元・ボクサーが公務員を経てWebデザイナーに！法人化して叶えた理想の働き方

IT社長を目指したいけど、本当に可能？
IT業界の道に進むと、どんなものが得られるの？

このような悩みの答えになるような経験をされた、三船さんにインタビューを行いました！

三船さんがIT業界で会社を設立した経緯や、現在の業務内容など様々な内容を伺ったので、これからITキャリアを目指したい人はぜひ参考にしてください。

また、2年前に未経験から学習してフリーランスになった際の記事もあるので、過去の経緯をより詳しく知りたい方はご覧ください。
⇒ 元・自衛隊からボクサーを経てWebデザイナーに！フリーランスで月収40万円達成

肩書	Lumiere合同会社
雇用形態	経営者
現在の業務内容	・ノーコードツールを用いたWebサイト制作

なお、三船さんが会社を設立するまでの経緯は、次の動画でも紹介しているので是非ご覧ください。

ボクサーから公務員を経て転身！フリーランスWebデザイナーを目指した

ーーープログラミング・ITに触れたきっかけは何でしたか？

三船：私が前の職場で働いているときに、IT系のWebデザイナーをしているお客さんがいたんです。そこから紹介を受けたのがきっかけになります。当時は様々な収入の窓口を得て自由な働き方をしたくて、中でもプログラミングはこれから必須になると考えたので学習を始めました。

ーーーWebデザイナーを目指した経緯は何ですか？

三船：私は高校を卒業してから青森の陸上自衛隊で4年働いたのですが、退職してからはもともと興味のあったボクシングを22歳で始めたんです。3年間プロボクサーとして活動したあと、引退する際にゴミ収集のアルバイトをしていたこともあり、ご縁を通じて千代田区の公務員として2年勤務しました。

そして、もともと小さい頃から心理的な世界に関心があったので、銀座で3年ほどカウンセリング・占いの仕事をしていたんです。その中でキャリアを考えるうちに、「プラスで収入源がほしい」と思うようになりました。

たまたまWebデザイナーとして様々な場所を転々として働く人が周りにいたので、「自由なライフスタイルで理想的な働き方をしているな」と、憧れて目指し始めた感じです。

ーーー当時抱えていた不安はありましたか？

三船：私の学歴は高卒なのですが、学生時代からとにかく勉強が苦手で学年最下位の成績だったため、大学に入学できるレベルではなかったんですね。そのため、自衛隊やゴミ収集など体を動かす仕事しかできず、ボクシングを引退したあとも就職試験を10社以上受けて全滅しました。

できることが限られていて「社会不適合者」という感覚が生まれ、当時はとても不安な日々を過ごしていたと思います。「会社に入れないから、自分でスキルを身につけてやっていくしかない」という状況でしたね。

ノーコードツールでWeb制作 ！クレームも乗り越えて業務継続した

ーーー現在の詳しい業務内容を教えてください。

三船：今は基本的に「Wix」というノーコードツールを用いて、個人・法人からの紹介のみでWeb関連の定期的な依頼をこなしています。

あと、HPを提供したクライアントのIT企業から「業績や売上が伸びた」と報告をもらい、「社内に専属でWebができる人がいないので業務委託でジョインしてほしい」という声をもらいました。今月から提携を結んで、案件をもらって働いています。

ーーー現在行っている仕事のやりがいは何ですか？

三船：やはり目に見える形でWebサイトが表示されて、クライアントの業績や成果が上がるとうれしいですね。あと、クライアントが社会的に活躍している姿を見ると、自分の作成したWebページによる成果が伝わってくるので「やってよかった」と感じます。

例えば、私はいま携わっている案件で「福祉乗馬」のWebサイトを作成しています。社会貢献のために障がいを持つ子どもに乗馬を教えたり、社会的に立場の弱い方の支援をしたりする会社なのですが、みんな「日本を良くしたい」という志を持っているんです。

その中に入って仕事をしていると、「スキルを通じて世間の役に立てれば嬉しい」と考え方が変わりました。HP制作の仕事を通じて普段会えない業種の人とご縁ができることも、大きなやりがいであり財産です。

