IT社長を目指したいけど、本当に可能?
IT業界の道に進むと、どんなものが得られるの?
このような悩みの答えになるような経験をされた、わけんさんにインタビューを行いました!
わけんさんがIT業界で会社を設立した経緯や、現在の業務内容など様々な内容を伺ったので、これからITキャリアを目指したい人はぜひ参考にしてください。
わけん
1981年生まれ。大学院を卒業後、任天堂に入社してCGやグラフィックを中心にゲーム制作を行ってきた。その後、新しいことに挑戦したいという思いから、退職して合同会社を設立。ゲーム出品イベントで賞を何度も受賞しており、そこで得た開発支援金を使用してゲーム開発にいそしむ。
現在はヒット作を目指して、学生たちも積極的に雇いつつ鋭意制作中。
肩書 | Nukenin合同会社 代表社員 |
雇用形態 | 経営者 |
現在の業務内容 | ・ゲーム制作 |
なお、わけんさんが会社を設立するまでの経緯は、次の動画でも紹介しているので是非ご覧ください。
きっかけは学生時代のCG経験!任天堂で10年ゲーム制作に携わり独立した
ーーープログラミング・ITに触れたきっかけは何でしたか?
わけん:もともと私は漫画家になるのが夢だったのですが、大学生になっても1度も作品を書かないまま生きてきて「このままではマズい」と思ったんです。当時は理系の大学に通っていたので、「理系の知識を活かしつつ漫画っぽい仕事ができないか」と思い、アニメやCGの業界ならいけそうだと考えました。
そこでCGを勉強できる大学院に入ったのですが、エンタメは好きなものの「就職」ということを考えたときに、「アニメ業界は給料が安くゲーム業界は給料が高い」という話を聞いたんですよね。
さらに、任天堂がアニメを作るかもしれないという噂も流れており、「アニメやエンタメに関われるかもしれない」ということでゲーム業界を目指した感じですね。その後、仕事の中でプログラミングを学んでいきました。
ーーー在職中はどんな仕事をしていましたか?
わけん:私は大学院でCGを勉強していたので、主にグラフィック周りのプログラムをしていました。シェーダーをかいたりレンダリングしたり、設計したりアーティストと相談したり。
関わった作品としては、有名どころでいうと古くはWiiの「New スーパーマリオ」や「ピクミン3」「スプラトゥーン」などですね。
ーーーその後、どのように今のキャリアを選んでいったのでしょうか?
わけん:私は任天堂で10年働いたのですが、このまま働いても5年後・10年後の未来が何となく想像できてしまい、面白みにかけると思ったんです。人生にランダム性を増やしたいと思い、辞めたというのが理由の1つになります。
あと、私は海外に住みたいという思いを持っていたのですが、任天堂にいると海外で働く機会がなく、希望は出すもののなかなか通らなかったんですね。
やはり任天堂は規模が大きいので、例えば「こういうゲーム作りたい」と希望する場合でも、商品化までの道のりが遠いんです。自分で制作工程の全部を見渡せないため、面白みを感じづらくなったというのも退職理由の1つですね。
最初は利益が出ない時期も…今はゲームの受賞で得た支援金を元に制作する日々
ーーー独立すると宣言したとき、周囲の反応はどうでしたか?
わけん:周りからはよく、「もったいない」と言われたりしました。それはおそらく、「せっかく大手でキャリアを築いてきたのに何で?」ということだと思うのですが、私は何がもったいないのかすぐに理解できなかったです。
確かに、後から思えば任天堂に入っているということはバリューがあるのですが、その当時の自分にとっては自由さのほうが重要だったので「もったいない」とは思いませんでしたね。
一方で、家族は私の性格を理解していたと思うので、「やるなら仕方ない」という感じで私の決断を受け入れてくれました。
ーーー独立したことで、大変だったことはありますか?
わけん:最初の頃、すぐには軌道に乗りませんでしたね。
一応、「2年ほどは給料がなくても食べていけるくらい稼いでおこう」と計算して任天堂を辞めたので、金銭面の不安はなかったんですよ。とはいえ、「ゲームを作ったものの利益が週百円」という収入のない時期がありました。
何とか半年後にAppleアプリでフィーチャーされて収益が出て、「コレで食べていける」という感じになったのですが、その辺りまでは少し苦労したといえますね。
ーーー現在の詳しい業務内容を教えてください。
わけん:色々なゲームを制作してきたのですが、その中のとあるゲームがGoogleの「インディーゲームフェスティバル」というイベントで「ジャンプ+賞」というものを受賞して、開発費を1000万円までサポートしてくれることになりました。ここ4-5年は、そうした支援金を使って開発する流れを続けています。
集英社から賞を頂いたほか、その後2021年の「インディーゲームフェスティバル」では「東宝賞」を受賞しました。そちらも同じく支援金を出してくれたので、2023年にPCゲームとして「Godzilla Voxel Wars(ゴジラボクセルウォーズ)」を制作しました。一応、ゴジラ生誕70周年記念のタイトルになります。
あとは、直近でいうと本日の収録2日前に「GYAAR Studio(ギャースタジオ)」というバンダイナムコの小会社から、制作したプロトタイプゲームが賞をもらいました。こちらも開発支援金は最大1000万円で、最近は「開発支援金をいただいては制作をしている」という感じですね。
こう並べるとカッコよく聞こえるかもしれませんが、全然そんなことはないんですよ。支援金を使って制作したものの、まだ爆発的にうまくあたってないために追加費用が出続けているだけで、「本当は支援金をもらわなくても作れるようにならないといけない」と思い奮闘しているところです。
ーーーちなみに、最近の代表作である「ゴジラ」のゲームで工夫したポイントは何ですか?
