この記事では、20代・未経験からWebエンジニアになる方法を解説します。
Webエンジニアになるにはどうすればいいの?
20代未経験からでも目指せるのかな…
IT人材不足の深刻化によりITエンジニアの需要は増し、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。こうした背景から、ITエンジニアへの転身を考える人は多いですよね。
2007年10月の雇用対策法改正で、求人募集や採用時に年齢制限を設けることは原則禁止されたため、未経験から異業種への転身は目指しやすい状況が整えられているといえます。
しかし実際にはどうやってWebエンジニアを目指せばいいのか、そもそもなれるのかイメージが湧かず、不安な人もいるはず。
そこで、この記事では20代・未経験からWebエンジニアに転身する方法をわかりやすく解説します。20代の今からWebエンジニアになる利点や注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 20代未経験からのWebエンジニアへの転身は絶好の機会です
- 副業で実績を積んでからWebエンジニアのフリーランスを目指すのもよい
- 知らないことを学ぶのが好きな人にWebエンジニアは向いている
20代未経験からWebエンジニアへの転身は絶好の機会
20代・未経験からWebエンジニアへの転身は、絶好の機会といえます。
プログラミングやIT業界への理解がなくても、若い世代である20代は学習能力が高く新しい情報を柔軟に吸収できるため、他の年代と比較してスムーズに業界への適応が見込まれるためです。将来的に高い市場価値を持つスキルを身につけるチャンスでもあり、新しいキャリアを始めるうえで絶好の機会といえます。
たとえば、Webエンジニアとして未経験者を募集する求人には、次のようなものがあります。
IT経験や特定の学歴を問わない求人や、高卒以上でPC経験がなくても応募可能な求人もあります。8ヵ月もの研修期間を設けている求人もあるため、未経験からでもWebエンジニアとしての基礎をしっかりと学ぶことができるでしょう。初任給も月給18万円からと、生活を支えながらキャリアを築くには十分な給料を提供しています。
このように、20代であれば未経験からでもWebエンジニアへの転身は可能です。研修制度を上手く活用し、新たなキャリアを築く第一歩を踏み出しましょう。
年齢を重ねるにつれ転身への難易度は増す
30代・40代と、年齢を重ねるにつれ転身への難易度が増す点も、20代からWebエンジニアを目指すのが絶好の機会だといえる背景の1つです。特に、20代と30代以降では難易度の違いが顕著です。30代以降でWebエンジニアへの転身が困難となる理由には、次のようなものがあります。
- 学習の吸収速度が低下
- 家族を養う必要性
- 求人の減少
まず、若年層に比べると30代以降では、新しい技術や情報を吸収する速度が遅くなる傾向にあります。これは、長年にわたって培ってきた職業経験や生活習慣が固定され、新しい知識を取り入れる際の心理的な壁が高くなるためです。
また30代以降では家庭を持っている人も多く、転職にともなう収入の不安定さや長時間の勉強に割くことができる時間の減少など、生活面での責任が増大します。これらの責任は、転職や新しいキャリアへの挑戦を躊躇させる大きな要因となるでしょう。
さらに、企業側の採用戦略も影響しています。新卒や若手を対象とした育成プログラムに比べて、中途採用の場合は即戦力を求める傾向が強いです。このため、未経験からの転職者にとっては不利な状況といえるでしょう。これは企業がリスクを避け、短期間での成果を期待していることが要因となります。
しかし、これらの障壁にもかかわらず、30代以降でもWebエンジニアへの転身を成功させる人はいます。重要なのは自己学習の継続、転職市場でのポジショニング、そして何よりも変化への適応能力です。年齢を重ねるほどに転身への難易度は増しますが、不可能ではありません。
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副業で実務経験を積んだ後の転身が吉
Webエンジニアへの転身は、副業で実務経験を積んだ後がおすすめです。
20代未経験からの転身も決して不可能ではありません。しかし、副業を通じてスキルを習得し実務経験を積むことで、採用される可能性は大きく高まります。このアプローチの最大の利点は、より好条件で職に就ける可能性が増すことです。
経験者と未経験者で比較した募集求人を、下記に示します。実際に募集求人を見ると、未経験者と経験者の給料には顕著な差があるのがわかります。
副業を通じてスキルと実務経験を積むことは、未経験からWebエンジニアを目指す人にとって、ただ技術を学ぶだけではなく実際のプロジェクトでの作業経験を得られる貴重な機会となります。企業側から見れば、実務経験がある応募者は即戦力として魅力的であり、それが好条件の求人につながるのです。
未経験からでもWebエンジニアになることは可能ですが「副業で実務経験を積んだ後の転身が吉」というのは、より高いスタートラインに立つための賢明な戦略といえます。この方法では技術習得のみならず、実際の職場で求められるコミュニケーション能力やプロジェクト管理能力など、職業人として重要なスキルも身につけることが可能です。
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挫折しないか不安な人はスクールもおすすめ
スキル習得や就業活動など、自力でWebエンジニアに転身できるか不安な人はプログラミングスクールの活用がおすすめです。
