の理解や拡張性を考慮したプログラムなど、人間だからこそできる仕事が少なくありません。このような結果をみても、今後もプログラマーは必要な職種といえます。
ただし、ただ作業をするだけのプログラマーは、あまり将来性がない点には注意が必要です。なぜならば、単純作業はAIが最も得意とする領域であり、既にAIに取って代わられつつある状況といえます。プログラマーとして長く活躍したいのであれば、高いプログラミングスキルはもちろん、付加価値がある仕事を心がける必要があります。
なお、次の記事では現在の需要も踏まえ、プログラマーの将来性を詳しく解説しているので良ければ参考にしてください。
他エンジニアへのキャリアパスが豊富
次のように、プログラマーは他のITエンジニアへのキャリアパスが豊富な職種です。
- システムエンジニア
- Webエンジニア
- プロジェクトマネージャー
- AIエンジニア
- セキュリティエンジニア
どのキャリアに進むとしても、プログラミングはほぼ必須となるスキルといえます。つまり、プログラマーとして経験を積めば、さまざまなIT関連職種に必要となるスキルを身につけることができるのです。さらに、上記職種はプログラマーの上位職にあたるため、大幅な年収アップも期待できるでしょう。
プログラマーへの適性を確かめる3つの方法
なかには、自身がプログラマーに向いているかわからない人もいますよね。
そこで、ここからはプログラマーへの適性を確かめる方法を、3つにまとめて解説します。
プログラミング学習後に後悔しないよう、事前に確かめておきましょう。
適性診断サイトを活用する
適性診断サイトを活用すれば、プログラマーへの向き・不向きを確認できます。
適性診断サイトでは、わずか数問の簡単な質問に回答するだけでプログラマーへの適性を診断可能です。例えば、GEEK JOBが提供するプログラマー適性 / 想定年収診断では、5分程度で診断が完了します。
図形の規則性を見つける問題や文章の読解力を確認する問題など、10個の設問に答えるだけで適性を把握できるため、積極的に活用しましょう。
なお、次の記事では上記を含めプログラミングの適性がわかるおすすめの診断サイトを詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
プログラミングに触れてみる
プログラミングに触れてみるのも、プログラマーへの適性を確かめる方法の一つです。
無料サイトやゲームを通じてプログラミングを体験すれば、苦手意識をもつことなくかつ費用をかけずにプログラミングを体験できます。簡単なプログラミングに触れることで、自分が習得できる可能性があるかをある程度把握できるはずです。
努力次第でプログラミングが習得できそうであれば、プログラマーの適性はあるといえます。その一方で、簡単なプログラミングの読み書きが苦手な人や、何をしたいのかさっぱり分からないという人はプログラマーが向いていない可能性が高めです。
まずは「Progate」や「ドットインストール」などお手軽なサイトから学習をスタートし、プログラミングがどういうものか体験してみましょう。「プログラミングは楽しい」と感じるようであれば、プログラマーの適性も期待できます。
なお、次の記事では無料で学べるプログラミング学習サイトやゲームを紹介しているので、あわせてご覧ください。
→ プログラミングゲーム28選!無料・子供向け・大人向けを一挙紹介
現役プログラマーに話を聞いてみる
現役プログラマーに直接話を聞いてみるのも、適性を確認する方法の一つです。
友人や知人にプログラマーがいれば、働き方や必要なスキルなど具体的な話を聞けます。体験談を聞くことで、実際の開発現場で活躍できる人や向いている人の特徴を教えてもらえるでしょう。
また、身近にプログラマーがいない人は、ブログやSNSなどで情報を発信している人の体験談を参考にする方法もあります。すべてを鵜吞みにする必要はありませんが、プログラマーの実態を把握しつつ、自分に向いているかの判断材料として活用可能です。
なお、身近にプログラマーがいないという人はプログラミングスクールの無料カウンセリングの活用がおすすめです。
例えば、侍エンジニアの無料カウンセリングでは、豊富な知識を有するプロのコンサルタントが、1人ひとりの相談に親身に対応してくれます。業界の最新動向やIT業界の実情なども教えてくれるため、不安や疑問を解消したうえでプログラマーを目指すことが可能です。
参加は無料のため、積極的に無料カウンセリングをご活用ください。
\ オンラインで相談可能 /
まとめ
今回は「プログラマーはやめとけ」といわれる理由をはじめ、プログラマーの実態や適性の確認方法を紹介しました。
プログラミングが好きな人やデスクワークを好む人をはじめ、コミュニケーション力に自信がある人はプログラマーに向いています。一方で、論理的思考力に欠ける人や学習意欲が低い人はプログラマーへの適性が低い可能性がある点には注意が必要です。「プログラマーが向いていない」と判断した人は、ほかのIT職種も含めてキャリアパスを検討することをおすすめします。
自分がプログラマーに向いているかわからない人は、本記事を参考に悔いのないキャリアを選びましょう。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
Xより引用