IT研修講師を経て情報技術のYouTube動画を配信！教える仕事でやりがいを得るまでの軌跡

IT業界でキャリアを築きたい…
IT業界の道に進むと、どんなものが得られるの？

このような悩みの答えになるような経験をされた、菅原さんにインタビューを行いました！

菅原さんがIT業界で研修講師を経てIT教育系YouTuberになった経緯や、現在の業務内容など様々な内容を伺ったので、これからITキャリアを目指したい人はぜひ参考にしてください。

肩書	YouTuber
雇用形態	フリーランス
現在の業務内容	・YouTubeチャンネル運用業務全般 ・情報技術学習動画の撮影および配信

なお、菅原さんがIT教育系YouTuberになるまでの経緯は、次の動画でも紹介しているので是非ご覧ください。

東京工業大学を経てIT研修講師に！転勤を機に退職してYouTuberデビュー

ーーープログラミング・ITに触れたきっかけは何でしたか？

菅原さん：私がちょうど高校生の頃にインターネットが流行し始めたのですが、触れてみると「面白そうだ」と思い情報系の大学に進むことを決めました。

そのあと東京工業大学情報工学科に進学して、初めて本格的にプログラミングを学んだという形になります。

ーーーその後、どのようにして現在のキャリアに至りましたか？

菅原さん：私は大学生の頃に塾講師のアルバイトをしており、教えることが楽しかったので「予備校の講師になりたい」と考えていました。

しかし、せっかく学習していたITを活用しない仕事に就くということに対して、家族や友達から猛反対されたんです。

そのため「IT」を活用しつつ「教える」という両方を満たせる「IT研修」という業界に進むことにしました。そのことを反対していた周囲に改めて伝えると賛同してもらえたので、私も納得してIT研修会社に就職できました。

何年か働いたあと、転勤したことで職場が遠くなったため退職し、YouTubeを通じた指導を始めたという形になります。

ーーー現在の活躍に至るまでに大変だったことはありますか？

菅原さん：いま私はプログラミングについて教えるYouTubeチャンネル「せかチャン」を運営していますが、真面目な動画はあまり再生してもらえません。

そのため、最初は全く再生回数が増えず、たくさんの人に見てもらえるようになるまでに長い時間がかかりました。

しかし、私はIT研修講師をしていたので、プログラムをわかりやすく教える力には自信があったんです。そのため、動画の結果や登録者数よりも、より良い授業動画を作ることだけを考えたことで視聴者数が増えたのではないかと思います。

やりがいは視聴者からの感謝のコメント！会社員時代より裁量が増えた

ーーー現在のメイン業務を教えてください。

菅原さん：いまの業務でいうと、割合としては9割以上がYouTubeの運営です。これまでは講師や執筆といった仕事のオファーをもらっても、YouTubeに全力を注ぎたかったので断ってきました。でも、今後は別の仕事も増やしていきたいと考えています。

もともと「YouTubeで授業動画をする」というより、「情報技術をわかりやすく伝えて楽しさをわかってもらいたい」という気持ちが芯に強くあるので、特に本を書いたり授業したりする仕事を受けていきたいです。

ーーー仕事のやりがいは何ですか？

菅原さん：私が最もやりがいを感じるのは、視聴者からのコメントを見る瞬間です。

例えば、仕事や家事/育児の両立が大変で苦労していたシングルマザーが、「このチャンネルで勉強して資格をとり在宅ワークができた」という言葉をくれたことがありました。また、最近共通テストで『情報Ⅰ』が始まりましたが、「満点を取れた！」という言葉もあったんです。

自分の配信した動画が本当に誰かの背中を押せていると実感できるので、コメントを見るとモチベーションが湧いてきます。

ーーーフリーランスになって感じる生活面での変化はありますか？

菅原さん：会社員よりもフリーランスのほうがいつどこで働くかなどを自由に決めやすいため、今は会社員時代に比べて裁量が大きくなったと感じます。

例えば、私の妻は常に平日働いているので、私が妻の代わりに子どもたちの学校行事に参加してあげられます。このように、自分で自由にスケジュールを決めて動くことができるのは大きいですね。

努力はウソをつかない！ITスキルとは鍛えておくと役立つ「筋肉」

ーーー菅原さんの座右の銘を教えてください。

菅原さん：私は昔から「努力はウソをつかない」というキーワードを手帳に書きこんでいます。

中学時代に部活の先生から言われた言葉なのですが、結果をすぐに求めるより経過を大切にしたいと思い、この言葉を座右の銘として拝借しました。

私のYouTubeチャンネル「せかチャン」は「わかるって楽しい」をキーワードにいろんなコンテンツを提供しています。

勉強は、理解できると楽しいですよね。ITスキルもそうですが、理解して楽しいと感じると、次は色々な創意工夫が生まれてくるものです。そこから自己成長して、結果が出て自信につなげることができます。

そのため、私は「勉強が前向きに楽しく生きるきっかけになる」と思い、さまざまなコンテンツを提供しているという感じです。

ーーー菅原さんにとってITスキルとは何ですか？

菅原さん：私にとってITスキルとは、ひと言でいうと「筋肉」です。

例えば、私たちも筋トレしたり走ったりして筋肉を鍛えておけば、普段から軽いフットワークで動けますよね。また、誰かが重い荷物を持っていたら、変わりに持ってあげることもできます。

それと同じように、ITスキルを身につけておけば普段の生活や困りごとの解決に役立てられるので、ITスキルは必要不可欠です。

ITに限ったことではありませんが、知識は何でも武器になると考えて日々勉強しています。

今後も学ぶ楽しさを伝えたい！まずはどんな仕事があるのか見てみよう

ーーー今後のキャリアビジョンを教えてください。

菅原さん：私の場合、仕事の根本に「勉強する楽しさを伝えたい」という考えがあります。そのため、キャリアの軸としては、「ITもプログラミングも理解できると面白い」と伝える仕事がしたいですね。

今はほとんど動画メインで活動していますが、今後は他にも書籍や講習・講演会などを通じて、学ぶ楽しさを伝えようと考えています。

ーーー今後ITキャリアを歩みたい人が、今やっておくべき行動は何ですか？

菅原さん：ひと言で「IT」といっても幅広いし、仕事もたくさんあります。なので、まずはどんな仕事があるのかを見てみるだけでも、将来像が具体的に見えてくるのではないでしょうか。

例えば、クラウドワークスなどのようなフリーランス向けの求人サイトに目を通してみて、どういう仕事があるのか探してみると良いですね。

その中で「楽しそう」と思うものを見つけてみてください。「お金のため」「やらされる」ということよりも、自分がやりたい仕事のほうが自然とスキルアップにつながるので、まずはどんな仕事があるのかを見てみましょう。

ーーーこれからITキャリアを歩みたい人に、伝えたいメッセージをお願いします。

菅原さん：「迷っているくらいならチャレンジしてみよう！」と伝えたいです。

誰も未来のことはわからないのですが、わからないことに対して人は不安になってしまうんですよね。不安を払拭するには、実際にチャレンジしてみるしかありません。

人間としては何もしないことが最もラクなので、どうしても現状維持を選んでしまいがちです。しかし、個人的には平坦な人生より喜怒哀楽のある人生のほうが楽しいと思うので、もし迷っているなら踏み出してみましょう。踏み出すことが自分の成長につながると思います！