大曽根
最近は働き方改革を行っている企業が増えてきたりと、仕事の仕方は多様化してきつつありますよね。
弊社でも2015年の3月から現在まで、約3年間リモートワークという働き方を実践しています。
リモートワークとは?と思った方は下記の記事に侍流のリモートワーク制度が記載されているので是非読んで見てください。
https://www.sejuku.net/hack/16
多くのメンバーがリモートワークを実施してきた中で、実際に体験したからこそ分かるメリットやデメリットを、弊社のメンバーにヒアリングして企業側と個人側に分けてまとめてみました。
企業のメリット
エリアに限らず人材を採用できる
企業でのメリットとして特に大きいのは地域に限らずに人材を採用できることではないでしょうか。
東京近郊での採用に絞ったり、支社を立ち上げたりもせずに全国の優秀な方と仕事をする機会を作れます。
もちろん国を超えて海外に住んでいる方の採用も可能になってきます。
人材採用に置いて世界中に採用機会を設けられることはかなりの強みになります。
固定費の削減ができる
オフィスに関しては大きいオフィスを準備する必要もないので固定費の削減にも繋がります。
また、オフィスに必要な備品類や水道光熱費などの固定費も削減できます。
メンバーの生産性アップ
上手くリモートワークが機能し、メンバーそれぞれが主体性を持って成果を存分に出せる環境で働ければもちろん生産性アップにも繋がってきます。
以前、パナソニック株式会社が導入した在宅勤務の事例では7割超えの方が生産性向上を実感したとのデータもあります。
在宅に適した業務としては資料作成、企画構想、情報調査、プログラミングなどがあげられており、2割増し、中には5割増しの効率アップが報告されています。
悪天候時や災害などに柔軟に対応できる
直近で特にメリットだと感じたのは、積雪などの悪天候時に無理やり社員を出社させなくても良いことです。
悪天候時などの出社は怪我や事故に繋がり兼ねません。
ですが自宅での業務に切り替えたり近くのカフェで仕事したりと柔軟に対応することができるので社員の安全を確保できることも大きなメリットですね。
インフルエンザなど感染症の拡大防止
インフルエンザなど感染症の拡大防止に関しては、オフィスで集団で仕事をすることが少ない、かつ満員電車などの人混みに触れる機会も少ないので集団感染などは避けられるのもひとつのメリットだと思います。
個人のメリット
自分の好きな場所で仕事ができる
やはり多くの方が感じているメリットは自分の好きな場所で仕事ができるということでした。
お気に入りのカフェや自宅の作業スペース、旅行先などPCとWi-Fiさえあればどこでも仕事場として活用できますからね。
中にはジムで筋トレをしながらミーティングをしたり、ランニング中に音声でインプットをしているという社員もいます。
工夫次第ではあらゆる場所を無限大に仕事に活かせますね。
その他にもオフィスで固定電話がなったり、いきなり話しかけられて集中を妨げられるということを避けれるのも一つの魅力です。
通勤ストレスや通勤時間をなくせる
通勤・退勤ラッシュの電車に乗る必要がないので無駄なストレスを抱えなくて済みます。
また家とオフィスの往復に長い時間を使うということもなくなります。
浮いた時間で趣味や運動に時間を割いたりとメンタルやヘルスケアへと時間を割くこともできるので、より豊かな生活を送りやすくなります。
育児、介護などと仕事が両立できる
育児や介護などと両立を図れるのもリモートワークの良いところです。
家から出れない状況でも、上手く合間を縫って仕事をするという働き方ができるのもメリットです。
子供の突然の発熱やパートナーの急病による看病などの場合も午前休や有給を取る必要もなくなります。
旅行をしながら・海外にいながら仕事ができる
最後は自分の好きな場所で仕事ができるというのと少し被る部分もあるのですが、旅行の滞在先で仕事をするということも可能です。
もちろん海外でもです。
実際に侍でも、
・ロンドンに旅行中の社員とオンラインミーティング
・フランス在住のデザイナーの方とクリエイティブ作成
など国境を超えて仕事をしていることもあります。
企業のデメリット
社員の管理が曖昧になりやすい
社員が仕事をしているかしていないかをリアルタイムで把握することは難しいです。
