LPICの学習サイトおすすめ5選！受験に関する質問にも回答

そんな疑問や悩みをもっていませんか？

Linux技術者認定試験（Linux Professional Institute Certification）は、Linux技術者としての技術力を認定するIT資格です。この記事では、LPICの学習を進めるためのおすすめ学習サイトを紹介し、学習を進める際に注意すべきポイントや受験のメリット、そしてよくある質問まで解説します。

この記事を最後まで読むと、目標とするLPICレベルに応じた学習内容を把握できます。ぜひ参考にしてください。

なお、次の記事ではそもそもLPICとはどんな資格なのか、その特徴をレベルの種類や難易度も交え詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。

→ LPICとは？レベルの種類や難易度、取得に向けた勉強方法も紹介

LPICとは？

LPIC（Linux Professional Institute Certification）は、Linux技術者のスキルを証明するための国際的な資格試験です。

この試験は、Linux Professional Institute（LPI）の日本支部が主催しており、レベル1からレベル3までの認定試験があります。

段階的な認定構成になっているため、上位レベルの試験を受ける前に、下位レベルの試験に合格していなければなりません。

Lpicのおすすめ学習サイト5選

正しい知識を身につけるためには、信頼性のある情報源から学ぶことが大切です。ここでは、Lpicを学習する際におすすめの学習サイトを5つ紹介します。

これらの学習サイトを比較し、自分に適したものを選択してくださいね。

1位：侍テラコヤ

2位：Ping-t

Ping-tは、IT系資格を目指す人のためのオンライン学習プラットフォームです。LPICやCCNA、LinuCなど、さまざまな資格に対応しており、多くのユーザに支持されています。

このプラットフォームの魅力は、無料で利用できる問題集が充実している点です。例えば、LPIC Lv1向けの問題集には約450問が揃っています。

一部有料コンテンツもありますが、無料の教材だけでも資格取得に向けた学習が十分可能です。さらに、Ping-tでは解答に加えて、問題ごとの詳細な解説も提供されています。

誤答した問題についても、どこが間違っていたのかを把握しながら学べるのです。わからないことがあれば「助け合いフォーラム」を利用すると、他のユーザと質問や情報を共有できます。

3位：公式サイトを活用する

LPI公式の無料学習サイト「Linux Professional Institute Learning」も大変便利です。このサイトでは、Linuxの基本を学べる「Linux Essentials」や、101試験に対応した「LPIC-1 Exam 101」が公開されています。

これらのコンテンツは、試験範囲をカバーする教科書のような役割を果たし、試験対策に大いに役立ちます。

4位：YouTubeを活用する

動画は視覚的に理解できるため学習効果が高いと言われています。リチャード・E・マイヤー教授によるマルチメディア学習の原則では、「視覚と聴覚を同時に使って学習することで理解が深まる」と説明されています。

つまり、YouTubeを活用することで、視聴者は文章だけでなく音声や映像を通じて情報を受け取り、理解が促進されるのです。

LPICに関するouTubeチャンネルは、Linux Professional Institute(LPI)日本支部の公式チャンネルがおすすめです。このチャンネルでは、LPICに関する勉強に役立つ動画が配信されています。

5位：スクールや講座を受講する

スクールや講座を受講することには、以下のようなメリットがあります。

スクールや講座を受講すると、自己学習だけでは得られないサポートやアドバイス、実践的なスキル習得の機会が提供されるため、より確実に資格取得に向けたスキルを身につけられます。

定額制のオンラインプログラミング学習サービスの侍テラコヤでは、Linux環境の構築や、基本用語、Linuxコマンドなど基礎知識を学べ、LPIC-1取得に向けて、試験範囲と問題集が提供されています。

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LPICの学習サイトを利用する際に抑えておきたいポイント