ーーーフリーランスになってから、苦労したことはありましたか？

三船：ノーコードツールを用いたWeb制作を始めて苦労したことは、クレームによる受注減少ですね。

最初は知人に「タダで作ります」と営業して仕事を獲得していましたが、そのあと「ココナラ」「クラウドワークス」などクラウドソーシングサイトで5000円〜1万円といった格安で案件を取り、予約が常に満杯状態になったんですよ。ココナラはプラチナになっていましたね。

その状態で1件クレームが入ったのですが、それからは急に受注がなくなったんです。

そうした苦労はありましたが、運良くご縁のあった会社から業務委託案件をもらったり、個人的に案件依頼が来たりしたので助かりました。その後は、地道なプロセスで単価を10万・20万と上げていきましたね。

仕事をしていればクレームもありますが、むしろクレームは自分の課題を教えてもらえるチャンスだと捉えて、挫折せずに続けていくことが大切だと感じています。

法人化で信頼が増えた！今後何をするにも絡んでくるのがITスキル

ーーー法人の経営者になったことで、それまでと変化したことはありますか？

三船：生活面は大きく変わりましたね。法人化したことで信頼も増えたし、ありがたいことに紹介案件のみで仕事ができるようになりました。

個人事業主の頃は、いまと同じように紹介だけで仕事をしていても、心のどこかで不安なところがあったんです。「先月より依頼が少なくなった」という不安を常に感じていたと思います。

でも、価格の何倍もの価値を出すように出し惜しみなく仕事を続けた結果、いまは専属契約したいという企業も出てきました。大手のIT企業がクライアントなので安定感がありますし、やりたいことと生活のバランスを取りながら働けていると思います。

ーーー三船さんの座右の銘は何ですか？

三船：自分も周りの人も喜んで楽しめるようにするため、「軽やかに生きる」ということを常に意識しています。

ビジネスにしても何事でもそうですが、自分だけが喜んでいてもダメで他人だけが幸せでもダメです。自分も周りもキチンと喜べて、何かあればすぐバランスを取れるような「軽さ」が重要だと考えています。

ーーー三船さんにとって「ITスキル」とは何でしょうか？

三船：世の中の流れとして、ITスキルは「持っていて損しないモノ」だと思います。今後は何をするにも必ずITが絡んでくるので、知識として入れておくことは必要です。

とはいえ、苦手な人は無理して高いスキルを習得しなくてもいいですし、それぞれが自分の特性を活かせればいいと思います。

できることは何でもやる！1歩ずつ目の前のことをこなしていこう

ーーー今後のキャリアビジョンを教えてください。

三船：実は今後、「ITの仕事を続けていくかはわからない」というのが正直なところで、他にやりたいことができれば移行するかもしれないです。

とはいえ、今はせっかくITスキルを学んで人の役に立てているので、未来を良くするような社会的な活動もしたいです。とりあえず「何かできることがあれば何でもやります」というスタンスで、今後も構えていこうと思います。

ーーーこれからITキャリアを志す人が、今やっておくべき行動は何でしょうか？

三船：今の時代、インターネット検索をしたり何か動画を見たりすれば、IT知識は簡単に出てきます。なので、「苦手だからやらない」というのはもったいないです。

私はもともと学歴がなく勉強も苦手で、プログラミングの世界でも「コーディングは他の人に叶わない」と挫折しましたが、ノーコードならできたんですよ。誰でもできることであっても一生懸命やれば形になり、色んなところから案件が来るようになりました。

AIが進化すれば仕事を取られるとも言われますが、「だからやらない」ではなく、できることを精一杯やるべきです。たとえ学習した結果プログラミングが苦手でも、どう貢献できるか意識すればスキルを生かせる場所は必ず出てくるので、挫折しないでほしいと思います。

やっていくうちに必要なものがわかってくるし、私は少なくともITスキルで人生が変わりました。

ーーーこれからITキャリアを歩みたい人に、伝えたいメッセージがあればお願いします。

三船：私も学習を始めたときは「本当に仕事になるのか？」という迷いや不安を持っていました。でも、階段を登るようにコツコツやっていけば自然と道が拓けた気がします。

たしかに、ITを学ぶときは「すぐ仕事にして稼ごう」とショートカットしたくなりますが、1歩1歩目の前のことを着実にこなしていくと、どこかで必ずあなたのスキルを必要とする人が出てくるはずです。そこで出し惜しみせず、たくさん与えましょう。

学ぶこと自体はもちろん大事ですが、そうした貢献姿勢を持っていれば、さらにやりたいことが形になっていくと思います！