IT業界を目指したいけど、本当に可能?
IT業界の道に進むと、どんなものが得られるの?
このような悩みの答えになるような経験をされた、齋藤さんにインタビューを行いました!
齋藤さんがIT業界でNPO法人を設立した経緯や、現在の業務内容など様々な内容を伺ったので、これからITキャリアを目指したい人はぜひ参考にしてください。
齋藤匠(さいとうたくみ)
1979年生まれ。10年間富士ソフトで開発やプロマネの経験を積んだが、自社開発をするためサイバーエージェントに入社。技術責任者のほかエンジニア育成や人事などを経験し、若い人がエンジニアへの道を諦めなくて良い場を作るため、独立してNPO法人を設立した。
現在は沖縄の貧困問題解決も兼ねて、エンジニア育成で活躍中。
肩書 | NPO法人Everyone.Engineer |
雇用形態 | 経営者 |
現在の業務内容 | ・エンジニア育成 ・ITコンサル |
なお、齋藤さんがNPO法人を設立するまでの経緯は、次の動画でも紹介しているので是非ご覧ください。
サイバーエージェントから独立!NPO法人を作りエンジニア育成を始めた
ーーープログラミング・ITに触れたきっかけは何でしたか?
齋藤:私はもともと工業大学の附属高校に通っていたので、エスカレーター式で大学に上がったのですが、在籍していた一番簡単な学科が「情報工学科」というものに変わったんです。それがきっかけで、一気に大学3年生の頃にパソコンに触れ始めたという感じです。
あと、2003年は私にとって就職活動の時期でしたが、ちょうど就職氷河期と重なっており、SEというエンジニア職だと求人が多かったんですよ。そこで、エンジニアという職業をキャリアとして意識したというのはありますね。
ーーーその後、どのように今のキャリアを選んでいったのでしょうか?
齋藤:システムエンジニアの採用人数が多くあったので、その流れに乗ってSIerである富士ソフトに入社しました。10年ほど開発やプロダクトマネージャーなどの経験積んだあと、「自社開発をやりたい」と思いサイバーエージェントに入社して、インフラエンジニアとして経験を積みました。そのあとバックエンドや共通基盤の責任者をしていきましたね。
その中で、エンジニアを育成するチャンスがあったので、ずっとやってきたという感じです。だんだんエンジニアの育成が自分でも楽しくなってきて、会社で最初の「技術人事」という形でエンジニア専門の人事も担当しました。そのあとは、別の会社で人事をやるなど本当に色々な経験を積んだと思います。
新卒採用をしているときに、「大学が文系なのでエンジニアを諦めている」という人と会うことが多かったのですが、私は「理系でないとできない」というわけではないと考えています。やる気さえあればエンジニアになれるので、諦めなくて済むための場や機会を作りたいと考えていました。
そうした思いや沖縄の貧困問題もあり、「エンジニアとして技術を武器に稼ぐ力をつけさせることで一役買いたい」と思い、NPO法人を設立した形になります。
ーーー大手を退職しての法人設立に対して、周囲からの反応は何かありましたか?
齋藤:私はもともと色々と挑戦する人間だったので、周りも「よく動くね」という感じでしたね。ただ、このタイミングで実行して、しかも昨年沖縄に完全移住した際には、「アホか」くらいに言われたりはしました(笑)。
私は技術的な観点でいうと、サイバーエージェントという成長期の企業で色々経験できたのは良かったのですが、いま改めて転職して同じ役割をしても同じことの再現にしかならないと思ったんです。
私は常にやったことのない領域へ挑戦したいので、今までの「会社のエンジニアを育てる」から、「県民を育てる」という形でスケールを大きくしたいと考えました。
ちなみに、妻は私が動くことに対して「アンタだからしょうがないよね」という感じです。ただ、息子が転校することになるので色々話し合った結果、最終的に納得してもらい3人で沖縄に来ました。
ーーー現在にいたるまでに、苦労したことはありましたか?
齋藤:NPO法人として事業を立ち上げるというのは始めての挑戦でしたが、株式会社とは資金調達の方式が違うので、ファンディングは少し苦労しましたね。
他人からお金を預かって株で還元するという通常のモデルではないので、寄付や銀行での相談くらいしかできないので、やはり一気に大型の調達をするのは難しいところがあります。
そのため、銀行を巡ったり自分からも資金を出したり、クラウドファンディングの無償枠で生徒を集めたりと、地道な積み重ねで乗り越えていきました。
やりがいは周りの成長!本業・副業ともに喜びの声が嬉しい
ーーー現在の詳しい業務内容を教えてください。
齋藤:メインのNPO法人では、最短5か月のオンラインスクールとして、課題をクリアしていく形を主軸にフルスタックの技術を伝えてエンジニアのベースを作っています。
また、エンジニアとしての実務経験がないと就職が難しいので、パートナー企業を中心に保守・運用の仕事をもらい、それを生徒に経験させることで職務経歴書に書けるようにするサポートもしていますね。
そのほか副業として、私がこれまでエンジニアの評価制度を作ってきた経験を活かし、会社に合わせた評価制度や仕組みをスタートアップで一緒に作っているという状況です。
ーーー現在行っている仕事のやりがいは何ですか?