学習サイトを利用する際は、無駄な時間や労力を費やさないために以下のポイントを抑えておきましょう。

これらのポイントを抑えて最適な学習方法を見つけてください。

実際にLinuxを触る

LPICの学習を進めるうえで、実際にLinuxを操作することが大切です。仮想環境を利用すると、手軽にLinuxを試せます。

インプットだけでなく、アウトプットを行うことで知識の定着につながります。理論だけでなく、実践を通してLinuxの操作方法やコマンドを覚えましょう。

完璧にするよりまずは基本を抑える

LPICの試験範囲は広いため、最初からすべてを完璧にしようとすると時間がかかります。まずはLinuxのファイルシステム構造や基本的なコマンド、パーミッションの設定方法、プロセスの管理方法など、Linuxシステムを操作するうえで最低限必要な部分を抑えましょう。

その後、徐々に専門的な内容を学んでいくことが効率的です。基本的な部分を抑えることで、より高度な操作や設定が理解しやすくなります。

2つの試験を別々に受ける

最初のステップであるLPICレベル1では、101と102の2つの試験に分かれています。101で学ぶ内容が基本となるため、先にこれらの知識を身につけることで、102の学習がスムーズに進むでしょう。

試験番号101	Linuxの基本的な操作やシステム構成、デバイスの管理などに関する知識
試験番号102	シェルスクリプトやネットワークの設定、セキュリティなど

2つの試験は同時に受けられますが、別々に受けることで負担を軽減し、それぞれの試験に集中して学習できます。それぞれの試験内容にフォーカスして、効果的な学習を進めましょう。

LPICの試験概要

項目	LPICレベル1	LPICレベル2	LPICレベル3-混在環境	LPICレベル3-エンタープライズセキュリティ	LPICレベル3-仮想化とコンテナ化	LPICレベル3-高可用性(HA)とストレージ
問題数	各試験60問（合計120問）	各試験60問（合計120問）	60問	60問	60問	60問
受験資格	特になし	LPIC-1認定を取得	LPIC-2認定を取得	LPIC-2認定を取得	LPIC-2認定を取得	LPIC-2認定を取得
費用	15,000円（税抜）	15,000円（税抜）	15,000円（税抜）	15,000円（税抜）	15,000円（税抜）	15,000円（税抜）
認定要件	101と102の試験に合格すること	201と202に合格すること	300試験に合格する	303試験に合格する	305試験に合格する	306試験に合格する
試験時間	各試験90分	各試験90分	90分	90分	90分	90分
問題形式	多肢選択問題と穴埋め問題	多肢選択問題と穴埋め問題	多肢選択問題と穴埋め問題	多肢選択問題と穴埋め問題	多肢選択問題と穴埋め問題	多肢選択問題と穴埋め問題
合格点	500点以上(200-800点満点)	500点以上(200-800点満点)	500点以上(200-800点満点)	500点以上(200-800点満点)	500点以上(200-800点満点)	500点以上(200-800点満点)
有効期限	5年	5年	5年	5年	5年	5年

LPICは、レベル1からレベル3までの3つの段階に分かれており、各レベルの試験に合格することで、そのレベルの認定を受けられます。

この章では、それぞれの LPICの試験概要を見ていきます。

合格基準は、一般的に200点から800点の範囲で、500点以上を取ることが必要です。ただし、各問題の得点は一定ではないため、正確な正答率による合格ラインは明確ではありません。

採点方法は複雑であり、一概に1問10点とは言い切れません。ただし、受験者の経験に基づくと、おおよそ60%程度の正答率があれば合格可能であると言われています。

このため、目標としては60%以上の正答率を狙うことが望ましいでしょう。

LPICレベル1

LPIC-1の認定を受けるためには、Linuxシステムの基本的な運用・管理能力が必要です。

学習に必要な目安時間は、個々の経験や知識によって大きく異なります。まったくのIT未経験者の方では200時間前後、基本的なITスキルがある方では100時間前後、日常的にLinuxを使っている経験者では30時間〜50時間程度と見て良いでしょう。

LPIC-1は、Linuxの基本操作に慣れている方や、IT業界で働いているがLinuxに関する知識を深めたい方におすすめです。

また、Linuxを使ったシステム管理に興味がある方や、今後Linuxを活用する仕事に携わる可能性がある方にも適しています。

この認定を取得することで、Linuxシステムの基本的な運用・管理能力を証明できるため、職場や就職活動でアピールできるポイントになります。しっかりと学習し、自分のスキルアップにつなげましょう。

