30歳の節目にフリーランスエンジニアに転身！ITスキルでノマドワークを実現するまで

IT業界を目指したいけど、本当に可能？
IT業界の道に進むと、どんなものが得られるの？

このような悩みの答えになるような経験をされた、森さんにインタビューを行いました！

森さんがIT業界でフリーランスエンジニアになった経緯や、現在の業務内容など様々な内容を伺ったので、これからITキャリアを目指したい人はぜひ参考にしてください。

肩書	フリーランスエンジニア
雇用形態	フリーランス
現在の業務内容	・SaaSサービスの開発 ・Webアプリケーションの開発 ・WordPressの保守/運用 ・サーバー構築 などetc.

なお、森さんがフリーランスになるまでの経緯は、次の動画でも紹介しているので是非ご覧ください。

世界のどこでも働けるようIT業界へ！30歳の節目で退職して独立

ーーープログラミング・ITに触れたきっかけは何でしたか？

森：私がはじめてITを知ったのは、大学3年生の頃でした。

当時私はアメリカに1年間だけ留学しているタイミングだったのですが、将来どういうキャリアを築いていこうか悩んでいたんです。そんな時に、たまたま他の地域にいる日本人と会って話したところ、IT・プログラミングに関する話を聞いて興味を持ちました。

私は世界のどこでも働ける人材になりたいと考えていたので、「手に職をつける」という観点でITエンジニアを選んで就活に望みましたね。

ーーーその後、どのように今のキャリアを選んでいったのでしょうか？

森：当時は今から8年前の2016年頃だったので、「未経験でもOK」という会社がチラホラ出てきた感じでした。なので、そのうちの1社であるアプリ開発系の会社にエンジニアとして入り、5年ほどデスクトップアプリとWebアプリを主軸に携わりました。

その後は、インフラ系の会社に入って2年半ほど働いてから、独立したという流れになります。

というのも、私はもともと学生時代から「ノマド的な働き方をしたい」と考えており、会社員でスキルをつけてからフリーランスになろうと計画していたんですよ。去年ちょうど30歳の節目ということで、退職してフリーランスに転身しました。

ーーー独立することに対して、周囲からの反応は何かありましたか？

森：最初は親から反対されていましたね。私の親世代には多いことですが、「安定した会社に入って一生勤めあげる」という考え方だったので、「アンタ会社を辞めたら仕事と安定はどうするの？」と言われていたんです。

ただ、ノマドになりたいとは前から伝えていたので、私が去年30歳になりいよいよ今年チャレンジすると伝えたら、親も「自由にしたらどう？」と思考が変わったのか認めてくれました。

ちなみに周囲の友人はもともと応援してくれていたので、特に今は気にすることがない状態です。

ーーー現在にいたるまでに、苦労したことはありましたか？

森：新卒で全然わからないITの仕事に就いたので、会議で上司や仕事先の人が話していることが何もわからず、最初は苦労しましたね。ただ、1年2年と経つにつれてだんだん理解できるようになりました。

あと、私が新卒の頃はギリギリ長時間労働がある時代だったので、スキルがない状態で長く働いたりプロジェクトが炎上したりとかなり苦労しました。ただ、いま思えば最初にたくさん苦労しておいてよかったと感じます。

開発や保守など幅広い業務を行う！感謝の声が仕事のやりがい

ーーー現在の詳しい業務内容を教えてください。

森：1つは「Saasサービス開発」ですね。企業が使うサービスに関して、インフラ構築からフロント・バックエンドの開発まで一貫して行っています。

他には、「福祉関係の企業が使うWebアプリサービス」を作成しています。例えば、行政から福祉系の補助金をもらったときに、金額と資料とのミスマッチを探して「本当はこんなにもらえました」と提示するイメージです。

あと、「業務システムの自動化」も行っていますね。例えばある関連ワードのプレスリリースを、企業が管理するWordPress内の「ニュース」項目として記載したい、という依頼を受けたとします。

