自分自身を成長させたり、仕事や勉強で成果を出すための過程では困難に立ち向かい続けたり、自分の課題と向き合うことが必要です。
ただ、どうしてもやる気が出なかったり、逃げたくなってしまうという感情は誰もが味わったことがあるかと思います。
しかし自分自身でそういった感情も上手くコントロールできるようになれば人生を上手く歩めそうなイメージが湧いてきませんか?
こちらの記事では自分が受け取った刺激に対してポジティブな反応を積み重ねることが成長を加速させてくれるというテーマについて書きました。
https://www.sejuku.net/hack/1452
実際にポジティブな反応を繰り返し続ければ人生は好転したりより良い形へと変化することができます。
しかし、ポジティブな反応をし続けるのは実際は難しいと思う方が多いんではないでしょうか。
ここで安心していただきたのは意思の力は筋力と同じで鍛えて強くすることができます。
そこで今回の記事では反応のコントロールの仕方(意思力)の鍛え方について紹介していきます。
これを身につけられると自分がやり遂げたいと思った夢や目標を継続してやり抜くことを後押してくれます。
意志力の鍛え方
鍛え方は一言で表すと”シンプルに刺激に対して意思を使ってより良い反応を選択し続ける”ということです。
刺激を受けた際にすぐ反応的な行動や考え方をするのではなく一度思考を整理し、よりポジティブな選択をしていきます。
例を挙げると
▼刺激
・急な出費が重なって貯金がなくなり掛けている
▼反応
・お金がないということは工夫が必要
・ということは自分を試す良いチャンスだ
と”自分の成長や課題に対して向き合う良い機会だ!”などのように捉え続けることが重要です。
ただ、言葉では簡単に言えても実際に取り組みとなると中々難しいものですよね。
そこで鍛える際の3つのコツを紹介します。
①意志力を鍛えている意識を持つ
自分は今あえて負荷をかけて成功体験を積んでいるんだ!という意識を自分の中に植え付けることが大事です。
筋トレも自分自身に負荷を掛けているからこそ成長ができますよね。
そしてさらに言うとどこを鍛えているのかを意識するのかによって筋肉の成長率も変わってきます。
それと同じでポジティブな反応をすることは挑戦し続けたり、壁に立ち向かうことなので負荷が掛かることが多いですはそこは今は修行中だ!と自分の心の中で割り切る意識を持つことが大事です。
実際に仕事での場合に当てはめると、自分ができるかできないかギリギリの仕事に対して手を挙げて取り組んでみるなども意志力を鍛えるための良い訓練だと思います。
そうして修羅場をくぐり抜けていくことで意志力はどんどん強くなっていきます。
②悪い反応をしてしまった時の悪循環を断つ
人間誰しも完璧じゃないのでどうしてもネガティブな反応をしてしまうタイミングももちろんあります。
例えばダイエットに取り組んでいる場合です。
カロリーが高くて糖分も多いお菓子を食べてしまった。
その際に食べた自分をどう思うか?がポイントになってきます。
”自分やっぱり意思が弱くてだめなだな”と思ってしまうのは悪循環に入ってしまう危険な反応です。
そこでコツなのが自分自身の悪い反応を評価をしないということです。
何故かというと自分自身をだめだなと思ってしまうとエネルギーが出てこなくなってしまうからです。
エネルギーが出てこなければ意志力を鍛えるための意識も下がってしまいます。
また、評価をすると落ち込む理由や言い訳ができてしまうのも理由にあります。
自分はだめだと落ち込んでいると人間は誰しも弱いので「どうせ自分はだめなんだ」とか「やっぱり自分には出来っこない」など空想の理由や言い訳を作り出して、やろうとしない自分を正当化してしまいます。
③出来なかったのを理由にモラルハザードをしない
そしてもう一つ大事なコツが一度犯してしまった禁忌をもう一度やっても良いんだと正当化しないことです。
これは多くの方が人生で何度もやってきていることではないでしょうか。
一回やってしまったことに対してそれを理由に自分を正当化し、結果良くない反応をし続けてしまうということです。
例えば、実際にダイエット中に「ケーキを食べたい!」と思った際に、「過去に一度高カロリーなものを食べてしまったのでこのケーキを食べてもどうせ変わらないだろう」と自分を正当化し再度ダイエットに悪い取り組みをしてしまうといった事例などです。
これは理想の自分を下げると楽なのでやりがちですが、一度繰り返してしまうと抜け出すのは中々難しいのでモラルハザードはやらないと決めるべきです。
そのためにも自分がやらないと決めたことに対して認知的不協和という心理効果を活かして取り組むことでストレスを楽しみながらモラルハザードを防ぐとより成功しやすいです。
認知的不協和とは?
人は自分の信念や、それまでの行動内容とは矛盾する、”新しい事実”を突きつけられると、”不快な感情”を引き起こします。その結果、自分の信念や行動と、”新しい事実”のどちらか一方を否定して、矛盾を解消しようとします。これを認知的不協和と呼びます。そのとき、信念を変えることが困難な場合、人は”新しい事実”の方を否定しようとします。
代表的な例がタバコで、タバコを吸うという行為に対して「タバコを吸うと肺がんになりやすい」という”新しい事実”が提示されます。すると、行動と事実の矛盾に対する不快感が起こり、タバコをやめるか、事実を否定することで矛盾を解消しようとします。しかしタバコには依存性があり、やめるのは困難です。したがって、事実の方を否定して矛盾を解消しようとします。
それぞれのコツはいかがでしたか?
もちろん自分に合う方法、合わない方法があるので鍛えながらより自分に適した方法で磨いていくのが良いと思います。
最後に今できるワークに取り組んで、過去の自分がなぜ意志力を鍛えられていなかったのかを分析してみましょう。
外部からの刺激に対して悪い反応をしてしまった場合にどういった悪循環に陥ってしまったかを振り返りましょう。
事前にどういう癖があるか分析することによってこれから取り組む意志力の訓練の参考にすることができます。
侍での勉強会でやった際には下記のような悪循環がメンバーから挙がってきました。
ダイエット中にケーキを食べてしまいそこから甘い物をどんどん食べるようになってしまった。
筋トレが面倒くさいなと思って1回サボった後、同じペースで筋トレするのにかなり時間が掛かってしまった。
面倒くさいと思ったタスクをリスケしたが、結局手を付けずリスケしたスケジュールにも間に合わせられなかった。
このように過去自分が陥りがちな癖を見つけ出しておいて事前に自分が取り組んだ際にどのように対処するべきなのかも準備しておくとよりスムーズに意志力を鍛えることができます。