なお、次の記事ではLPIC1とはどんな資格なのか、その特徴を難易度や試験対策の勉強法も交え詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。

LPIC1（Level1）はどんな資格？難易度や試験の合格率、勉強方法も紹介

更新日：2024年11月6日

LPICレベル2

LPIC-2の認定を受けるためには、以下のスキルが必要です。

LPIC-2の取得を目指す方は、高度なシステム管理能力が求められるため、学習に必要な目安時間はレベル1の2倍以上となります。

IT業界で働いているがLinuxに関する知識をさらに深めたい方や、Linuxを使ったシステム管理に興味がある方におすすめです。

また、Linuxを活用する仕事に携わる可能性がある方にも適しています。自分の経験や知識に応じた適切な学習時間を設定し、スキルアップに励みましょう。

なお、次の記事ではLPIC2とはどんな資格なのか、その特徴を取得するメリットや難易度・効果的な勉強方法も交え詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

LPICのLevel2とは？取得メリットや難易度、効果的な勉強法も紹介

更新日：2024年10月31日

LPICレベル3

LPIC-3は、最高レベルのプロフェッショナル認定資格で、エンタープライズ向けのLinuxスキルを証明する認定試験です。

ディストリビューションに依存しないLinux認定資格として、業界内で高い評価を受けています。

LPIC-3では4つの専門分野があり、それぞれの試験に合格することで、その専門分野のLPIC-3資格を取得できます。

分野	主要トピック
LPIC-3混合環境	Sambaの基本Active DirectoryのドメインSamba共有の設定Sambaクライアントの設定LinuxのID管理とファイル共有
LPIC-3エンタープライズセキュリティ	暗号技術アクセス制御アプリケーションセキュリティオペレーションセキュリティネットワークセキュリティ脅威と脆弱性の評価
LPIC-3仮想化とコンテナ化	完全仮想化コンテナ仮想化仮想マシンのデプロイメントとプロビジョニング
LPIC-3高可用性(HA)とストレージ	高可用性クラスタ管理高可用性クラスタストレージ高可用性分散ストレージシングルノードハイアベイラビリティ

LPIC-3は幅広い分野で高度なLinuxスキルを身につけたい方や、エンタープライズ環境でLinuxを活用するプロフェッショナルを目指す方に適した資格と言えます。

LPICの受験をするメリット3選

次に LPICの受験をするメリットを3つ紹介します。

これらのメリットを理解し、どのような価値があるのか考慮して、LPICの受験を検討してください。

就職・転職に有利（特に未経験・初心者！）

LPIC資格を持っていることで、就職・転職活動が有利になります。

ほかの資格と比較して、LPICは独立系の認定機関であるLinux Professional Institute（LPI）が主催しており、ディストリビューションに依存しないLinuxの知識を習得できるからです。

LPICのカリキュラムは、レベルごとに段階的にスキルを習得できるよう設計されており、未経験者でも無理なく学べます。

また、資格取得に向けた勉強を通じて、実践的なLinuxスキルを身につけられるため、採用担当者にもアピールしやすくなります。

現場で役立つスキルが身につく

LPICを取得すると、現場で役立つ実践的なスキルが身につきます。なぜなら、Linuxシステムの設定や管理、ネットワークの構築やセキュリティ対策など、実務で必要とされる知識が認定試験に含まれているからです。

