ゆってぃー
あなたはティール組織という言葉を知っていますか?
「ティール組織の良さが分からない」
「メルカリが導入したのは知ってるけど成り立つの?」
「前例がないから難しくて理解できない」
と思っていませんか?
そんな理解が難しいとされるティール組織、導入している企業はまだまだ数少ないかもしれませんが、侍では既に導入しており、運用体制に入っております。
当然、ティール組織については要点を抑えて、まるっと理解しておかなければいけませんよね。
ティール組織を知るために、以下の本「ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現」を読んだ方も多くいるかもしれませんが、
こちらの本を読破するのはめちゃくちゃ大変ですし、内容も難しいものになっています。
そこで今回は、この本の中で提唱されている「ティール組織」について、実際にティール組織導入企業である侍視点から例を挙げながら世界一分かりやすく簡潔に解説していきます。
ティール組織とは?
目的実現に向けてフラットに動く組織
簡単に「ティール組織」を紹介すると
です。
社長や上司という考えではなく、皆がフラットな関係で目的を実現させるために動きます。
言うなれば、全員が経営者という観点で動く経営者集団ということになります。
そんなティール組織という経営者集団についてさらに詳しく解体してきます。
ティール組織の5つの過程とは?
まず「ティール組織」には、5つの過程があるとされています。
- Red組織
- Amber組織
- Orange組織
- Green組織
- Teal組織
この5つです。
上の表は、突然「ティール組織」になるのではなく、それぞれの組織で進化の過程で必要なものを取り入れた結果、「ティール組織」になっていくことを表しています。
表にあるメタファというのは、「例え」だと思ってください。
それぞれの組織には特徴があるわけなんですが・・・
それぞれの組織の特徴は?
Red組織とは?
Red組織のメタファは「オオカミの群れ」とされています。
力がある人がすべてを支配するという考え方で、今日や明日を「どのようい生き抜いて行くか」など短期的思考を強くもっています。
Amber組織とは?
Amber組織のメタファは「軍隊」とされています。
特徴は、厳格な社会的な階級があり、情報管理をしてどのような指示がありどのような動きがあるか明確な状態で運営するスタイルです。
役割分担をすることで、Red組織よりも個人への依存を減らすことができるので、多人数を統率することができます。
組織を安定させるために長期的な計画を練ることを重視します。
競争などではなく階級的ヒエラルキー(ピラミッド型の階層組織)が優先されている状態です。
現在の日本に多いスタイルですね。
Orange組織とは?
Orange組織はのメタファは「機械」とされています。
特徴としては、 Amber組織のような厳格な社会的階級ではなく、結果を残した従業員が評価を受けて出世することができるスタイルです。
Amber組織は、階級により能力発揮に制限がありましたが、結果を残すために動くので競争は増えますが、イノベーション(技術革新)が生まれやすくなっています。
しかし、その環境の変化や競争に勝ち残ることが個人として必須になります。
そのため、機械のように働くことが多くなります。
Green組織とは?
Green組織のメタファは「家族」とされています。
特徴は、もっと人間らしく主体性を持ち個人の多様性が尊重されるような働き方を目指すスタイルです。
階級による制限もなく、お互いが尊重しあい意見を交換しながら仕事を進めていきます。
ただ、ルールや取り決めがないため意見の合意に時間がかかる場合があります。
意見の交換がしやすいので、風通しの良い環境が生まれます。
Teal組織とは?
Teal組織のメタファは「生命体」です。
気になる「ティール組織」の特徴として、組織は誰のものでもなく社長とそのメンバーは「一つの生命体である」という考え方です。
組織の目的を達成するために、メンバー全員はその目的達成に何が必要かを本気で考え、目的を達成をしていくというスタイルです。
社長や上司の階級はなく、会社の成長をメンバー全員で考え、どのような施策をしたら会社が成長するか自分で考えて行動します。
ティール組織の3つのポイントとは?
- 進化する組織の目的
- セルフマネジメント
- ホールネス
この3つがティール組織を知る上でとても重要になります。
一つずつ理解し、ティール組織の理解を深めていきましょう。
進化する組織の目的
ティール組織では、組織の目的を「進化する目的」としています。
進化する目的とは、組織自体を、株主や社長の所有物ではなく、1つの存在、生命体として捉えています。生き物に生きる目的があります。
組織も同じで、組織が生きているため目的をもっているという発想です。
また、生き物は生き続ける中でその目的も進化していきます。
なので、「進化する目的」と表現されています。
セルフマネジメント
ティール組織では、社長や上司の考えはなく組織の進化する目的を実現するために、独自のルールや仕組みを工夫しながら、組織運営を行うというスタイルを取っています。
「全員が経営者」の考えで、組織がより良い方向に成長するようにメンバーは皆で考え主体的に仕事を進めていきます。
なのでより自己管理能力が求められます。
全員がフラットな関係なので、メンバーやチームの成果やプロセスが見える化されています。
自発的に仕事に取り組み、自分自身の成果やプロセス行動を自覚しながら行動します。
ホールネス
ホールネストとは、「個人としての全体性の発揮」を意味します。
重要なのは
- 能力が最大限、発揮できること
- 不安や弱さに寄り添い合えること
です。
「メンバー全員の能力が存分に発揮されていること」や「個人的な不安やメンバーとの関係上での気になることなどに組織として寄り添うこと」がとても大切になってきます。
ティール組織で劇的に変わる革命的な働き方とは?
