地方の制作会社を経てフリーランスWebクリエイターに！Vtuberとしても活動する自由なITキャリア

Webクリエイターにはどうすればなれるの？
地方でもITキャリアを歩むことはできるのかな…

このような悩みの答えになるような経験をされた、せきゆおうさんにインタビューを行いました！

せきゆおうさんがフリーランスとしてWebクリエイターになった経緯や、現在の業務内容など様々な内容を伺ったので、これからITキャリアを目指したい人はぜひ参考にしてください。

肩書	Webクリエイター
雇用形態	フリーランス
現在の業務内容	・Web制作業務の受注

なお、せきゆおうさんがフリーランスのWebクリエイターとして活躍するまでの経緯は、次の動画でも紹介しているので是非ご覧ください。

学生時代のゲームがきっかけ！地方のWeb制作会社を経てフリーランスになった

ーーープログラミングに触れたきっかけは何でしたか？

せきゆおうさん： 私は大学で建築を学んでしたのですが、当時は学業よりもオンラインゲームにハマっていました。

ゲーム内で「ギルド」と呼ばれるチームのようなものを作っていたのですが、公式のギルドを作るにはホームページが必要だったため、Webサイト制作を独学で始めたのがITに触れたきっかけです。

当時はHTMLの本すら珍しかったので、さまざまなWebサイトを参考に試行錯誤しながら制作していました。

ーーーその後、今のキャリアを選んだ理由は何ですか？

せきゆおうさん： 大学ではプレゼンのために、AdobeのPhotoshopやIllustratorをよく使っていたんです。そこで「これらのソフトとWebデザインを組み合わせて面白い仕事ができないかな」と考え、専攻していた建築ではなくWeb制作の道に進むことを決めました。

ーーーWeb業界に入って、何か苦労したことはありますか？

せきゆおうさん： 今の時代と違って、当時は未経験でもWeb業界に入りやすかったのですが、そのぶん就業環境が悪いところも多かったんですよね。私が入社した会社も、毎日深夜までサービス残業という状況でした。

学習する時間が取れず、貯金も尽きてしまい、20代前半は経済的にとても厳しい時期でしたね。受注した仕事以上のことを学ぶ余裕がなく、いま振り返ると時間をムダにした部分もあったと思います。

また、お金がないため通勤ができず、仕方なく会社を辞めることもありました。片道2時間かけて通ったりもしましたが、その時期は月の交通費が4万円もかかってしまい、どうしても続けられなかったんです。

そのため、次の制作会社に勤める前にバイトでお金を貯めて、改めて新たな職場を探す、という生活をしていました。

ーーーフリーランスになった経緯を教えてください。

せきゆおうさん： 実をいうと、私は元々フリーランスになるつもりではなかったんです。

転職を繰り返してたどり着いた最後の制作会社では、東京本社だけでなく名古屋に支社があり、私はそちらで働いていました。しかし、支社が名古屋から撤退することになり、勤務先がなくなってしまったんです。

次の会社を探そうとしましたが、当時3歳の子どもが通っていた保育園から「1か月以内に次の仕事を見つけないと退園になる」と言われてしまいました。地方では制作会社の数が少なく、すぐに転職できる状況ではなかったため、やむなくフリーランスになることを決意したという感じです。

ちなみに、フリーランスになる際「全国で仲間を見つけて仕事を受注できると良いな」と思いSNSを始めました。当初は屋号のロゴをアイコンにしていましたが、なかなか発信内容が他人に届かなかったんですよね。そこで、半ば悪ノリで「せきゆおう」として活動を始めたところ、予想以上に反響があり今に至ります。

クライアントからの感謝がやりがい！子どもの送迎も自由にできるようになった

ーーー現在の業務内容について教えてください。

せきゆおうさん： 現在は、フリーランスとしてのWeb制作業が主な収入源です。「せきゆおう」という名前については、例えば「朝までマークアップ」など各種イベントに出演する際のアイコンとして使用しています。

見てわかる通りVtuberとしても活動していますが、そちらのほうは特に収入があるわけではありません。

ーーーやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか？

せきゆおうさん： 仕事のやりがいは、やはりクライアントから「ありがとう」と言ってもらえる瞬間ですね。

特に印象に残っているのは、未経験から制作会社に入り、人生で初めて仕事として納品した仕事です。クライアントがわざわざオフィスまで来て、直接感謝の言葉を伝えてくれました。その際は、私も感極まって言葉が出ないほど嬉しかったです。

その経験が今も原動力になっているため、今後も感動できる仕事を続けていきたいと思います。

ーーーフリーランスになってから変化を感じますか？

せきゆおうさん： だんだん収入が安定してきたこともあり、精神的にはとても楽になりました。会社員時代は1〜2分の遅刻でも怒られると思いますが、フリーランスはそんなことを気にせずに済みます。

保育園の送り迎えも自由にできるので、主夫のような生活をしながら仕事をしているため、改めてフリーランスになって良かったと感じています。

ーーー仕事をする上で、大切にしている考え方は何ですか？

せきゆおうさん：私はとにかく「柔軟さ」というものを大事にしています。何かのプロジェクトに入る際も、空いたポジションにスッと入れるのが私の強みです。

また、「自分の考えを疑う」ということも常に意識しています。特にWeb制作のトレンドは移り変わりが激しいため、「これが正解」と思い込んでいると、気づかないうちに時代遅れになることもあるんです。そのため、私は常に最新の情報を吸収し、お客様の意図に寄り添った仕事をするよう心がけています。

まずは何か1つのスキルを磨け！AIの存在を意識しつつ学んでみよう

ーーー今後のキャリアビジョンを教えてください。

せきゆおうさん：まず将来的には、法人化を目指したいと思います。

現在、子どもが2人いるためすぐには難しいですが、数年以内には地元で勝負できる制作会社を作れたら嬉しいですね。ただ、特に「自分がトップに立ちたい」というわけではないので、役員という形も選択肢として考えてはいます。

ーーーITキャリアに進む前に、やっておくべきことはありますか？ 

せきゆおうさん： プログラミングを学ぶ人はマーケティングやデザインにも興味を持つべきだという意見もありますが、個人的には「まず何か1本のスキルを極める」ということをオススメします。

現場では、十分なレベルに達していないスキルを複数持つ人よりも、1つの分野で即戦力になる人が求められます。最初は1本の強い槍を持ち、そこから少しずつ守備範囲を広げていくのが良いですね。

ーーーITキャリアを目指すか迷う人にメッセージをお願いします。 

せきゆおうさん： AIに仕事を奪われると心配している人も多いと思いますが、私は実際にAIを触ってみて「数年は完全に置き換わることはない」と感じています。

AIを活用する機会は増えていくと思いますが、最終的にはプロの目が必要です。だからこそ、頭の片隅にAIの存在を置きつつ、プログラミングを学び続けてほしいと思います！