これらのスキルを習得すると、問題発生時に迅速に対処できる能力が向上し、トラブルシューティングに時間をとられません。

また、Linuxシステムの最適化やセキュリティ強化により、システムの安定性やパフォーマンスが向上し、業務の効率化に貢献できるでしょう。

会社によっては資格手当が出る

LPIC資格を持っていると、一部の企業では資格手当が支給されます。資格手当により、月々の収入が増加し、年収アップに繋がります。

また、資格手当が支給される企業では、資格取得を奨励していることが伺えるため、スキルアップを目指す環境が整っていると言えるでしょう。

このような環境で働くことは、将来的にキャリアアップのチャンスも増え、さらなる収入アップが期待できます。

LPIC試験に関するよくある質問

最後に、LPIC試験に関するよくある質問を取り上げ、それらに対するアドバイスを紹介します。

試験に挑む前に疑問や不安を解消しておきましょう。

LPIC試験とLinuxの違いがわからない

Linuxはオープンソースのオペレーティングシステムであり、サーバーやデスクトップ、スマートフォンなどさまざまなデバイスで使用されています。

一方、LPICはLinux Professional Institute（LPI）が主催する、Linuxに関する技術力を証明する資格試験です。

Linux自体がオペレーティングシステムであるのに対し、LPICはLinuxを利用・管理するためのスキルを測る試験です。

LPIC試験に受かる気がしない…どうしたらいいですか？

試験に不安を感じる場合、まずは過去問や模擬試験を解いて自分の弱点を把握しましょう。その後、弱点を克服するために集中的に勉強し、理解を深めます。

また、試験に関する情報交換や勉強会に参加することで、不安を解消できます。勉強法や試験対策に関するアドバイスをもらえるでしょう。

LPICの勉強はPingt だけでいいって本当？

Ping-tはLPICの勉強に役立つツールのひとつですが、それだけでは十分な学習効果が得られない場合もあります。

LPICの勉強には、教材や書籍、スクール、YouTube、公式サイトなどさまざまな方法があります。

それぞれの学習方法にはメリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を組み合わせると効果的です。

LPIC試験はどんな人におすすめ？

LPIC試験がおすすめな人は以下のとおりです。

また、Linux環境を利用している企業やプロジェクトに関わりたい人にも適しています。

LPICレベル3がないと役に立たない？

LPICレベル3は上級者向けの資格であり、企業での評価も高いですが、必ずしもレベル3がないと役に立たないわけではありません。

実際には、企業や業務内容によって求められるスキルレベルが異なります。LPICレベル1やレベル2でも、Linuxに関する基本的な知識やスキルを持っていることが証明されるため、それらの資格でも十分に役立つでしょう。

例えば、システム管理者やネットワークエンジニアなどのポジションでは、LPICレベル1やレベル2の資格で十分に対応できる業務は多くあります。

資格はあくまでスキルを証明するものであり、実務経験や個人のスキルが最も重要視されることを忘れないようにしましょう。

LPICの勉強の流れを教えて

LPICの勉強の流れは以下の表を参考にしてください。ただし、自分に合った学習方法を見つけ、継続的に取り組むことが大切です。

ステップ	内容
1.目標設定	自分のスキルやキャリアプランに合わせてレベルを選択する。
2.教材選定	LPIC公式サイト、参考書、オンライン学習プラットフォーム（Ping-tなど）、YouTube、ブログなどを利用する。
3.学習計画の立案	毎日の学習時間や週間・月間の目標を設定し、計画を立てる。
4.基本知識の習得	LPICの試験範囲に沿ってLinuxに関する基本的な知識を習得する。
5.実践練習	Linuxのコマンド操作や設定方法などを仮想環境や実機で練習し、実践的なスキルを身につける。
6.過去問・模擬試験の演習	過去問や模擬試験を解いて、試験の形式や出題傾向を把握し、弱点を克服する。
7.試験対策	試験直前に重要ポイントの整理や過去問の復習を行い、試験に備える。

また、下の記事では具体的な手順も交え、LPICの取得に向けたおすすめの勉強方法を詳しく解説しているのでよろしければ参考にしてください。

LPICの取得に向けた勉強方法とは？具体的な手順やポイントも解説

更新日：2024年10月31日

まとめ

この記事では、LPICの学習サイトや受験メリット、よくある質問について詳しく解説しました。最後にもう一度内容を確認しておきましょう。

最後に、よくある質問では、LPIC試験とLinuxの違い、試験対策、おすすめの受験者、レベルごとの有効性などについて説明しました。

LPIC資格取得は決して簡単な道ではありませんが、一歩一歩進めていくことで、必ず目標を達成できます。継続的な学習と試験対策を心掛け、資格取得を通じてキャリアアップやスキルアップを目指しましょう。