主体性をもって働き、爆速で成長できる
上でも話したように、社長や上司といった上下関係の垣根がありません。
なので、その組織がより良い進化をする中で自分でものごとを考え行動する必要があります。
そこで重要になってくるのが「主体性」です。
目的達成のために自発的に考え、行動を起こします。
現在の日本の組織では、自分の考えを持って行動することができても、会社のヒエラルキーによる縛りで考えた通りにまず動いてみるといったことができません。
「ティール組織」では、自分の考えをもとに行動を起こすことを前提として組織作りがなされているので、主体性がなければ生存できない状況でもあるわけです。
「ティール組織」では、自分の考えを行動に移し、すぐにアウトプットできる環境にあります。
そのため、トライアンドエラーが数多くこなすことができるため、爆速で成長できる組織形態と言えるんです。
自分に必要なことを選んで挑戦できる
先ほど爆速で成長できるのは「ティール組織」という組織形態だ!という話をしました。
「ティール組織」では役職などの縛りがないので、組織で行われている様々なプロジェクトに部署間関係なく参加することが可能です。
「ティール組織」は、そもそも部署という概念すらないのだから、営業をメインでやっている人が人事の仕事ができるプロジェクトに参加してもいいですし、マーケティングをメインでやっている人が営業の仕事をしてもいいわけです。
つまり、自分がやってみたかったプロジェクトや今後やってみたいプロジェクトを自分で選んで挑戦することも可能なんですね!
会社での業務を自分のキャリアに合わせてスキルアップできる環境が使えるところもまた魅力の一つです。
経営者視点のスキルが身につく
いろんなプロジェクトに参加することで、いろんなスキルを磨くことが可能です。
例えば
- デザインのプロジェクト
- 商品の認知度を上げるプロジェク
- どの商品が売れているのかなどの分析プロジェクト
など、それぞれまったく違うスキルを磨くことが可能です。
これを可能にしているのが、「ティール組織」という組織形態が成り立つために必要不可欠な全員経営者目線で仕事をするという文化です。
「ティール組織」は、社長を中心として輪になっている人たちと仕事をしているという感じで、社長ですら1経営者にすぎないという形態です。
だからこそ、経営者視点でものごとを判断しないと仕事が進まないこともあります。
裁量も普通の会社の何倍もある状態なので、自然と経営者視点のスキルが身につく環境に身を置く形になっています。
生産性が高いミーティングスキルが身につく
プロジェクトをこなすのは、決して一人ではありません。
プロジェクトに興味がある人や専門知識を持っている人など、みんなとそのプロジェクトの目的達成のため真剣に話し合い進めていきます。
ただ改善するだけの話し合いではなく、全員が経営者の立場で話し合うのでより質の高いミーティングを行うことが重要になってきます。
このような「限りあるミーティングの時間の中で最高の成果を出すことができるスキル」こそ真のミーティングスキルであり、現代で求められているスキルの一つになります。
ティール組織を導入している侍では、そんな真のミーティングスキルを必須のスキルとして、それぞれが時間価値を最大化するために限りある時間の中で全力で取り組んでいます。
人生が変わる相談力が身につく
プロジェクトを進めていく中で、壁にぶつかることは必ずあります。
ティール組織ではプロジェクトに参加している人だけではなく、組織のメンバー全員がそのプロジェクトに関わりがあるという考え方です。
つまり、様々な課題を当事者意識を常に持って、一人一人が課題解決に強く貢献していかなければいけません。
そうすると、かなりの頻度でプロジェクトの参加メンバーのスキルや知見だけでは解決できない問題も当然出てきます。
そうした場合に、社外にも相談の範囲を広げて課題解決のスピードを上げられるがキモになってきます。
そうした様々な課題解決に必要不可欠なのが、「相談力」なんです。
ティール組織は先ほどもお伝えした通り、全員経営者集団という組織なので、荒波に揉まれて獲得した高い相談力を兼ね備えたメンバーが数多く在籍しています。
そのような高い相談力を持つメンバーと一緒に課題解決にのぞむことで「相談力」のスキルを最大限伸ばすことができます。
まとめ
いかがでしたか?
ティール組織の良さが伝わったのではないでしょうか。
ティール組織はまだ日本では、あまり馴染みのない組織です。
今からティール組織で働くことで、他の人よりスキルを何倍も早く習得できるはずです。
この記事を読み「ティール組織で働きたいな」と思ってくれたら嬉しいです。