Webエンジニアへの転身は、副業で実務経験を積むことを推奨しましたが、自力でのスキル習得に不安を感じる人も少なくありません。そのようなときには、プログラミングスクールを利用しましょう。初心者から中級者までを対象としたカリキュラムを持ち、転職保証を提供しているスクールは、転職を目指すうえで大きな支えとなります。
スクールを選ぶメリットは、独学では得られない体系的な学習フローと、同じ目標を持つ仲間との交流が挙げられます。このメリットは学習を続ける上でのモチベーション維持にもつながり、挫折を防ぐ重要な要素です。さらに転職保証があるコースであれば、学習の成果を実際の転職に結びつけられるため、より具体的な目標を持って取り組めます。
なお、数あるスクールのなかでも挫折なくWebエンジニアを目指すなら「侍エンジニア」がおすすめです。
侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチによる2名体制でのサポートを受けつつ、就業活動への支援が受けられます。転職活動で内定を獲得できない場合には受講料を全額返金してもらえるため、スクールにかけた費用を無駄にする心配はありません。
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20代未経験からWebエンジニアになる5つの方法
ここからは、20代未経験からWebエンジニアになる方法を、5つにまとめて紹介します。
方法1:未経験者OKの求人に応募する
1つ目は、前述した未経験者OKの求人に応募する方法です。
この方法のメリットは、特別な準備や前提知識がなくてもチャレンジできる点にあります。しかし競争が激しい場合が多く、自己PRや志望動機で差をつける必要があります。また求人情報を探すときには、企業の研修制度やサポート体制もチェックしましょう。
方法2:独学でスキル習得し副業エンジニアになる
独学でスキルを習得し副業エンジニアとして活動するのも、Webエンジニアになる方法の1つです。
この方法は、時間と場所に縛られずに学び、実践できる点がメリットです。しかし、学習方法が間違っていると時間を浪費しかねないため、計画的に進めることが重要になります。オンラインの学習プラットフォームや教材を利用するのがおすすめで、UdemyやProgateが初心者にも扱いやすいと評価されています。
なお、次の記事では副業の始め方や稼ぐ手順を詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
→ 未経験からプログラミングの副業で稼ぐには?始め方や手順も解説
方法3:副業で実績を積みフリーランスへ独立する
副業で実績を積み、フリーランスWebエンジニアに独立するのも、転身方法の1つです。
副業としてプロジェクトに参加して、実績を積んでからフリーランスとして独立する方法は、転職失敗のリスクを抑えながらキャリアを築ける点が魅力です。ただし、案件の獲得までの難易度や収入の不安定さなど、フリーランス特有の課題もあります。
案件獲得には、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトが役立ちます。
なお、次の記事ではフリーランスWebエンジニアの実態を詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
→ Webエンジニアはフリーランスになるべき?フリーランスの実態を徹底解説
方法4:エージェントサービス経由で就業する
エージェントサービス経由で就業するのも、Webエンジニアになる方法の1つです。
エージェントサービスを利用して就業する方法は、専門のキャリアアドバイザーが自身に合った求人を紹介してくれる点が大きなメリットです。未経験からエンジニアになるためのアドバイスや面接対策も受けられるため、安心して転職活動を進められます。
おすすめのエージェントには、以下のサービスがあります。
各エージェントの特徴を理解し、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。
方法5:プログラミングスクール経由で転職する
最後に紹介するのが、プログラミングスクール経由で転職する方法です。
プログラミングスクールを経由して転職する方法は、体系的なカリキュラムで必要なスキルを短期間で習得できる点がメリットといえます。また、転職支援サービスが充実しているため、未経験からでも安心して転職活動を進めることができます。
また、給付金などの支援制度を活用することで、費用負担を軽減することも可能です。「侍」ではWebエンジニア転職保証コースを提供しており、未経験からの転職を強力にサポートします。
なお、下の記事では選び方も交え、エンジニアが目指せるおすすめのプログラミングスクールを詳しく紹介しているのであわせて参考にしてください。
→ エンジニアを目指せるプログラミングスクールおすすめ16選
Webエンジニアの適性がある20代未経験者の特徴3つ
なかには、Webエンジニアが向いているのか不安な人もいますよね。
そこで、ここからはWebエンジニアの適性がある20代未経験者の特徴を、3つにまとめて紹介します。
知らないことを学ぶのが好きな人
Webエンジニアの適性がある20代未経験者の特徴のひとつに、知らないことを学ぶのが好きな人が挙げられます。
Webエンジニアとして成功するためには、常に新しい技術や言語を学び続ける必要があります。知らないことを学ぶのに喜びを感じる人は、このような環境で活躍できる適性を持っているといえるでしょう。