オフィス外で働くことになるため、働いた時間をどのように管理するのかは企業ごとに最適化したルールを設けていく必要があります。
弊社に関しては日報でその日は何をしてどんなことを学んだかをシェアしてメンバーの業務の見える化をしています。
また、その人個人のコミットすべきことや目標が明確に決まっているので、それさえしっかりと取り組んでいれば特に管理はしないという形になっています。
顔を合わせて会話ができない
もう一つが直接会ってコミュニケーションを取る回数が少なくなってしまうこと。
テレビ会議やメッセンジャーでコミュニケーションは頻繁に取っているものの、直接会って話をするのとでは読み取れる表情や言葉のニュアンスなど多くの違いがあります。
また、直接社員とコミュニケーションを取ることによってモチベーションが上がりやすいというタイプの方もいます。
弊社の場合ですと、そういう方は上手くオフィスを活用して自分が働きやすい環境を作っています。
セキュリティ面を強化する必要がある
あとは企業がひとつリスクとして考えて置かなければいけないのがセキュリティ面に関してです。
PCに関しては自由に持ち歩いているし、あらゆる公共エリアのWi-Fiに繋いだりということが起こるのでウイルスに感染してしまうということも起こりかねます。
特に重要な顧客情報や機密情報を扱っている企業は導入する際には細心の注意を払って導入した方が良いです。
個人のデメリット
コミュニケーションが取りづらくなる
企業で上がったデメリットにもありましたが、やはりコミュニケーションの取り方は今後もリモートワークを円滑に進めていく上での一つの大きな課題になりそうです。
オフィスに常駐してないため、必要なコミュニケーションを取る場合はチャットアプリやビデオチャットを使うのが基本になってきます。
そうすると
・タイミングが合わないとなかなか連絡が取れない
・カフェなどにいてビデオチャットができない
・電波状況によっては会話が聞き取りづらい
などの問題が発生することもあります。
ただ、現在ではSkypeやMessenger、appearなどのビデオチャットツールがかなり発達してきているので、昔よりも断然にオンラインでのコミュニケーションは取りやすくなってきています。
私の個人的な感想だとMessengerとappearが特に音質が良くて使いやすいので愛用させてもらってます。
またチャットツールに関してもチャットワークやSlackなどの便利で無料で使えるツールがあります。
これらを上手く活用すれば普段の業務を進める上で特にボトルネックになってくるような課題は出てこないです。
家族に理解してもらえない場合がある
これは家で作業をしている場合に子供が仕事が休みだと思って遊びたがったり、パートナーに家事などを頼まれたりして仕事と家庭のバランスが上手く取れない場合です。
そういった場合は思い切ってカフェで仕事をしたり、9時〜19時までは仕事などのルールを決めて上手く仕事と家庭のバランスを作ることが必要です。
自己管理能力がないとだらける
最後の自己管理能力がないとだらけるというデメリットですが、出社義務がないことによって起きる時間が遅くなってしまったり、夜遅くまで夜更かししてしまうといったことも油断すると起きてしまいがちです。
なので自己管理能力がなく、人の目がないとだらけてしまうというタイプの方は上手く自分を統制できる術を身に付けないと苦労するかもしれません。
侍のメンバーの場合は、こういった部分をチームワークを使ってより働きやすいように動いてます。
・生活リズムの作り方
・より効率的な働き方
・朝の時間の活用方法
・質の良い睡眠の取り方
・オススメのカフェ
などをテーマに勉強会を開いたり、1on1のタイミングで上司に相談したりと自己管理能力を磨いていく機会もたくさんあります。
リモートワークを全メンバーが実践してるからこそ自分自身のハックや自己管理に力を入れているメンバーが多いです。
まとめ
いかがでしたか?
今後働き方改革が行われていく中でリモートワークという働き方もひとつのポイントとなってくるかと思います。
「リモートワークに興味がある」
「リモートワーク的な働き方をしたい」
「リモートワークを導入してみたい」
という方たちに少しでも参考になっていただければ幸いです。