そうした場合、プレスリリース情報をnotionで引っ張り、ニュースとして出したいものだけチェックすれば自動で記事にしてXにポストする機能をつけたりしていますね。

他にも、主にWordPress関連のWebアプリにまつわる業務も請け負っています。例えば、民泊系のサイトをインフラから構築してカスタムしつつ、保守・運用している感じですね。

また、Xサーバーやロリポップといったサーバーの構築も行うなど、業務は多岐にわたります。

ーーー現在行っている仕事のやりがいは何ですか？

森：受けた依頼に対して、自分ならではの付加価値をつけて返せると嬉しいですね。

いま基本的に関わっているお客さんはスタートアップが多いので、設計もほとんどなく「こういうものを作ってほしい」とメールで依頼が来る感じなんです。

でも、少しずつすり合わせながら作成して最終確認を取る時に、「キチンと要件を固めていなかったのに、ここまで形にしてくれてありがとう」と褒めてもらえたりします。相手の期待を上回るものを提供して感謝されると、非常にやりがいを感じますね。

人生一度きり！どこでも誰とでも仕事できるツールがITスキル

ーーー森さんの座右の銘は何ですか？

森：意識している言葉は、「人生は一度きり」「人間いつ死ぬかわからない」という2つですね。後になって「あの時あぁしていればよかった」と思ってしまわないよう、この2つは常に念頭に置いています。

私の場合は、学生時代から抱いてきた「ノマドワーカーになりたい」という夢が遂行できているので、人生で後悔しないポイントは達成できたと思います。

ーーー森さんにとって「ITスキル」とは何でしょうか？

森：私にとってITスキルとは、「世界のどこでも、仕事仲間が誰でも、仕事ができるツール」です。もし同僚やクライアントが日本とは違う国籍であっても、ITスキルは世界共通だと私は思います。

ITのスキルを持っていれば「他の国にいる人と働く」など仕事の選択肢を増やすことができるので、ITスキルは英語のようなツールだと言えますね。

開発しつつ上流工程に携わりたい！後悔するより小さな一歩を踏み出そう

ーーー今後のキャリアビジョンを教えてください。

森：ノマドワークはしばらく続けます。ただ、現在は自分のポートフォリオといえるものを持っていないので、今年作ろうと考えているんですよ。

ポートフォリオになるようなクオリティの高いWebサービスを作り、それをもって海外の案件取りたいですね。来年か再来年辺りには、日本だけでなく海外の案件も取れる人材になりたいと考えています。

4〜5年はアプリ開発を続けていき、40〜50歳くらいには上流工程のポジションについて、開発メンバーに作業をお願いする立場になっていたいですね。

ーーーこれからITキャリアを志す人が、今やっておくべき行動は何でしょうか？

森：ITスキルを身につけるには、大きく分けて2つのパターンがあります。

1つは「Udemy」「Progate」などのサービスを使う独学です。いまはネット上で色んなプログラミングサービスがあるので、IT企業に入る前に独学でプログラミング知識を深められます。

もう1つは、「スクール」などでプロに教わる方法です。自分だけではどうしてもわからずアドバイスがほしい場合、キャリアのある他人からアドバイスをもらうほうが効率的に学習できます。

だいたいこの2パターンになるので、独学か教わるかという行動をまず始めてみるべきですね。

ーーーこれからITキャリアを歩みたい人に、伝えたいメッセージがあればお願いします。

森：やらなかったことで将来的に後悔するくらいなら、いま一歩足を踏み出すのは大切です。ただ、いきなり大きな一歩を踏み出すのではなく、プログラミングを少し触ってみるなど小さい一歩から入り、徐々にIT業界に慣らしていくのがいいと思います。

最初の一歩を踏み出すのは自分の意思しだいなので、とにかく最初は「Udemy」「Progate」など何でも1つ試してみましょう！