一方で、新しいことを学ぶのに抵抗がある人や変化を嫌う人は、技術の進歩が速いWebエンジニアの分野で苦労する可能性があります。
未経験からWebエンジニアになるためには、好奇心を持ち続け、学び続けることが重要です。新しい技術や言語に対する興味が、自然と向上心をかき立て、スキルアップへとつながります。
素直さ・謙虚さを持ち合わせている人
素直で謙虚な姿勢を持つ人も、未経験からWebエンジニアとして成長するための大きな適性を持っています。
素直さとは、他人の意見や批判を受け入れ、自身の成長につなげる能力のことです。謙虚さには、自分の知識や技術に満足せず、常に学び続ける姿勢が含まれます。
これに対して、自己主張が強すぎる人や他人の意見を受け入れにくい人は、チームでの協力や成長の機会を逃しやすくなります。
Webエンジニアの仕事は、チームでのプロジェクトが多く、協力して作業を進めることが求められます。素直さと謙虚さは、このような環境の中で強調するためにも重要です。
直面した問題に怯まない人
直面した問題に怯まない人も、Webエンジニアへの適性があります。
Webエンジニアの仕事は、問題解決の繰り返しです。新しいプロジェクトや技術に取り組む際には、予期せぬ問題に直面することが多々あります。直面した問題に怯まず、解決策を見つけ出そうとする姿勢を持つ人は、この分野での適性が高いと言えます。
反対に、小さな障害に直面するとすぐに諦めてしまう人や問題から逃げる傾向がある人は、Webエンジニアとしての成長が難しいかもしれません。問題に直面した際には、それを乗り越えることで、より一層成長できます。
このような挑戦的な姿勢が、未経験からでもWebエンジニアとして活躍するための重要な要素となります。
20代未経験からのWebエンジニア転身にまつわるFAQ
最後に、20代未経験からのWebエンジニア転身によくある質問へまとめて回答します。
Webエンジニアの働きがいは?
Webエンジニアとしての働きがいは、技術を通じて直接社会に影響を与えられる点にあります。
技術の進化が速く大変な仕事ですが、開発したWebサイトやアプリケーションが世界中で使われて人々の生活をより豊かに便利にする瞬間に、大きな達成感と喜びを感じられます。
常に新しい知識やスキルを学ぶ必要があるため、成長を感じ続けることができる職業です。自己の成長とともに社会に貢献することができるのが、Webエンジニアの大きな魅力といえます。
ただ、魅力的な側面がある反面、Webエンジニアのきつさやつらさに関する意見もあります。次の記事では、Webエンジニアが「やめとけ」といわれる理由を詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
→ 「Webエンジニアはやめとけ」と言われる5つの理由とは?将来性も解説
なぜ企業は未経験者を採用するの?
企業がWebエンジニアの採用活動において未経験者を採用する理由は、新鮮な視点と柔軟性への期待にあります。
未経験者は、従来の方法にとらわれない独自のアイデアや新しい技術への適応力をもたらすことが可能です。これにより企業のイノベーションを促進することが期待されます。また未経験者は学ぶ意欲が高く、最新の技術トレンドに対しても積極的に学習しようとする姿勢を見せることが多いです。この熱意は、チーム全体のモチベーション向上にも繋がり、プロジェクトの成功に欠かせない要素となります。
さらに未経験者を採用することで、企業は多様なバックグラウンドを持つ人材を確保することができます。これはチーム内での多様な視点を生み出し、問題解決のための幅広いアイデアを促すことにつながるのです。
未経験者を育てることは、短期的には時間とリソースを要することになります。しかし、長期的には企業文化の強化と持続可能な成長に貢献します。そのため、多くの企業が未経験者採用の価値を高く評価しています。
目指す前におさえておくべきことはある?
Webエンジニアを目指す前に、少なくとも下記の3点はおさえておきましょう。
- すぐにやりたい仕事ができるとは限らない
- 転職前に比べ年収は下がる可能性が高い
- 需要を高めるには相応の努力が必要
まず「すぐにやりたい仕事ができるとは限らない」という現実を受け入れる必要があります。Webエンジニアとしてのキャリアをスタートさせたからといって、即座に理想のプロジェクトに携われるわけではありません。基礎的な業務から始め、徐々にスキルアップしていく過程が必要です。
次に「転職前に比べ年収は下がる可能性が高い」という点も覚悟しておきましょう。特に未経験からのスタートでは、初期の給与が低めに設定されることが一般的です。しかし、技術や経験を積むことで、将来的には高い収入を得られる可能性があります。
最後に「需要を高めるには相応の努力が必要」という事実も忘れてはなりません。Webエンジニアとして成功するためには、技術の進化に対して常にアンテナを張り、新しいスキルや知識の習得に努める必要があります。
これらの点を踏まえ、Webエンジニアとしてのキャリアを真剣に考えることが重要です。
まとめ
今回は、20代未経験からWebエンジニアに転身する方法を、詳しく解説しました。
20代未経験からでもWebエンジニアへの転身は可能ですが、副業で実績を積んでから目指すことで、より好条件の求人への応募が可能となります。挫折しないか不安な人は、スクール経由でWebエンジニアになる方法もあります。
今回紹介した中から、自分に合った方法を選択し、Webエンジニアへの転身の第一歩を踏み出しましょう。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。