システム会社勤務を経てWeb制作会社を設立！ITキャリアで感じた「教育」の重要性

ITスキルをつけて色んなことに挑戦したい！
Web業界で起業したいけど何をすれば良いんだろう…

このような悩みの答えになるような経験をされた、谷口さんにインタビューを行いました！

谷口さんがWeb制作会社を起業して現在に至るまでの経緯や、現在の活動内容など様々な内容を伺ったので、これからITキャリアを目指したい人はぜひ参考にしてください。

肩書	株式会社H2Ospace 代表取締役
雇用形態	代表取締役
現在の業務内容	・Webサイト制作 ・プログラミング教育

なお、谷口さんがWeb制作会社を設立するまでの経緯は、次の動画でも紹介しているので是非ご覧ください。

少年時代の夢はゲームプログラマー！システム会社勤務を経てWeb制作会社を設立した

ーーープログラミングに触れたきっかけは何ですか？

谷口さん：私がプログラミングに触れたのは、小学校5年生の頃でした。

ちょうどファミコンなどのテレビゲームが普及し始めて流行したので、自分でもプレイしてみたところ「自分でゲームを作ってみたい！」と思うようになったんです。

そこで、父親から会社で使用しているPCを借りてゲームを作ってみたところ、「自分で作れる」と実感できてゲーム制作にのめり込んだのが、プログラミングに触れた最初のきっかけになります。

ーーーどのようにして現在のITキャリアに至りましたか？

谷口さん：最初に抱いた「ゲームプログラミングをやりたい！」という気持ちは小学校から高校まで続き、高校を卒業した後はゲーム制作を学ぶために専門学校へ進学しました。

しかし、ちょうど就職氷河期の時代だったため、50社以上のゲーム制作会社に応募したもののどこにも採用されなかったんです。結局とあるシステム会社に就職することになり、大きな挫折感を味わいました。

それでも、せっかく学んできたゲーム制作のノウハウを何かの形で活かせないかと考えていたところ、高校生の頃に「パソコン通信」というものがあったのですが、それを利用すると遠くの人とも繋がれることに興味を持っていたのを思い出しました。そこで当時普及し始めていたインターネットを利用して、自分でゲーム制作のノウハウを発信するホームページを作ってみたんです。

ホームページ運営やメール配信を会社で働きながらも続けていたところ、そのホームページを見たインターネットプロバイダの会社から声をかけられ、「メール事業を一緒にやらないか」とオファーをもらいました。2年後にその会社へ転職し、インターネットエンジニアとして働くことになりました。

さらにその2年後には独立して、自分の会社を設立したという流れになります。

ーーー現在の活躍に至るまで苦労したことはありますか？

谷口さん：起業した当初は1人で案件を獲得して、ほぼフリーランスのような形で取引先企業の仕事を手伝っていました。その後、妻に経営を手伝ってもらったりアルバイトを雇ったりして、徐々に会社が大きくなっていったという感じです。

その後、事業拡大を目指して事務所を借り、サービス開発にチャレンジしたのですが大失敗してしまいました。会社が傾き、「このままでは潰れてしまう」という危機に直面したため、事務所を解約して自宅での制作に戻り立て直しを図りました。

その頃は本当にがむしゃらに仕事を取った記憶がありますね。外注に頼るとコストがかかるため、自分ができる範囲内で仕事をこなして必死に赤字を埋めていきました。

現在はWeb制作と教育事業が半々！ITを学ぶことで新技術に感動できる

ーーー現在の詳しい業務内容を教えてください。

谷口さん：時期によって業務の比重に多少変動はありますが、私は「教育を大切にしたい」という思いが強いので、Web制作事業と教育事業の割合を半々くらいにしています。規模が大きい制作の依頼を受けると、そちらの比重が高くなることもありますけどね。

また、やりたいことがある人を支援することに魅力を感じているため、自分が持つ知識やノウハウをもとに書籍の執筆や教育関連の仕事をすることもあります。楽しく取り組めているので、今後も続けていきたいです。

教育に関しては動画の可能性を感じており、学校で直接教えるより何度でも見られる動画教材は良いと思ったので、現在は教育系動画の制作および配信も行っています。

ーーー仕事のやりがいは何ですか？

谷口さん：私がプログラミングを始めた当初は、様々な人と繋がりを持つことが簡単ではない時代でしたが、「インターネットだと気軽に他人と繋がれる」という点に魅力を感じていました。自分が発信したいことを広く届けられるだけでなく、情報を得ることも簡単になったと思います。

そのため、通信技術やAIなど新たなテクノロジーの可能性を模索する楽しさが、仕事のやりがいという感じですね。

私の会社では主にWeb制作の仕事をしていますが、特に中小企業や個人事業主など小さな企業を後押しすることにやりがいを感じています。

ーーー仕事上で大切にしていることは何ですか？

谷口さん：私の会社では「ちゃんとWeb」というコーポレートテーマを掲げています。

これは、Web制作の技術が発展して複雑化していき、様々な手法が生まれる中で「Web標準」という考え方が出てきたことに由来しています。

学びに関しても「ちゃんとした」教材を選ぶことが大切なので、学校や教材の質に気をつけてほしいという思いも込めています。

ーーー谷口さんにとって、ITスキルを学ぶメリットは何ですか？

谷口さん：コンピューターやスマホの仕組みを理解できるだけではなく、新しい技術が登場した際に原理を理解して感動できるのがIT学習の大きなメリットです。例えば、最近のAI技術も「こういう機械学習をしているんだな」とすぐに理解できるので、プログラミングの基礎を学ぶことはとても有意義だと思います。

私は最初ゲームを作りたいと考えてプログラミングを学び始めましたが、今でも「学んでおいて良かった」と感じていますね。

今後はIT教育を改革したい！基礎を大事に価値ある学びを続けよう

ーーー今後のキャリアビジョンを教えてください。

谷口さん：今後は、子どもたちのためにプログラミングやITの教育改革をしていきたいと考えています。

プログラミング教育のための動画を作り続けることはもちろん、AIを活用して学習の効率化や分かりやすさの向上にも取り組んでいきたいです。また、AIプログラマーの育成・支援も行いたいと考えています。

ーーーITキャリアに進む前にやっておくべきことはありますか？

谷口さん：私は個人的に、コンピューターの基礎知識を軽視せずに学習してほしいと考えています。

例えば、私はもともと高校時代に現在の「基本情報技術者試験」にあたる資格を取得しましたが、基礎知識があるだけで以降の成長スピードが違ってくると実感しました。

最近は風潮として資格不要論もありますが、まずは焦らずに資格勉強することをオススメます。

ーーーITキャリアを目指すか迷っている人にメッセージをお願いします。

谷口さん：私は学ぶことが好きなので、最近ではAIなどを中心にさまざまな分野について常に学び続けています。

学ぶことで自分が成長している感覚を掴めるので、とても楽しいです。「勉強」という言葉に抵抗がある人もいるかもしれませんが、私は「学び」という言葉をよく使います。

学び続けることには大きな価値があるはずです。ぜひ、楽しみながら学び続けてください！