わけん:このゲームは、簡単に言うと「ゴジラの詰将棋」ですね。ゴジラを含めた東宝の怪獣が出てきて敵を倒すゲームで、怪獣をボクセルで表現したためかわいい見た目に仕上がっています。
もともと「Into the Breach」というゲームにインスパイアされて作ったのですが、自分がプレイしていて「こうしたらもっと楽しめる」と思った部分があり、自分好みに作り変えつつゴジラIPを乗せた形です。レビューも97%が好評ということで、反応としては上々かなと思います。
制作には1年半かかっていますが、自分で言うのも何ですけど早くできたほうですね。
ちなみに、今回のゲームではいかにコストを抑えつつリッチに見せるかを考えました。3Dで制作する場合、一番コストがかかるのはモデリングやアーティストの人件費ですが、ボクセルを使うことで低コスト・低工数を実現した形です。
一緒に働く学生の成長がやりがいに!ITスキルは食いっぱぐれない保険
ーーー現在行っている仕事のやりがいは何ですか?
わけん:やりがいは日々変わっていきますね。今回のようにいきなり賞をもらえるのも嬉しいですし、最近は一緒に制作に携わってくれている学生の成長がやりがいになってきました。
私が多少教えたりはしますが、学生たちが元々優秀なのもあってか自然に成長していくというか、私が「コレをやってね」と頼めば後はどんどんスキルが上がっていくんです。
このように、制作に触れられるような「場がある」ということが重要だという思いから、私は京都で「京ユニ」というコミュニティを立ち上げました。簡単に言うと、Unityを使って「もくもく会」をするコミュニティですね。
そこで学生と仲良くなり仕事を手伝ってもらったのがきっかけで、学生を積極的に雇うようになりました。例えば、京都大学のパソコン部に乗り込んでプレゼンをして、アルバイトに興味がある人の中から真面目そうな子を雇ったりしたこともあります。そこから、後輩を紹介してもらって続いている感じですね。
ーーーわけんさんの座右の銘は何ですか?
わけん:「人間、悪い人はいない」ということですかね。よほどのサイコパスでない限り、「悪い人になろう」と考えてなる人はほぼいないと思うので、相手が悪い人に見えたときは「単純に情報が欠落しているだけだ」と考えるようにしています。
例えば、相手の姿が見えていなかったり、逆に相手がこちらをよく理解していなかったりするから、悪い行動を取れてしまうわけです。お互い歩み寄る意思のもとに情報を開示し合えばいい所に落ち着くので、そういう意味で本来的に悪い人はいないと思うようにしています。
ーーーわけんさんにとって「ITスキル」とは何でしょうか?
わけん:私にとって、ITスキルとは「保険」ですかね。これさえあれば何とか生きていけると考えています。
任天堂を退職するときも、やはり大企業を辞める恐怖感は若干ありましたが、ITスキルがあるからいつでも再就職できるという安心感はあったんですね。「これさえあれば食いっぱぐれることはないだろう」という保険になるのがITスキルだと思います。
50歳で芸大受験を目指す!?臆することなく失敗して人生を切り開こう
ーーー今後のキャリアビジョンを教えてください。
わけん:まずはゲームを完成させて、大ヒットさせて大稼ぎしたいというのが1つの目標ですね。あと、作りたいゲームがあるため今後も制作を続けますし、50歳くらいで大学に入り直したいので芸大受験をしてみたいです(笑)。
60歳になったら妻と一緒に語学留学海外へ行きたいというのもありますし、今後の人生で実現させたいビジョンは結構たくさんありますね。
ーーーこれからITキャリアを志す人が、今やっておくべき行動は何でしょうか?
わけん:今だと、「ChatGPTを使い倒す」というスキルをつけておくのが重要だと思います。
さらにメタ的なスキルでいうと、やはりITやプログラミングは変化が激しい業界なので、変化を面白がって乗っかることが重要です。逆に、変化を面白がって乗っかるのが苦手な人にとっては、この業界で働くことが苦痛になると思います。
実際に年を取るにつれて、新しい挑戦に対する敷居が気づかないうちに上がっていく気がするんですよね。意識的に新しいことを取り入れようとしないとすぐに乗り遅れるので、最新情報に触れる習慣を意図的につけておくと良いと思います。
ーーーこれからITキャリアを歩みたい人に、伝えたいメッセージがあればお願いします。
わけん:行動しないで過ごす時間がもったいないですし、特に若い人ほど早く行動して失敗しておくことが重要です。
ゲーム開発もそうですが、手を動かすのが早い人は早く提出を繰り返せるので、フィードバックを受けてどんどん伸びていきます。どんどん手を出して失敗することが学びにつながるので、皆さんも臆することなく出ていけば人生が開けていくはずです!
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