本業でも副業でもゲーム開発づくし！ゲームプログラマーというITキャリアで得たやりがい

ゲーム開発に興味があるから仕事にしたい…
IT業界の道に進むと、どんなものが得られるの？

このような悩みの答えになるような経験をされた、赤池さんにインタビューを行いました！

赤池さんがIT業界でロボット工学を経てゲームプログラマーになった経緯や、現在の業務内容など様々な内容を伺ったので、これからITキャリアを目指したい人はぜひ参考にしてください。

肩書	ゲームプログラマー
雇用形態	正社員
現在の業務内容	・ゲーム開発 ・Kindle執筆　など

なお、赤池さんがゲームプログラマーになるまでの経緯は、次の動画でも紹介しているので是非ご覧ください。

ロボコンでゲーム開発の楽しさを発見！専門学校でゲーム開発を学び始めた

ーーープログラミングに触れたきっかけは何でしたか？

赤池さん：中学生の頃に受けた技術の授業で、ロボットに命令を与えて動かす実習をしたのが最初でした。とても新鮮で面白かったのを覚えています。 

また、当時遊んでいたゲームには自分でステージを作れる機能があり、試行錯誤しながら仕組みを考える楽しさに夢中になりました。

この経験をきっかけにロボット工学に興味を持ち、プログラミングを学べる工業高校に進学したという形になります。

ーーーその後、どのように今のキャリアを選んでいったのでしょうか？ 

赤池さん：高校でプログラミングを学ぶなか、ロボコンでゲーム制作に触れる機会があり、ゲーム開発自体に興味を持ちました。

そのあとゲームの専門学校に進学したのですが、卒業後の就職先を2つに大きく分けると、ゲーム機向けの「コンシューマーゲーム」とスマホアプリ向けの「スマホゲーム」のどちらかになります。私はアップデートで長く遊んでもらえるアプリ向けのゲームに魅力を感じ、最終的にスマホゲームの制作会社に就職しました。

しかし、入社した制作会社では新規開発でなく運用業務が中心だったため、早くゲームの開発部分に携わりたいと考え、2024年夏に別のスマホゲーム制作会社に転職しました。

現在は少数精鋭の環境でゲーム開発に取り組めているため、個人制作のモチベーションにもつながっています。

ーーーこれまでに大変だったことはありますか？ 

赤池さん：実は会社の業務ではなく、個人で制作したゲームが炎上したことがあったんですよね。 リスペクトしていたゲームをオマージュしたのですが、ビジュアルが似ていたため盗作だと誤解されてしまい、個人制作に対して恐怖を感じるようになりました。

やはり個人開発だと、自分が予想せぬタイミングで急に注目されてしまうことがあり、思わぬトラブルに発展する可能性があります。そのため、自由に表現しつつ、インスパイア元に敬意を持って開発することの重要性を痛感しました。

また、最初は個人開発したゲームのリリース作業にも苦労しましたね。分からないことばかりでしたが、先人たちのnoteの記事を参考にしながら何とか乗り越えた記憶があります。

こうした苦労の経験から、現在は私自身もnoteで困ったことや解決策について発信するようになりました。後で自ら振り返る際にも役立っているので、一度つまずいた経験を積めて良かったと感じています。

ーーーうまくいかなくてつらい時期は、どのようにして乗り越えましたか？ 

赤池さん：とにかくリフレッシュすることが大切ですね。

例えば、音楽を聞いたりすることも大事だと思います。 私はヒップホップが好きなのですが、音楽から「自分のアイデンティティを貫いていいんだ」と励まされたという部分は大きいですね。

また、私の好きなゲーム実況者やインフルエンサーが批判にさらされながら活動を続ける姿を見て、「ここで完全に辞めてしまうのは良くない」と思うことができました。

最近はSNSでの炎上が増えていますが、周囲の意見に左右されて萎縮してしまうのは、ゲーム開発するにあたり健康的とは言えないですよね。

以前はX（旧Twitter）のアプリをスマホに入れていたため、通知が常に目につく状態でした。しかし、現在はブラウザのみでアクセスするようにし、SNSとの距離を取ることでメンタルケアができるようになったと感じています。

憧れのゲーム実況者が自分のゲームをプレイ！？楽しむことを大切に働く

ーーー現在の業務内容を教えてください。

 赤池さん：本業では、1つの案件に対してエンジニア1人と企画・プロデューサーが1人ずつという少数体制で、ゲーム開発を行っています。

また、個人の副業としてはクラウドソーシングサイトを利用し、主にUnityを使用した案件を受けています。そのほかゲーム開発の経験を通してnoteの記事やKindle書籍を執筆したり、最近ではYouTubeの動画編集に挑戦したりもしています。

ーーーゲーム開発のやりがいは何ですか？

 赤池さん：何といっても、自分が開発したゲームに対する反応をもらえるときが一番楽しいですね。 

「面白かった！」という感想はもちろん、良くも悪くも人の感情を動かせることがゲーム作りの醍醐味です。お笑いのように、意外性があってクスッと笑える要素を入れることも意識しています。

ちなみに、私が過去に個人開発したゲームを、私のいつも見ているゲーム実況者が遊んでくれたことがあったんです。本当に嬉しくて「ゲーム開発を続けてよかった！」と思いましたし、自分のこだわりを表現することの大切さを実感しました。

ーーー仕事をする上で大切にしている価値観を教えてください。 

赤池さん：とにかく何を作るにしても「自分が楽しむ」というを大切にしていますね。

やはり作り手が楽しんで開発した作品は、プレイヤーにも熱量が伝わります。一方で、適当に制作した部分は本当にすぐ見抜かれてしまうので、注意が必要です。

ーーーゲーム開発において、プログラミングを学ぶメリットは何ですか？

 赤池さん：具体的にこだわりたい部分がある場合は、プログラミングを本格的に学んでいたほうが良いです。

確かに今は、ビジュアルスクリプティングなど簡単な方法もあります。しかし、プログラミングを学んでおくことで、表現の幅やスピード感も向上するんです。

また、プログラミング思考を身につければ問題の原因を探る力が鍛えられるため、ゲーム開発にも日常生活にも役立ちます。

とにかく「作り切る」が大切！積極的なアウトプットが成長への近道

ーーー今後のキャリアビジョンを教えてください。

 赤池さん：フリーランスとして活動したい気持ちもありますが、イノベーションを起こそうとする企業に関わる形で協力していきたいとも考えています。 そのために、現在は技術を磨いてスピード感を養っているところです。

ーーーITキャリアに進む前に、やっておくべきことはありますか？ 

赤池さん：知識のインプットももちろん大事ですが、まずは一度「何か作品を作り切る」ことをオススメします。

どんなに素晴らしいアイデアがあっても、実際に形にするのは難しいものです。考えるだけで終わるのではなく、とにかく実際に一定の形にしてみることで、作る難しさや必要な工数を実感できます。

ーーーITキャリアを目指すか迷う人にメッセージをお願いします。 

赤池さん：プログラミングは難しそうと思われがちですが、「何を表現したいか」を明確にすると学習のモチベーションが上がります。

SNSで他人の活動を見たり、意見交換をしたりすることも刺激になるはずです。アウトプットを積極的に行いながら、どんどん学び続けていってください！