齋藤:副業のほうでいうと、例えば評価制度を作る上では、単に提案するだけでなくクライアント企業の全社員とも1on1でミーティングをするんですよ。
いまNPO法人のほうで指導を受けている生徒もそうですが、最初はみんな不安そうな雰囲気なのに、彼らは次に会うたびにどんどん成長していくんですよね。「周りの成長に自分が関われている」というのが一番の喜びです。
例えば、NPO法人のプログラムを修了した生徒が内定したり、パートナーの仕事をこなして良いコメントをもらった時は「やってよかったな」と思います。本人に稼げるスキルがついて給与に還元されると、良いスパイラルになっていくでしょうね。
「やるかやらないか」!やりたいことの実現に絶対必要なのがITスキル
ーーー齋藤さんの座右の銘は何ですか?
齋藤:私がよく他人に言っているのは、「やるか、やらないか」ですね。
例えばエンジニア育成の講座において、生徒は今までやったことがないことを学ぶので、当然難しいわけですよ。パソコン操作から始めていって難しい壁にあたるはずですが、私は彼らがそうしたときに「逃げる人間」になってほしくないんです。
「やるか、やらないか」という言葉の裏には「やれ」というのがもちろんあるのですが、今まで関わってきたメンバーにはケツを叩くイメージでよく言っていました。
あと「ファッションエンジニアにはなるな」ということもよく伝えています。新しい技術の表面だけ理解するよりも、本質を理解するようになってほしいと思うんです。ミドルウェア単体の使い方だけでなく、根本的な思想を理解して使うようにするなど、表面的ではないエンジニアを目指すべきだと私は考えています。
ーーー齋藤さんにとって「ITスキル」とは何でしょうか?
齋藤:社会において、ITは技術的にも一般化される領域に来ているので、ITスキルとは「やりたいことを実現させるのに絶対必要なもの」という感じで捉えています。
例えば「家を作りたい」となった際も、いまはDXで色んなものがシステム化されており、SaaSなども普及している中で絶対にITに触れると思うんです。そのときに、完全に全てをプログラミングで作るわけでなくとも、理解して利用するための基礎知識は持ったほうがいいと思います。
ITスキルとして知識があったほうがシステムをよりうまく使いこなせますし、本来やりたい業務に集中することもできますよね。いま「IT×ビジネス」というのが主流なので、その片輪は誰もが持っておくべきだと感じています。
日本のエンジニア人口を底上げしたい!調べるよりまず行動しよう
ーーー今後のキャリアビジョンを教えてください。
齋藤:私はいま沖縄を中心にエンジニアの育成をしていますが、他のエリアも含めて「エンジニアを増やしたい」という相談が来るんですよ。日本国内で全体的に「エンジニアが少ない」ということを肌で感じているので、「日本国民の◯割がエンジニア」という感じで、エンジニア人口を底上げする一翼を担いたいと考えています。
私のNPO法人に関しても、「あそこ出身の生徒はいいよね」というブランド価値を形成していきたいですね。
ーーーこれからITキャリアを志す人が、今やっておくべき行動は何でしょうか?
齋藤:いまプログラミングを学ぼうと思うと、公式ドキュメントやYouTubeなど、無料のものがいっぱいあります。なので、何か1種類見つけて手を動かすことですね。それでプログラミングが面白いかどうか判断してみてください。
手を動かさずいきなり本格的にチャレンジするより、まず1回軽くチャレンジしてみて「楽しい」と思えるかというのが大事なので、「調べるよりまず行動する」というのを心がけてほしいです。
いろいろ情報を調べてから始めようとすると、選択肢だけ増えていくので動けなくなります。周りから見ると「やればいいじゃん」という話になるので、とにかくサイトを1個完コピするなど、実際に手を動かしてみたほうがいいと思います。
ーーーこれからITキャリアを歩みたい人に、伝えたいメッセージがあればお願いします。
齋藤:もし「エンジニアとはどういう人達なんだろう」「エンジニアになった結果どうなるんだろう」ということが気になるなら、イベントに顔を出してみるのもアリですね。
今なら「compass」などイベントサイトで、オンライン・オフラインともに検索できます。実際に働いている人の雰囲気をイベントで見て、この輪に入りたいかどうかを考えると1つの基準になるはずです。
あとは、エンジニアのブログやXを見てみたりして、エンジニアの働き方を常にウォッチできる状態を作ってしまうのがいいと思います。頑張ってください!
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